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深刻な欠陥工事:現状の整理と問題点
新築住宅の引渡し後も、多数の欠陥工事が残っている状況は非常に深刻です。75日もの工期遅延、190万円の追加請求、そして未だに完了していない多数の未完成部分…これらの問題は、単なる施工ミスではなく、工務店側の責任を問われる重大な問題です。特に、以下の点が問題視されます。
- 未完成部分の多さ:網戸がない、ベランダのポリカーボネート板が仕様と異なる、建具が閉まらないなど、基本的な部分にまで欠陥が残っている点は許容できません。
- 仕様変更の無断実施:玄関扉の仕様変更など、重要な変更を施主の承諾を得ずに実施している点は、契約違反に該当する可能性があります。
- 安全性の問題:電気温水器の点検不能、換気扇からの水滴など、安全面に影響する可能性のある欠陥は、速やかな対応が必要です。
- 施工品質の低さ:位置墨やメモ書きが残っている、外壁のひび割れ、洗面鏡裏収納の不良など、施工品質が著しく低いことがわかります。
工務店との話し合い:具体的な対応策
金曜日の話し合いでは、以下の点を明確に伝え、具体的な解決策を求めるべきです。
1. 欠陥箇所のリストアップと写真・動画の証拠提示
すべての欠陥箇所をリスト化し、写真や動画で証拠を提示します。箇条書きでなく、箇条書きの番号と対応させて、写真や動画を添付するなど、証拠を明確に提示することで、工務店側の言い逃れを防ぎます。
2. 修理・改修の具体的な計画とスケジュール提示を求める
工務店に、すべての欠陥箇所の修理・改修計画と具体的なスケジュールを提示させます。曖昧な回答は受け入れず、具体的な日付と作業内容を明確にさせましょう。専門業者への依頼が必要な場合は、その業者名と連絡先も確認します。
3. 修理・改修費用と期間の明確化
修理・改修に要する費用と期間を明確にさせ、追加費用が発生しないよう、契約書に明記させましょう。
4. 慰謝料請求の可能性について言及する
工期遅延、精神的苦痛、生活上の不便などを考慮し、慰謝料請求の可能性について言及します。具体的な金額は提示せず、まずは工務店側の対応を見極めることが重要です。
慰謝料請求の妥当性と金額
慰謝料請求の妥当性については、以下の要素が考慮されます。
- 工期遅延の期間と原因:75日の遅延は相当な期間であり、工務店側の責任が明確であれば、慰謝料請求の根拠となります。
- 欠陥の重大性:安全面に影響する欠陥や、生活に著しい支障をきたす欠陥は、慰謝料請求額を高める要因となります。
- 精神的苦痛:新築住宅への期待感と、現実のギャップによる精神的苦痛は、慰謝料請求の重要な要素です。
- 対応の悪さ:工務店側の対応が悪く、問題解決に積極的でない場合は、慰謝料請求額が高くなる可能性があります。
慰謝料の金額については、弁護士に相談するのが最も確実です。弁護士は、ケースに応じて適切な金額を算出し、請求手続きを支援してくれます。
専門家の意見:弁護士への相談
今回のケースは、単なる施工ミスではなく、契約違反や瑕疵担保責任の問題に発展する可能性があります。弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを受け、適切な対応策を検討できます。弁護士費用はかかりますが、将来的な損失を回避するためには、有効な手段です。
まとめ:冷静な対応と専門家への相談が重要
新築住宅の欠陥工事は、非常にストレスの多い問題です。しかし、感情的になるのではなく、冷静に現状を整理し、証拠をしっかりと確保することが重要です。工務店との話し合いでは、具体的な解決策を求め、必要に応じて弁護士に相談することをお勧めします。 妥協点を見つける努力も必要ですが、あなたの権利をしっかりと主張することも忘れないでください。