LEDダウンライト交換で暗くなった!白熱灯との違いと解決策

部屋に4灯ついているダウンライトの白熱灯(調光式)をLED(調光式)に交換したところ、非常に暗くなりました。1灯だけ白熱灯に戻すと4灯とも通常の明るさになりました。LED抵抗の関係でしょうか?このまま使っても良いでしょうか?

LEDダウンライト交換後の暗さの原因

白熱灯からLEDダウンライトへの交換後、暗くなったというご質問、大変よくあります。原因はLEDと白熱灯の電気的な特性の違い、そして調光システムとの相性の問題が考えられます。具体的には以下の3点が考えられます。

1. 消費電力と明るさ(ルーメン)の違い

白熱灯とLEDは、同じワット数でも明るさが大きく異なります。白熱灯は消費電力の大部分を熱として放出しますが、LEDは消費電力を光に変換する効率が高いです。そのため、同じワット数の白熱灯とLEDでは、LEDの方が明るさが劣ることがあります。 明るさは「ルーメン(lm)」で表されますので、交換前に使用していた白熱灯のルーメン値と、交換したLEDダウンライトのルーメン値を比較してみてください。 ルーメン値が低いと、暗く感じる原因となります。

2. 調光器との相性問題

調光器は、電流を調整することで照明の明るさを変えます。白熱灯は電流の変化に比較的スムーズに対応しますが、LEDは種類によっては調光器との相性が悪く、正常に調光できない場合があります。 今回のケースでは、LEDダウンライトと既存の調光器の相性が悪い可能性が高いです。 一部のLEDは、特定の調光器と組み合わせると、正常に動作せず暗くなったり、ちらついたりすることがあります。 白熱灯を1つ戻すと明るくなるのは、調光器の負荷が変化し、LEDが正常に動作できる範囲に入ったためと考えられます。

3. LEDの演色性

LEDは、白熱灯と比べて演色性(色の見え方)が異なる場合があります。演色性の数値は「Ra値」で表され、Ra100が自然光に最も近いとされています。Ra値が低いLEDは、色が自然に見えず、暗く感じることがあります。Ra値を確認し、80以上のものであれば、演色性の違いによる暗さは少ないと考えられます。

解決策と今後の対応

現状のまま使い続けるのは、LEDの寿命を縮める可能性や、調光器への負担増加につながるため、おすすめできません。以下の解決策を試してみてください。

1. LEDダウンライトの交換

まず、調光対応LEDダウンライトの選定を見直しましょう。 パッケージやメーカーサイトで、使用している調光器との互換性を確認することが重要です。 「調光対応」「○○メーカーの調光器対応」といった記載を探してください。 また、ルーメン値を確認し、白熱灯と同等以上の明るさを持つLEDを選んでください。 可能であれば、同じメーカーのLEDに交換することで、互換性の問題を回避できます。 ホームセンターや家電量販店で、専門スタッフに相談することも有効です。

2. 調光器の交換

LEDに対応した新しい調光器への交換も有効な手段です。LED専用の調光器は、LEDの特性に合わせて設計されているため、より安定した調光が可能です。 ただし、電気工事が必要な場合もありますので、電気工事士に依頼することをおすすめします。 調光器の交換費用は、工事費用を含めると数万円程度かかる可能性があります。

3. 専門家への相談

上記の方法を試しても改善しない場合は、電気工事士などの専門家に相談しましょう。 原因を特定し、適切な解決策を提案してもらえます。 特に、調光システムに問題がある場合、専門家の判断が必要です。

LEDダウンライト選びのポイント

LEDダウンライトを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

  • 明るさ(ルーメン): 既存の白熱灯と同等以上の明るさを確保しましょう。
  • 色温度(ケルビン): 昼光色(6500K)、昼白色(5000K)、電球色(2700K)など、好みに合わせた色温度を選びましょう。 暖色系の電球色の方がリラックスしやすい空間になります。
  • 演色性(Ra値): Ra80以上がおすすめです。 Ra値が高いほど、自然な色合いで見えます。
  • 調光機能: 調光機能が必要な場合は、必ず調光対応のLEDを選び、調光器との互換性を確認しましょう。
  • 消費電力: 省エネ性能も重要なポイントです。

まとめ

LEDダウンライトへの交換は、省エネ効果が高い反面、調光器との相性や明るさの問題が発生する可能性があります。 明るさが不足している場合は、ルーメン値や調光器との互換性を確認し、必要に応じてLEDダウンライトや調光器を交換しましょう。 専門家のアドバイスを受けることも有効な手段です。 快適な照明環境を実現するために、適切な選択を心がけてください。

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