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RCマンションの外壁と隣接壁、どちらが防音性が高い?
RC造マンションでは、隣接壁(隣室との壁)の方が外壁よりも防音性能が高いのが一般的です。これは、隣接壁は遮音性に優れたコンクリート壁で構成され、さらに二重構造になっている場合も多いからです。一方、外壁は、外気との遮断を目的として設計されているため、必ずしも高い遮音性を備えているとは限りません。そのため、質問者様が経験されたように、外壁から隣室の音や外部の音(窓やカーテンの音など)が聞こえてくることがあります。
外壁から音が聞こえる理由
外壁から音が聞こえる原因はいくつか考えられます。
- 壁の材質と構造:外壁は、隣接壁と比べて薄い場合や、構造上、音の伝達経路になりやすい部分がある可能性があります。
- 窓やサッシからの音漏れ:窓やサッシの気密性や遮音性が低いと、外部の音だけでなく、隣室の音も伝わりやすくなります。
- 共鳴現象:特定の周波数の音に対して、壁が共鳴し、音が大きく聞こえる場合があります。
- 音の回り込み:音は直進するだけでなく、回り込む性質があります。そのため、外壁の構造によっては、音の回り込みによって音が聞こえてくる可能性があります。
- 躯体の振動:建物全体の振動が、外壁を伝って部屋に伝わってくる可能性もあります。
隣接壁で電話をすれば、声漏れは防げる?
隣接壁の方が防音性が高いとはいえ、完全に音が遮断されるわけではありません。隣接壁で電話をすることで、外壁に比べて声漏れは軽減できますが、完全に防げる保証はありません。特に、声が大きい場合や、隣室の壁が薄い場合は、音が聞こえる可能性があります。
外壁からの声漏れを防ぐための具体的な対策
高額な費用をかけずに、外壁からの声漏れを防ぐための対策をいくつかご紹介します。
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1. 電話をする場所を変える
まずは、電話をする場所を変えることを検討しましょう。外壁から離れた場所、例えば、部屋の中心部や、家具で囲まれた場所などで電話をすれば、多少なりとも声漏れを軽減できます。
2. カーテンや家具を活用する
厚手のカーテンや、大きな家具(本棚やソファなど)を、外壁の前に配置することで、音の反射や吸収を行い、声漏れを軽減する効果が期待できます。特に、吸音効果の高い素材のカーテンや家具を選ぶと効果的です。
3. 電話機の種類を見直す
ハンドフリー機能付きの電話機を使用する場合は、スピーカーの音量を下げたり、イヤホンマイクを使用することで、声漏れを抑制できます。また、近年では、通話の音声をデジタル処理してノイズを低減する機能を搭載した電話機も販売されています。このような電話機を使用することで、声漏れを軽減できる可能性があります。
4. 室内環境の改善
室内の反響を抑えることで、声漏れを軽減できます。例えば、カーペットを敷いたり、壁に吸音材を貼るなどの対策が有効です。吸音材は、ホームセンターなどで手軽に購入できます。
5. 生活音を意識する
電話以外の生活音にも注意しましょう。大きな音で音楽を聴いたり、大声で話したりするなど、生活音を抑えることで、隣室への音漏れを軽減できます。
専門家の意見
防音に関する専門家によると、RC造マンションにおいても、完璧な防音は難しいとされています。しかし、適切な対策を講じることで、声漏れをある程度軽減することは可能です。上記の方法に加え、状況によっては、専門業者に相談し、より高度な防音対策を検討することも有効です。
まとめ
RCマンションにおいて、外壁から音が聞こえることは、必ずしも異常ではありません。しかし、電話などのプライベートな会話が漏れるのは不安ですよね。本記事で紹介した対策を参考に、快適な生活空間を確保しましょう。