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DIY壁紙クロス貼りの失敗:浮きと膨らみの原因
ご自宅で壁紙のDIYに挑戦されたとのこと、お疲れ様でした!しかし、合わせ目の浮きや、10cmほどの膨らみが出てしまうと、せっかくのDIYが台無しになってしまいますよね。原因を特定し、適切な対処法で修正していきましょう。
合わせ目の浮きの原因
壁紙の合わせ目(ジョイント)が浮いてくる原因として、以下の点が考えられます。
- 糊付け不足: 壁紙全体に均一に糊が塗布されていない場合、特にジョイント部分は糊の量が少ないと浮きやすくなります。ローラーで圧着しても、糊が十分に接着していないため、すぐに浮いてきてしまいます。
- 乾燥による伸縮: 壁紙は湿度によって伸縮します。貼付直後は糊の水分で伸縮しますが、乾燥するにつれて収縮し、糊付けが不十分な部分は浮いてきます。特に夏場の乾燥しやすい時期は注意が必要です。
- 裏紙の残留: 裏紙を完全に剥がさずに貼ってしまった場合、接着面が少なくなり、浮きやすくなります。剥がす際に一部残ってしまうと、目立たない部分でも浮きの原因となります。
- 下地処理の不足: 壁面が凸凹していたり、汚れやホコリが残っていたりすると、壁紙が密着せず、浮きやすくなります。下地処理をしっかり行うことが重要です。
- 使用した糊の種類や量: ホームセンターで販売されている壁紙用糊は種類が豊富ですが、壁紙の種類や室温、湿度によって適切な糊を選ぶ必要があります。また、糊の量が多すぎても少なすぎても浮きの原因となります。
膨らみの原因
10cmほどの膨らみは、空気ではなく、壁紙の下に何かが挟まっている可能性が高いです。
- 壁面の凹凸: 壁面に釘の跡や、パテで埋めた跡などの凹凸があると、その部分に壁紙が密着せず、膨らみが生じます。
- 下地材の剥がれ: 古い壁紙が剥がれかかっていたり、下地材自体が剥がれていたりすると、その部分に空気が入り込み、膨らみとして現れます。
- 糊の盛り上がり: 糊の量が多すぎると、壁紙が膨らんでしまうことがあります。
浮きと膨らみの解決策
合わせ目の浮きの修正
- 浮いている部分を剥がす: 浮いている部分を慎重に剥がします。完全に剥がれない場合は、カッターなどで浮いている部分を切り込み、剥がれやすくします。
- 壁面と壁紙の清掃: 壁面と壁紙の裏側をきれいに清掃し、ホコリや汚れを取り除きます。粘着力が低下している可能性があるので、アルコールなどで拭き取ると効果的です。
- 糊の再塗布: 壁紙の裏側に、適切な量の糊を塗布します。ホームセンターで販売されている壁紙用糊を使用し、説明書をよく読んでから作業しましょう。糊の塗りすぎに注意してください。
- 圧着: 壁紙を壁面にしっかりと圧着させます。ヘラやローラーを使って、空気が入らないように丁寧に圧着しましょう。特にジョイント部分は念入りに圧着することが重要です。
- 乾燥: 十分に乾燥させます。乾燥中は、直射日光を避け、風通しの良い場所で乾燥させるのが理想的です。
コーキングは、あくまで応急処置として使用しましょう。 根本的な原因を解決せずにコーキングを使用すると、見た目は綺麗になりますが、将来的に剥がれやすくなる可能性があります。
膨らみの修正
- 膨らんでいる部分を慎重に確認: カッターで小さな切り込みを入れ、膨らみの原因を確認します。空気が入っているだけなのか、壁面の凹凸や下地材の剥がれなどがないかを確認しましょう。
- 原因に応じた対処:
- 空気が入っている場合: カッターで小さな穴を開け、空気を抜きます。その後、糊を注入し、ローラーで圧着します。
- 壁面の凹凸の場合: 凹凸をパテなどで修正し、乾燥させてから壁紙を貼り直す必要があります。この場合は、部分的に壁紙を剥がす必要があります。
- 下地材の剥がれの場合: 下地材を補修してから、壁紙を貼り直す必要があります。専門業者に依頼する方が安心です。
- 乾燥: 十分に乾燥させます。乾燥中は、直射日光を避け、風通しの良い場所で乾燥させるのが理想的です。
専門家のアドバイス
壁紙のDIYは、初心者には難易度が高い作業です。完璧な仕上がりを求めるのであれば、専門業者に依頼することをおすすめします。専門業者は、下地処理から仕上げまで、適切な方法で作業を行うため、仕上がりが美しく、長持ちします。費用はかかりますが、仕上がりの満足度や、将来的な修繕費用を考えると、専門業者に依頼する方が安心です。
まとめ
DIY壁紙クロス貼りの失敗は、誰でも経験する可能性があります。重要なのは、原因を特定し、適切な対処法で修正することです。焦らず、丁寧に作業を進めましょう。それでも難しい場合は、専門業者に相談することをおすすめします。