RC賃貸の音漏れ問題:隣室からの声の聞こえ方と安価な防音対策

RCの賃貸の音漏れについて相談させてください。 はじめまして。 突然の回答リクエストで失礼いたします。 回答をたまたま拝見させていただきまして、 お忙しいところ失礼とは存じますが是非ご意見をお伺いしたく リクエストさせていただきました。 お伺いしたいのは隣戸の音漏れ(声)の原因と対策についてです。 どうかよろしくお願いいたします。 今RC構造の最上階角部屋の賃貸に住んでいます。 隣の住戸との仕切りの壁や外と接するとの壁は 軽く叩いてみるとコツコツと固い鈍い音がします。 以前軽量鉄骨に住んでいて、騒音もすごく、どんなに生活に気を付けても嫌がらせもあり、 音も筒抜けのせいか隣人に興味を持たれたりと、ただ普通に暮らしたいのに暮らせない状況が続き 音に対してとても過敏になってしまい、精神面も考えて引越しいたしました。 防音の面のみ考えて地域では一番のステイタス?ですよというRCの賃貸に引越ししました。 確かになるほど今まで悩み続けた上下階(今回は下のみですが)の音(特に声)が格段に聞こえません。 しかし、隣と接した部屋に行くと隣の声が聞こえるんです。お風呂に入ったみたいな反響した声でかなりはっきりと。 なるべく聞きたくないし、聞かれたくないのでリビングとその隣戸の接する部屋の 間仕切りの引き戸をできるだけ閉め切っているんですが 隣の部屋で注意して聞けば話の内容も筒抜けと思います・・。 そこで質問なのですが ・隣との壁の仕切りはおそらくコンクリートであろうコツコツと固い音がするのに どうして声がはっきりと聞こえてしまうのでしょうか? ・また、その隣戸と接する部屋で寝ているのですが、 なんとなく落ち着かないのでもし安価な防音の方法があれば教えていただきたいです。 寝ている部屋なので地震対策で家具は置きたくないし、いくら調べてもかなりお金のかかる方法か、 比較的安価にできたとしても見た目も悪く、効果もいまいちの方法しか見当たらず・・。 もしなにか対策がありましたらご教授願いたいのですが・・。 どうぞよろしくお願いいたします。

RC構造でも音漏れがする理由

RC構造は、鉄筋コンクリート造の略で、一般的に軽量鉄骨構造よりも遮音性に優れているとされています。しかし、完全に音が遮断されるわけではありません。隣室からの声が聞こえる原因として、以下の点が考えられます。

1. 隣室との壁の構造

RC造であっても、隣室との間の壁が薄い場合や、壁の施工に不備がある場合、音漏れが起こりやすくなります。壁の厚さだけでなく、コンクリートの密度や、壁と床・天井の接合部の処理なども影響します。コツコツと固い音がするのはコンクリートそのものの音で、低音域の遮音には効果的ですが、高音域である人の声は比較的透過しやすいのです。

2. 音の伝達経路

音は空気中を伝わる「空気伝搬音」と、壁や床などの固体中を伝わる「固体伝搬音」があります。RC構造では固体伝搬音が問題となるケースが多いです。隣室の音が、壁や床、天井を伝わってあなたの部屋に到達している可能性があります。特に、お風呂場など、音が反響しやすい空間からの音は、固体伝搬音として伝わりやすくなります。

3. 隙間や開口部

壁や床、天井に小さな隙間や開口部があれば、そこから音が漏れてきます。コンセントの穴や、配管の貫通部分など、小さな隙間でも音漏れに影響します。

安価な防音対策

地震対策の観点から家具を置きたくないとのことですので、家具による防音対策は避け、比較的安価で、見た目にも影響が少ない対策をいくつかご提案します。

1. カーテンや厚手の布

窓やドアに厚手のカーテンや布を掛けることで、ある程度の遮音効果が期待できます。遮音カーテンは専門店で販売されていますが、比較的安価なものでも効果はあります。特に、隣室との壁に面した窓がある場合は、遮音効果の高いカーテンを選ぶことをお勧めします。

2. 防音マット

床に防音マットを敷くことで、床からの音の伝搬を抑制できます。安価なウレタン素材のマットでも効果はありますが、より効果を求めるなら、ゴムやEVA素材などの防音性能の高いマットを選びましょう。ただし、マット自体が滑りやすい場合があるので、滑り止めシートなどを併用することをお勧めします。

3. 壁掛け収納

壁に棚や収納を設置することで、壁の振動を吸収し、音漏れを軽減する効果が期待できます。ただし、賃貸の場合、壁に穴を開けることは許可が必要な場合があるので、事前に管理会社に確認が必要です。穴を開けずに設置できるタイプの収納棚も販売されています。

4. 室内装飾の見直し

カーペットやラグ、タペストリーなどを活用することで、室内の反響音を減らし、音の伝わりを抑制する効果があります。柔らかい素材のものを選ぶと、より効果的です。

5. ホワイトノイズ発生装置

安価なホワイトノイズ発生装置を使うのも一つの方法です。ファンの音や波の音など、リラックスできる音で隣の音をマスキングし、不快感を軽減できます。

専門家の意見

騒音問題に詳しい建築音響の専門家によると、「RC構造であっても、隣室との壁の構造や施工状況、音の伝達経路によって音漏れは発生します。安価な対策としては、上記の対策に加え、室内の吸音性を高める工夫が有効です。例えば、壁に吸音パネルを取り付ける、家具の配置を工夫するなどです。ただし、根本的な解決には、壁の遮音性能を向上させる必要がありますが、これは賃貸では難しいでしょう。」とのことです。

まとめ

RC構造の賃貸でも、隣室からの音漏れに悩まされることはあります。今回ご紹介した安価な対策を試してみて、それでも改善が見られない場合は、管理会社に相談してみることをお勧めします。管理会社によっては、防音対策工事を検討してくれる可能性もあります。

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