Low-Eガラスでも結露が発生する理由と対策:道路に面した1階寝室の結露問題

Low-Eガラスの両面樹脂サッシでも、結露がでます。道路に面した一階の部屋のみです。なぜでしょう?ほかの部屋は結露がありません。ちなみに、寝室です。当方、日本海側の雪の多い地域に住んでいます。

結露の原因:Low-Eガラスでも起こる理由

Low-Eガラスは、熱の伝わりにくさを向上させたガラスですが、結露そのものを防ぐものではありません。結露は、空気中の水蒸気が窓ガラスなどの冷たい表面で冷やされて水滴になる現象です。 Low-Eガラスは、室内の熱を逃しにくく、外からの冷気を遮断する効果に優れていますが、ガラス表面の温度を完全に室温に保つことはできません。特に、道路に面した1階寝室の場合、以下の要因が重なって結露が発生しやすくなっています。

1. 外気温の低さ:日本海側の厳しい気候

日本海側は、多雪地帯であることから、冬場の外気温が非常に低くなります。特に、北西の季節風が吹き付ける地域では、窓ガラスの表面温度が著しく低下し、結露が発生しやすくなります。

2. 室温と湿度:寝室の環境

寝室は、就寝時に人が過ごすため、呼吸による水蒸気が発生します。また、加湿器を使用したり、布団を干したりすることで、室内の湿度が高まり、結露リスクが増加します。

3. 窓の断熱性能:サッシの種類と施工

Low-Eガラスの両面樹脂サッシは、一般的なアルミサッシに比べて断熱性能は高いですが、完璧ではありません。サッシの施工不良や、窓枠からの隙間風など、断熱性能が低下する要因があれば、結露が発生しやすくなります。道路に面しているため、外壁からの冷気の影響も受けやすいです。

4. 日射の影響:日当たりと遮光

日射の影響も無視できません。日当たりの良い部屋は、日中の太陽光で窓ガラスが温まり、結露しにくい傾向があります。しかし、道路に面した寝室の場合、日射が遮られる可能性があり、ガラスの温度が低いままで結露しやすい状況になります。

結露対策:具体的な改善策

結露を防ぐためには、室内の湿度を下げ、窓ガラスの温度を上げる対策が必要です。以下に具体的な対策を挙げます。

1. 換気:空気の入れ替えで湿度をコントロール

こまめな換気は、室内の湿度を下げる上で最も効果的な方法です。朝晩と、就寝前には必ず窓を開けて換気を行いましょう。換気扇を使用するのも効果的です。ただし、冬の寒い時期は、短時間での換気を複数回行うのがおすすめです。

2. 除湿:空気中の水分を取り除く

除湿機を使用することで、室内の湿度を効果的に下げることができます。特に、結露が発生しやすい時期は、除湿機を常時運転するのも有効です。また、湿気を吸収する効果のある調湿剤なども活用できます。

3. 断熱対策:窓からの熱損失を抑制

窓ガラスに断熱シートやカーテンなどを設置することで、窓からの熱損失を抑制し、ガラス表面の温度上昇に繋がります。厚手のカーテンや、断熱効果の高いブラインドなどを検討しましょう。特に、夜間はカーテンを閉めておくことで、外気の冷気を遮断できます。

4. 室内温度の管理:暖房器具の活用

室温を上げることで、窓ガラスの温度も上昇し、結露しにくくなります。暖房器具を適切に使用し、室温を快適に保つことが重要です。床暖房など、床下から暖める暖房器具は、窓ガラスの温度上昇にも効果的です。

5. 窓のコーティング:ガラスの表面処理

窓ガラスに結露防止コーティングを施すことで、ガラス表面の水滴の付着を抑制できます。専門業者に依頼する必要がありますが、長期的な効果が期待できます。

6. サッシの点検:隙間風対策

サッシの隙間から冷気が侵入している可能性があります。サッシの劣化や破損がないか点検し、必要に応じて修理や交換を行いましょう。隙間風を防ぐためのパッキンの交換なども有効です。

7. 専門家への相談:状況に応じた適切なアドバイス

上記の方法を試しても改善が見られない場合は、建築業者や専門家に相談しましょう。原因を特定し、適切な対策を講じることで、結露問題を解決できる可能性があります。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、今回のケースは、外壁の断熱性能や窓周りの気密性にも問題がある可能性があります。特に、道路に面した1階という立地条件から、外壁からの冷気の影響を強く受けていると考えられます。

改善策としては、外壁の断熱材の追加や、窓枠周りの気密性の向上を検討する必要があるかもしれません。これらの対策は、専門業者に依頼する必要がありますが、長期的な視点で見ると、結露問題の根本的な解決に繋がります。

まとめ:結露対策で快適な寝室を実現

Low-Eガラスでも結露が発生する可能性があることを理解し、適切な対策を行うことが重要です。換気、除湿、断熱対策などを組み合わせることで、快適な寝室環境を実現しましょう。それでも改善が見られない場合は、専門家への相談を検討してください。

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