SHARPの桜色LEDシーリングライトの効果とLED照明の選び方

SHARPが桜色のLEDシーリングライトを発売しています。桜色(ソメイヨシノ・八重桜)の効果として①気持ちが癒される ②快適感が高い ③寝つきが早い ④集中力向上などが挙げられています。たしかに『桜色』だけで言えば、謳っている効果があるかもしれません。しかし疑問があります。本来、自然にある光は太陽光や月光(=太陽光の反射)と白熱灯の明かりや炎です。よって、電球色は、安らぎ効果があると思います。最近はかなり改善されましたが、LEDの光は冷たいというか目に突き刺さるような人工的な光のようで安らぎを感じるには程遠い気がしています。LEDの光で本当に効果があるのでしょうか?補足ご回答ありがとうございます。自然の光と人工的な光の違いについては、武田邦彦氏(中部大学)が言われてました。太陽光は簡単に言うと7色から構成されていますが、人工的な光はそのうちの青緑赤など、可視光線として最低限の成分のみを再現しているので見た目にはあまり影響はないですが、体にとっては全成分の入った光が一番良いとのことです。また白熱灯はフィラメントが過熱されて放出される光なので問題ないとされていました。私も素人なので、武田氏の話が本当かどうかはわかりません。ただ、個人的には、某コンビニが震災後に節電の為、新店舗内の照明をすべてLEDにしましたが、店内に居る時のなんというか落ち着かないというか、ずっと居たらストレスになるような印象を受けたからです。色々調べてみたら、私が落ち着く電球色を嫌う方もおり、昼白色でないと絶対に嫌って方もいました。やはり個人的な好き嫌いがあり、感じ方もその日の体調などで異なるのでしょうね。

LED照明と自然光の違い、そして「桜色」の効果

ご質問ありがとうございます。SHARPの桜色LEDシーリングライトの効果と、LED照明全般に対する疑問について、詳しく解説いたします。

まず、ご指摘の通り、自然光(太陽光や月光)とLED照明を含む人工光には違いがあります。自然光は、様々な波長の光を含んでおり、そのスペクトルは連続的で滑らかです。一方、LED照明は特定の波長の光を強く発光するため、スペクトルが不連続で、人工的な印象を与えやすい傾向があります。 武田邦彦氏のご指摘にあるように、自然光には人間の目に届く可視光線だけでなく、様々な波長の光が含まれており、それらが人間の生理機能に影響を与えている可能性があります。

しかし、LED技術は近年著しく進歩しており、初期のLED照明に見られた「冷たい」「目に突き刺さる」といった印象は、多くの製品で改善されています。特に、演色性(Ra値)の高いLED照明は、自然光に近い色再現性を実現しており、より快適な光を提供できるようになっています。

SHARPの桜色LEDシーリングライトに関しては、その効果は「桜色」という色そのものの心理的な効果が大きく関わっていると考えられます。ピンクや桜色は、一般的にリラックス効果や安らぎをもたらす色として知られています。 そのため、照明の色が「桜色」であることで、心理的に癒されたり、快適に感じたり、睡眠の質が向上したりする可能性は十分に考えられます。

しかし、これはあくまで個人の主観的な感覚に大きく依存します。昼白色を好む方や、電球色を好む方がいるように、色の好みは人それぞれです。また、体調や気分によっても感じ方が変わることもあります。

LED照明を選ぶ上でのポイント

LED照明を選ぶ際には、以下の点を考慮することが重要です。

1. 演色性(Ra値)

演色性とは、光源が物体の色をどれだけ自然に再現できるかを示す指標です。Ra値が100に近いほど、自然光に近い色再現性を実現しています。80以上であれば、一般的に自然で快適な光とされています。 高演色性LEDを選ぶことで、より自然で目に優しい光を得ることができます。

2. 色温度

色温度は光の色の表現で、単位はケルビン(K)です。

* **低色温度(2700K~3000K):** 電球色で暖かく、リラックス効果が高いとされています。寝室やリビングなどに適しています。
* **中間色温度(3000K~5000K):** 昼白色で、明るく作業に適しています。キッチンや書斎などに適しています。
* **高色温度(5000K以上):** 昼光色で、非常に明るく、すっきりとした印象を与えます。オフィスや作業場などに適しています。

ご自身の用途や好みに合わせて、適切な色温度のLED照明を選びましょう。

3. 明るさ(ルーメン)

明るさはルーメン(lm)で表されます。必要な明るさは、部屋の広さや用途によって異なります。 明るすぎる照明は目が疲れる原因となるため、適切な明るさを選びましょう。

4. 省電力性

LED照明は、従来の白熱電球や蛍光灯に比べて省電力です。消費電力を確認し、ランニングコストを抑えることも重要なポイントです。

具体的なアドバイス:快適な照明環境を作るために

* **複数の光源を活用する:** メイン照明に加え、間接照明やテーブルランプなどを組み合わせることで、より柔軟で快適な照明環境を作ることができます。
* **調光機能付き照明を選ぶ:** 調光機能付き照明であれば、明るさを調整することで、時間帯やシーンに合わせて最適な明るさを実現できます。
* **色の組み合わせを工夫する:** 照明の色だけでなく、壁の色や家具の色との組み合わせも重要です。 色の調和を意識することで、よりリラックスできる空間を作ることができます。
* **試用期間がある場合は積極的に利用する:** 購入前に、実際に光を見て確認できる機会があれば、積極的に利用しましょう。 写真やカタログだけでは、光の印象を正確に把握することは難しいです。

専門家の視点:インテリアコーディネーターの意見

インテリアコーディネーターの視点から見ると、照明は空間の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。 単に明るさを確保するだけでなく、色のトーンや光源の種類、配置などを考慮することで、より魅力的で快適な空間を演出できます。 例えば、リラックスしたい寝室には暖色系の電球色、集中したい書斎には白色系の昼白色など、部屋の用途に合わせて照明を選ぶことが重要です。 また、間接照明を効果的に使うことで、空間の奥行きや立体感を演出することも可能です。

まとめ

SHARPの桜色LEDシーリングライトの効果は、色の心理的な効果が大きく関わっています。 しかし、LED照明を選ぶ際には、演色性、色温度、明るさ、省電力性などを考慮することが重要です。 ご自身の好みや用途に合った照明を選ぶことで、より快適で心地よい空間を演出できるでしょう。 様々な照明を試したり、専門家のアドバイスを受けることも有効です。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)