RC造マンションの壁の構造と遮音性:賃貸から分譲への引越しで不安なあなたへ

建築業者の方(型枠のコンクリートを流す方)(現場監督)の方へ 元、賃貸営業を都内でしておりました。 賃貸のRC分譲マンションは5階建て以上のイメージがありますが、 お部屋とお部屋との間にある壁には、叩くとドンドンって音がなりました。 コンクリートが詰まっている感じはわかりました。 ただ、普通の賃貸マンション(4階建て以下) は壁を叩くとコンコンって軽い音なので、 コンクリートは詰まっていないと思っていたので、 外壁はコンクリートに覆われていますが、 お部屋とお部屋との間にはないですねと・・・ お客さんに伝えておりました。 今度、引っ越す事になっているのですが、 都内ではないので、若干不安です。 あんまり高層階のマンションがないのですが、 RCと記載されていても、 壁にはコンクリートが入っているか、入っていないかは 叩いて調べるしかないのでしょうか? 建築後は、叩いて調べるしかないのでしょうか? 当方、ホームシアターでの視聴が趣味ですので、 周りに迷惑かけたくありませんし、トラブルも嫌ですので、 失敗したくありません。 どなたか教えて下さい。補足都内の分譲マンションはほとんどお部屋とお部屋との間の壁は叩くとドンドンです。 直接クロスなんですかね。(新築でも) 図面を見れば確かにわかりますが、お客さんの立場で確認できる事はないでしょうか? クロス屋さんの声もお聞かせ下さい!

RC造マンションの壁の構造:ドンドンとコンコンの違い

RC造(鉄筋コンクリート造)マンションにおいて、壁を叩いた時の音が「ドンドン」と「コンコン」とで異なるのは、壁の内部構造の違いによるものです。都心部で多く見られる高層RCマンションでは、隣室間の壁に厚みのあるコンクリート壁が使用されていることが多いです。これは、遮音性や耐火性を高めるためです。一方、低層のRCマンションや、コストを抑えたマンションでは、軽量鉄骨のフレームに石膏ボードを貼っただけの壁、あるいはコンクリートの厚みが薄い壁が使われている場合があります。そのため、叩くと「コンコン」と軽い音がします。

「ドンドン」という音は、コンクリートの厚みと密度によるものです。「コンコン」という音は、内部に空洞があるか、コンクリートの厚みが薄いことを示唆しています。

賃貸と分譲マンションの違い:遮音性能への影響

賃貸マンションと分譲マンションでは、遮音性能に対する基準やコスト意識が異なります。賃貸マンション、特に低層のものは、コスト削減のため、隣室間の壁の遮音性能が低い場合があります。一方、分譲マンション、特に高層のものは、居住者の快適性やプライバシー保護のため、より高い遮音性能が求められます。そのため、壁の構造に違いが生じ、叩いた時の音にも差が出ます。

新築マンションでも壁の構造を確認する方法

新築マンションであっても、壁の構造を確認することは可能です。

1. 設計図面を確認する

最も確実な方法は、設計図面を確認することです。図面には壁の断面図が記載されており、コンクリートの厚みや内部構造がわかります。契約前に必ず確認しましょう。

2. 分譲会社に直接問い合わせる

設計図面だけでは不明な点があれば、分譲会社に直接問い合わせましょう。担当者に壁の構造や遮音性能について詳しく質問し、具体的な数値データ(遮音等級など)を提示してもらうように依頼します。

3. 完成前のマンションを見学する

可能であれば、完成前のマンションを見学し、実際に壁を叩いて確認してみるのも有効です。ただし、完成前の状態では、内装が未完成なため、正確な音の判断は難しい場合もあります。

4. 専門業者に依頼する

どうしても不安な場合は、建築音響の専門業者に依頼して、遮音性能の測定を行うことを検討しましょう。費用はかかりますが、客観的なデータに基づいて判断できます。

クロス屋さんの視点

クロス屋さんの視点からすると、壁の内部構造は直接関係ありません。クロスは壁の表面に貼る仕上げ材であり、壁の構造自体を変えることはありません。しかし、壁の厚みや材質によって、クロスを貼る際の作業性や仕上がりは変わってきます。例えば、コンクリートの厚い壁は、下地処理に時間がかかる場合があります。

ホームシアターを楽しむための対策

ホームシアターを楽しむ上で、隣室への音漏れを防ぐためには、以下の対策が有効です。

  • 防音室の設置:最も効果的なのは、専用の防音室を設置することです。専門業者に相談して、予算や部屋の広さに合わせた最適な防音室を設計・施工してもらいましょう。
  • 防音カーテンや防音パネルの活用:防音カーテンや防音パネルは、手軽に設置できる防音対策です。壁や窓に設置することで、音漏れを軽減できます。
  • 吸音材の設置:吸音材は、部屋の中の音を吸収し、反響音を減らす効果があります。壁や天井に吸音材を設置することで、音漏れを抑制し、音質も改善できます。
  • 低音域対策:ホームシアターでは低音域の音圧が高い傾向があります。低音域の音漏れを防ぐためには、低音吸収材を使用したり、壁や床に制振材を施工するなどの対策が必要です。
  • 音量の調整:近隣への配慮として、音量を適切に調整することも重要です。

まとめ

RC造マンションであっても、壁の構造は様々です。引越し前に、設計図面を確認したり、分譲会社に問い合わせたりすることで、壁の構造や遮音性能について事前に確認することが可能です。ホームシアターを楽しむためには、適切な防音対策を行うことが重要です。不安な場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

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