SRCマンションの壁・床の軽音と防音性:築5年物件の内見チェックポイント

SRCマンションの壁床を叩くと軽い音がします。隣人の騒音に悩まされてマンション探しをしており、SRC造の良い物件を見つけました。しかし、いくつか気になることがあります。SRC造との事で防音性に期待して内見したのですが、室内の壁をノックしてみるとコンコンと響くような軽い音がします。部分的なものかなと思いましたが、壁、クローゼット中の壁どの箇所をノックしてもほぼすべての箇所でそうでした。部屋の隅に大きな柱が通っていて、その柱もどの部分を叩いてもハリボテのようにやはり軽い音がします。コンクリート造なら内壁もしっかり作ったほうが防音性はよさそうなのに、コンクリートの部屋の中に、さらに板で部屋を作っているような感じです。床もスカスカで、歩いた感じはまるで木造でコンパネの上を歩いているようでした。ちなみに不動産会社の方に通路から部屋の壁を、持っていたヘルメットで叩いてもらったところ、扉から若干音は漏れてきますが、壁は分厚くほとんど音は聞き取れませんでした。手で叩いてもコンクリート壁自体は分厚くて音もせずびくともしない感じです。左右との部屋がエレベーターで区切られているので横に隣接する部屋がなく、そこが気に入っているのですが上下の防音性が心配です。幸いエレベーターの動く音はそれほど気になりませんでしたので横はしっかりしているみたいです。壁はしっかりしていても、床・天井はコンクリートが貼られていなかったり厚みが薄いといった事はあるでしょうか。良い物件ですが室内どこを叩いてもすかすかという事に裏があるような気がして決めかねています。しっかりした作りなのかどうか確かめられるようなチェックポイントなどがあれば教えて頂きたいです。建物は築5年のSRC造で5階建てです。どうか指南のほどよろしくお願い致します。

SRCマンションの壁・床の軽音の原因と防音性について

SRC造マンションで壁や床を叩いた際に軽い音がするのは、必ずしも構造上の欠陥や防音性の低さを示すものではありません。しかし、ご心配な点も理解できますので、原因と確認ポイントを詳しく解説します。

軽い音の原因:仕上げ材と構造

SRC造は鉄骨鉄筋コンクリート造の略で、鉄骨の骨組みをコンクリートで覆った堅牢な構造です。しかし、外壁のコンクリートと居住空間の内壁・床は必ずしも一体構造ではありません。内壁や床は、コンクリート躯体に石膏ボードなどの仕上げ材を張り付けて作られています。そのため、叩くと軽い音がすることがあります。これは、コンクリート躯体自体がしっかりしている場合でも起こりうる現象です。

  • 石膏ボード:軽量で施工が容易なため、内壁材として広く使用されています。叩くと比較的軽い音がします。
  • 下地材:石膏ボードの下には、さらに木材や金属製の下地材が使用されている場合があり、これらが共鳴して軽い音を発生させる可能性があります。
  • 床材:コンクリートスラブの上に、フローリングやカーペットなどの床材が施工されています。これらの素材によっては、空洞感を感じることがあります。

防音性への影響:構造と仕上げ材の組み合わせ

防音性は、躯体の厚さだけでなく、壁や床の構成材料と施工方法に大きく依存します。SRC造であっても、内壁や床の仕上げ材が薄い、あるいは適切な遮音材が使用されていない場合は、防音性が低い可能性があります。

  • 遮音材の有無:壁や床の中にグラスウールなどの遮音材が適切に施工されているかを確認することが重要です。遮音材は、空気伝搬音(会話など)を吸収する効果があります。
  • 二重構造:壁や床が二重構造になっているかを確認しましょう。二重構造にすることで、遮音効果を高めることができます。
  • 床の構造:床がコンクリートスラブの上に直接仕上げ材が施工されているか、それとも防振ゴムなどを介して施工されているかを確認しましょう。防振ゴムを使用することで、振動による騒音を軽減できます。

具体的なチェックポイントと専門家への相談

ご自身の判断に不安がある場合は、専門家の意見を仰ぐことをお勧めします。

内見時のチェックポイント

* 壁の厚さ:壁の厚さを測ることは難しいですが、指で軽く押してみて、強度を確認しましょう。
* 床の反響:床を歩いてみて、反響や振動を感じるか確認します。
* 窓の気密性:窓を閉めてみて、隙間風がないか確認します。窓からの騒音も無視できません。
* 設備の音:給湯器や換気扇などの設備の音をチェックします。
* 管理規約:管理規約を確認し、騒音に関する規定を確認しましょう。

専門家への相談

不安な場合は、以下の専門家に相談することをお勧めします。

* 建築士:建物の構造や防音性について専門的な知識を持っています。
* 不動産鑑定士:建物の状態や価値を評価する専門家です。
* 騒音測定業者:騒音レベルを測定し、問題点を特定することができます。

事例:類似事例からの学び

過去に、SRCマンションでも内壁の仕上げ材が軽量なため、防音性に問題があったというケースが報告されています。ただし、これは全てのSRCマンションに当てはまるわけではありません。重要なのは、具体的な物件の状況を確認することです。

まとめ:安心できる住まい選びのために

SRCマンションは、一般的に防音性に優れているとされていますが、内見時には壁や床の仕上げ材、遮音材の有無などを確認することが重要です。軽い音がするからといって必ずしも防音性が低いとは限りませんが、不安な場合は専門家に相談し、納得のいくまで確認することをお勧めします。 ご自身の判断だけでなく、専門家の意見を参考に、安心できる住まい選びをしてください。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)