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DIY漆喰壁:下地処理から仕上げまでの工程と注意点
漆喰をDIYで施工する計画、素晴らしいですね! 壁や天井を自分自身の手で仕上げる達成感は格別です。しかし、漆喰は繊細な素材。下地処理をしっかり行うことで、仕上がりの美しさ、そして耐久性が大きく変わってきます。質問への回答と合わせて、より美しい漆喰壁を作るためのポイントを解説していきます。
1. 「ウォールパテソフト」は「タイガージョイントセメント」の代替として使えるか?
フジワラ化学の「ウォールパテソフト」は、石膏ボードの継ぎ目やネジ穴の補修に使えるパテです。「タイガージョイントセメント」と同様に、下地処理に有効です。ただし、硬化時間や粘度、仕上がり面の滑らかさなどが異なる可能性があります。 「ウォールパテソフト」を使用する場合は、少量でテスト施工を行い、仕上がりの状態を確認することをお勧めします。特に、サンディング後の仕上がりの滑らかさが重要です。 もし、仕上がりが粗い場合は、追加でサンディングが必要になるかもしれません。
2. 各工程の乾燥時間
乾燥時間は、気温・湿度、塗布量、塗料の種類によって大きく異なります。目安として、以下の時間を参考に、状況に合わせて調整してください。
- タイガージョイントセメント(またはウォールパテソフト): 完全乾燥まで24時間以上。次の工程に移る前に、指で触っても跡が付かないことを確認しましょう。
- Uトップ: 1回塗りで3mm厚は厚塗りです。乾燥に時間がかかります。最低でも12時間以上、できれば24時間以上乾燥させてください。厚塗りすると、ひび割れの原因となる場合があります。3mmは厚すぎますので、2回に分けて塗布することをお勧めします。1回目は1.5mm程度、完全に乾燥させてから2回目を1.5mm程度塗布しましょう。
- 白い壁+シーレックスAF5000: こちらも乾燥時間は気温・湿度によって変動しますが、最低でも6時間以上は乾燥させましょう。完全に乾燥していないと、次の工程で問題が発生する可能性があります。
乾燥時間を十分に確保することで、ひび割れや剥がれなどのトラブルを予防できます。 天候や室温にも注意し、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
3. 仕上げの厚さについて:1mm厚は薄すぎる?
1mm厚の仕上げは、非常に薄いです。漆喰の本来の風合いを出すには、ある程度の厚みが必要です。 薄く仕上げることで、下地の凹凸が目立ったり、ひび割れしやすくなったりする可能性があります。
シーレックスAF5000を混ぜることで、ひび割れ防止効果は期待できますが、それでも1mm厚はリスクが高いです。最低でも2mm程度の厚みで仕上げることを強くお勧めします。 作業時間の短縮を優先するよりも、仕上がりの品質を優先しましょう。
4. 天井への施工:割れやすい?
天井への施工は、壁よりも割れやすいと言われています。これは、天井は壁よりも動きやすく、乾燥による収縮の影響を受けやすいからです。
天井に施工する場合は、特に下地処理を丁寧に、そして乾燥時間を十分に確保することが重要です。 また、漆喰の厚みも壁よりも厚めに塗ることを検討しましょう。 ひび割れ防止のため、シーレックスAF5000を混ぜることは有効ですが、それでも十分な乾燥と適切な厚みが重要です。
5. その他のアドバイスと注意点
* 換気: 漆喰は乾燥時に水分を放出します。施工中は十分な換気を確保しましょう。
* 温度管理: 極端に高温または低温の環境での施工は避けてください。
* 工具: ヘラやコテなどの工具は、適切なものを選びましょう。
* 練習: 本格的な施工の前に、端材などで練習することをお勧めします。
* 専門家への相談: どうしても不安な場合は、専門業者に相談しましょう。
まとめ:美しい漆喰壁を作るためのポイント
DIYで漆喰壁を作ることは、大変ですが、やりがいのある作業です。 この記事で紹介したポイントを参考に、丁寧に作業を進めてください。 下地処理の丁寧さ、乾燥時間の確保、適切な厚みが、美しいそして耐久性のある漆喰壁を作るための鍵となります。 焦らず、ゆっくりと時間をかけて作業を進めましょう。 完成した時の達成感は、きっとあなたの努力を報いてくれるはずです。