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シーラーとは?その臭いと健康への影響
DIYで壁を塗装する際に、下地処理としてシーラーを使用することは非常に重要です。シーラーは、塗料の吸い込みを抑え、仕上がりの美しさや耐久性を高める役割を果たします。しかし、シーラーの種類によっては、独特の臭いが強く、健康への影響が懸念される場合もあります。
シーラーの臭いの原因は、主に溶剤にあります。多くのシーラーには、塗膜を形成する樹脂や、その樹脂を溶解させる有機溶剤が含まれています。これらの有機溶剤は、揮発性有機化合物(VOC)の一種であり、刺激臭の原因となります。VOCの中には、人体に悪影響を及ぼすものも含まれているため、換気を十分に行うことが大切です。
具体的に、シーラーの臭いによって起こりうる健康への影響としては、以下のものが挙げられます。
- 頭痛:強い臭いを吸い込むことで、頭痛を引き起こす可能性があります。
- 吐き気:VOCの濃度が高い場合、吐き気や嘔吐を誘発する可能性があります。
- 目や喉の irritation:目や喉の粘膜を刺激し、炎症を引き起こす可能性があります。
- アレルギー症状:シーラーに含まれる成分によっては、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
- シックハウス症候群:長期間、VOCにさらされることで、シックハウス症候群を発症するリスクが高まります。
ただし、すべてのシーラーが強い臭いを発するわけではありません。近年では、臭いの少ない、もしくは無臭のシーラーも数多く販売されています。特に、水性シーラーは、油性シーラーに比べて臭いが少なく、環境にも優しいことからおすすめです。
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シーラー塗りたての部屋で寝る際の注意点
未就園児がいるご家庭では、安全性を第一に考える必要があります。シーラー塗りたての部屋で寝るかどうかは、使用するシーラーの種類、換気の状況、お子さんの健康状態などを総合的に判断する必要があります。
絶対に避けるべきなのは、換気が不十分な状態で、強い臭いのする油性シーラーを使用した場合です。 このような状況では、VOC濃度が高くなり、お子さんの健康に悪影響を及ぼす可能性が高まります。
- 低VOCまたは無VOCのシーラーを選ぶ:環境に配慮した、臭いの少ないシーラーを選びましょう。商品のラベルにVOC含有量が表示されているので、確認しましょう。
- 十分な換気を行う:塗装後、窓を開け放ち、扇風機などを用いて部屋全体を換気しましょう。できれば、数日間は換気を継続することが理想的です。空気清浄機を使用するのも効果的です。
- 塗装面積を小さくする:一度に広い面積を塗装するのではなく、少しずつ塗り進めることで、VOCの濃度上昇を抑えることができます。質問者様のように、柱で区切られた部分ずつ塗装する方法は有効です。
- 一時的に寝室を別の部屋にする:可能であれば、塗装中は寝室を別の部屋に変更することを検討しましょう。仮眠程度であれば、換気をしっかり行えば問題ない場合もありますが、お子さんの健康を最優先に考えてください。
- 専門家の意見を聞く:不安な場合は、ホームセンターの店員や塗装のプロに相談してみましょう。適切なシーラーの選び方や換気方法についてアドバイスをもらえます。
シェルペイントとシーラーの組み合わせ
質問者様はシェルペイントを使用するとのことですが、シェルペイントは水性塗料なので、比較的臭いが少なく、健康への影響も少ないと言えます。しかし、それでもシーラーによっては臭いが残る可能性がありますので、低VOCまたは無VOCのシーラーを選ぶことをお勧めします。
シェルペイントのメーカーや販売店に、推奨されるシーラーについて問い合わせるのも良い方法です。適切な組み合わせを選ぶことで、より安全で美しい仕上がりを実現できます。
具体的な作業手順例
和室の壁をDIYで塗装する際、未就園児がいる家庭での具体的な作業手順例を以下に示します。
1日目:準備
* 子供が寝静まった後、塗装する部分の養生を行います。マスキングテープや養生シートを使用して、周囲を保護します。
* 低VOCまたは無VOCの水性シーラーを選び、換気を十分に行いながら、柱で区切られた部分(1箇所)にシーラーを塗布します。
* シーラーが乾燥するまで、窓を開け放ち、扇風機などで換気を継続します。
2日目以降:塗装と換気
* 1日目はシーラーのみを塗布し、2日目以降にシェルペイントを塗布します。
* 毎日、1箇所ずつシーラーとシェルペイントを塗布し、換気を十分に行います。
* 子供が起きている間は、塗装作業を中断し、換気を継続します。
* 子供が寝静まった後、次の箇所を塗装します。
完了後:最終的な換気
* 全ての塗装が完了した後も、数日間は窓を開け放ち、換気を継続します。
* 空気清浄機を使用すると、VOCの除去効果を高めることができます。
専門家のアドバイス
DIYでの塗装は、安全に作業を進めることが非常に重要です。専門業者に依頼することで、より安全で確実な施工が期待できます。特に、広い面積の塗装や、複雑な作業が必要な場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。