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1. フローリング重ね貼りの最適な施工手順
12坪の広い範囲をDIYでフローリング重ね貼りするのは、大変な作業ですが、適切な手順を踏めば綺麗に仕上がります。まずは、施工場所の選定が重要です。経験豊富な大工の視点から、以下の手順を推奨します。
- 部屋の一番奥から施工開始: リビングやキッチンの奥まった部分から施工を開始することをお勧めします。これは、施工ミスや端材の処理を目立たなくする効果があります。仮に、端材の処理に失敗しても、奥まった場所であれば目立ちにくく、後々の修正も容易です。
- 廊下、リビング、キッチンと順次施工: 奥から順に、廊下、リビング、キッチンと施工を進めていきます。この際、見切り材を使用しない繋ぎ目の施工となるため、特に慎重な作業が必要です。直線部分を先に仕上げ、曲線部分や複雑な箇所は最後に施工するのがコツです。
- 玄関框の施工: 最後に玄関框に取り組みます。玄関框は家の顔となる重要な部分です。慎重に寸法を測り、丁寧に施工することで、全体の仕上がりに大きな影響を与えます。
ポイント: 各工程で、必ず水平器を使って水平を確認しながら施工しましょう。ズレが生じると、仕上がりが悪くなるだけでなく、歩行時の違和感にも繋がります。焦らず、丁寧に作業を進めることが重要です。
2. フローリングの種類選び:東洋インデックスとダイケン
ホームセンターで販売されているフローリングには、様々な種類があります。質問者様は「凹みの下の部分が長い物(東洋インデックス)と短いもの(ダイケン)」という違いに悩んでいらっしゃいますが、どちらが「綺麗に貼れるか」は、施工技術や下地処理、使用する接着剤にも大きく依存します。
一般的に、「凹みの下の部分(基材)」が長い方が、強度や安定性に優れている傾向があります。 しかし、重ね貼りの場合は、既存のフローリングとの高低差や、既存フローリングの状況(反りや傷み具合)によって、最適な種類が異なります。重ね貼りの厚みと既存のフローリングの厚みを考慮し、適切な厚みのフローリングを選択する必要があります。
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専門家のアドバイス: ホームセンターの店員さんに、既存のフローリングの状態と重ね貼りの計画を詳しく説明し、最適な種類と厚みのフローリングを選定してもらうことをお勧めします。必要であれば、複数の種類の見本を実際に並べて比較検討しましょう。
3. 窓サッシ周りの美しい納まりを実現するテクニック
重ね貼りの際に、窓サッシ周りが綺麗に仕上がらないという悩みは、多くのDIYerが抱える課題です。しかし、適切な材料と技術を使えば、見栄えの良い仕上がりを実現できます。
- 見切り材の活用: 窓サッシとフローリングの間に、巾木や見切り材を使用することで、綺麗に納めることができます。様々なデザインや素材の見切り材がホームセンターで販売されていますので、既存のインテリアに合ったものを選びましょう。特に、アルミ製の見切り材は、耐久性が高く、清潔に保ちやすいというメリットがあります。
- コーキング材の活用: 見切り材を使用しない場合でも、窓サッシとフローリングの隙間をコーキング材で埋めることで、隙間を目立たなくし、美しい仕上がりを実現できます。コーキング材は、色も豊富なので、フローリングの色に合わせて選ぶことができます。
- 下地処理の重要性: 重ね貼りの前に、既存のフローリングの清掃や下地処理をしっかり行うことで、仕上がりの美しさに大きく影響します。凹凸を平らにすることで、新しいフローリングが綺麗に貼り付きます。
専門家の視点: 窓サッシ周りの納まりは、プロでも苦労する部分です。DIYで完璧な仕上がりを目指すのは難しい場合もあります。多少の不完全さは、見切り材やコーキング材などを効果的に使用することで、目立たなくすることができます。
4. まとめ:DIYフローリング重ね貼りの成功への道
12坪のフローリング重ね貼りDIYは、大変な作業ですが、適切な手順と材料選び、そして丁寧な作業を行うことで、満足のいく結果を得ることができます。この記事で紹介したポイントを参考に、安全に、そして美しくフローリングを張り替えましょう。
最後に、DIYに自信がない、または時間がない場合は、プロの業者に依頼することを検討しましょう。 プロの技術と経験は、仕上がりの美しさだけでなく、作業の安全性も確保してくれます。予算と時間、そして自分のスキルを冷静に判断し、最適な方法を選択することが重要です。