LDK天井のクロスシワ問題:原因と対策、そして再発防止

LDKの天井にクロスのしわが発生しました。引渡しから2ヶ月が経過してどんどん出てきています。下地木材の乾燥収縮が原因だと思うのですが、あまりにも早くて、しかも天井全面で困っております。私は工務店の施工管理をしているのですが、去年の11月末に引渡しをした平屋建ての13.5坪の在来工法の木造住宅(離れ)なのですが、今年はじめ頃からメンテナンス依頼があり、現場を見たところ20畳ほどのLDKの天井のボードジョイントが全体的にしわが出てきていました。もちろん張替えの方向で話しをしましたが、あまりにも早くて広範囲のため戸惑っております。おそらく野縁の収縮のため今すぐ張り替えても今後1年くらいはまだ動くため、落ち着いてから全て張り直すことになりましたが、最近壁にもジョイントが目立つようになって来ました。ここまでのしわの多さは初めてです。材木業者の担当者に相談したところ、この時期の引渡し物件は同じケースがあるとのことで、部屋の暖房の温度差や、室内の湿気がこもって下地に影響しているなどの理由です。結局木材のため防ぎようが無いとのことです。理由は分かりますが出すぎです。高断熱仕様のため、部屋はとても暖かいので温度差による過剰な収縮なのでしょうか。LDKの隣の部屋は洗濯物干し部屋になっているので、除湿機は回していますが確かに湿気はありますが、そこまで短期間で下地までに影響するのか疑問です。一応野縁も胴縁も杉(KD)材を仕様しております。これは施工ミス若しくは材料が原因なのでしょうか。

天井クロスにしわができる原因:木材の乾燥収縮とその他の可能性

天井クロスにしわができる最も一般的な原因は、下地となる木材の乾燥収縮です。特に、新築住宅では木材がまだ十分に乾燥していない場合が多く、室内環境の変化(温度や湿度)によって収縮が加速し、クロスにシワとして現れます。今回のケースでは、引渡しから2ヶ月で天井全面にシワが発生していることから、乾燥収縮が主な原因と考えられますが、他の要因も考慮する必要があります。

乾燥収縮以外の可能性

* 施工ミス:下地となる野縁や胴縁の施工不良(間隔が不均一、固定が不十分など)が、木材の収縮による影響を大きくしている可能性があります。特に、杉材は乾燥収縮率が高いため、施工精度が重要になります。
* 材料の問題:使用された杉材(KD材)の乾燥度合いが不十分であったり、品質にばらつきがあったりする場合、収縮率に差が生じ、シワが発生しやすくなります。
* 急激な温度・湿度変化:高断熱住宅では、室温が安定しやすく、外気との温度差が大きくなるため、木材の乾燥収縮が加速する可能性があります。また、隣室の洗濯物干し部屋からの湿気も影響しているかもしれません。ただし、除湿機を使用しているとのことですので、この影響は限定的と考えられます。

具体的な対策と今後の対応

現状では、クロス張替えが最善の解決策です。しかし、すぐに張替えを行っても、木材の収縮が続いているため、すぐに再発する可能性が高いです。そのため、木材の収縮が落ち着くまで待つことが重要です。

木材の乾燥収縮を待つ期間

一般的に、木材の乾燥収縮は1年程度で落ち着いてきます。しかし、今回のケースのように、短期間で広範囲にシワが発生している場合は、もう少し長く様子を見る必要があるかもしれません。専門家(建築士や材木業者)に相談し、適切な期間を見極めることが重要です。

再発防止策

クロス張替え後、再発を防ぐためには以下の対策が有効です。

  • 室内の湿度管理:適切な湿度を保つことで、木材の乾燥収縮を抑えることができます。湿度計を設置し、常に40~60%の範囲内に維持するように心がけましょう。必要に応じて、加湿器や除湿機を使用します。
  • 温度変化の緩和:急激な温度変化は木材の収縮を促進するため、できるだけ緩やかに温度変化するように心がけましょう。暖房や冷房の使用状況を見直し、温度設定を調整することが重要です。特に、夜間の温度低下は避けたいところです。
  • 定期的な点検:クロスに異常がないか、定期的に点検を行いましょう。早期発見することで、小さな問題を大きくする前に対処できます。
  • 換気:適切な換気は、室内の湿度調整に役立ちます。特に、結露が発生しやすい冬場は、こまめな換気を心がけましょう。

専門家の意見:建築士の視点

建築士の視点から見ると、今回のケースは、木材の乾燥不足や施工不良の可能性が高いと考えられます。特に、KD材は乾燥処理済みとはいえ、施工直後の木材は含水率が高く、乾燥収縮の影響を受けやすいです。施工時に十分な乾燥確認が行われていなかった可能性があります。また、野縁や胴縁の間隔が狭すぎたり、固定が不十分であったりすると、木材の収縮がクロスに直接影響しやすくなります。

まとめ:原因究明と適切な対応で再発防止を

LDK天井のクロスシワ問題は、木材の乾燥収縮が主な原因と考えられますが、施工ミスや材料の問題も否定できません。まずは、専門家(建築士や材木業者)に相談し、原因を正確に特定することが重要です。原因特定後、適切な対策を行うことで、再発を防ぎ、快適な住空間を維持することができます。 今回のケースでは、クロス張替えと並行して、室内の湿度管理、温度変化の緩和、定期的な点検など、再発防止策を徹底することが重要です。

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