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ALC造マンションの防音性に関する疑問を解消
騒音問題で引っ越しを検討されているとのこと、お気持ちお察しします。ALC造マンションの防音性、特に最上階角部屋での騒音リスクについて、詳しく解説します。
1. 最上階角部屋でも、ALC造の場合、「下階」や「横室」の音は響きますか?
結論から言うと、最上階角部屋であっても、ALC造の場合、下階や隣室からの音、特に振動は響く可能性があります。ただし、RC造と比較すると、伝わりやすさが増す傾向にあります。
ALCは軽量気泡コンクリートの略で、RC(鉄筋コンクリート)に比べて軽量で、衝撃音の伝達に弱いとされています。そのため、上階からの足音や物音、子供の泣き声などは、RC造よりも伝わりやすい可能性が高いです。
下階と隣室のどちらが煩いかは、建物の構造や間取り、隣人の生活音などによって異なりますが、一般的には、直接下階からの音の方が大きく響く可能性が高いです。特に、足音などの衝撃音は、下階に直接伝わりやすい傾向があります。隣室の場合は、壁の厚さや遮音性能によって影響が変わってきます。
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2. 上階から下階への騒音問題の可能性は?
残念ながら、上階に住むお子さんの騒音で下階に迷惑をかける可能性はゼロではありません。下見で同じくらいの年齢のお子さんがいるご家庭を目撃されたとのこと、不安に感じられるのも当然です。ALC造であること、そしてお子さんの年齢を考えると、騒音問題が発生するリスクは考慮すべきでしょう。
3. バルコニー越しに声が聞こえるか?
窓を開けている状態では、バルコニー越しに隣室や下階からの声が聞こえる可能性は十分にあります。特に、ALC造は遮音性に劣るため、声がクリアに聞こえてしまう可能性が高いです。下見で声がクリアに聞こえたというご経験は、この点を裏付けています。
4. 壁を叩くと木造のような音がした理由
壁を叩いて木造のような音がしたとのことですが、これはALC壁に下地材として木材が使われている可能性が高いです。ALCは直接クロスを貼ることができないため、石膏ボードや木材などの下地材を挟んで仕上げることが一般的です。この下地材の音を聞いた可能性が高いです。必ずしもALCではないとは言い切れませんが、この説明は妥当な範囲内です。
5. 再見学時の確認ポイント
再見学の際には、以下の点を重点的に確認しましょう。
- 建物の構造:不動産会社に建物の構造図や建築確認申請書などの資料を見せてもらい、本当にRC造であることを確認しましょう。ALCが一部に使用されている可能性も念のため確認してください。
- 床の構造:床の遮音性能について確認しましょう。二重床構造になっているか、遮音材が使用されているかなどを確認します。床下に収納があるとのことですが、その収納部分のコンクリートの状態も確認しましょう。ボロボロと破損しているとのことですが、これは劣化によるものか、施工不良によるものか、専門家に相談するのも良いでしょう。
- 壁の構造:壁の断面図を見せてもらい、ALCの厚さや下地材の種類を確認しましょう。遮音性能の高い材料が使われているか確認します。
- 窓の性能:窓の性能も重要です。防音性能の高い窓ガラスが使用されているか確認しましょう。二重窓になっているかどうかも確認ポイントです。
- 隣人の生活状況:可能であれば、隣人の生活状況について、さりげなく確認してみましょう。お子さんの有無や生活時間などを把握することで、騒音リスクをある程度予測できます。
- 管理規約:管理規約を確認し、騒音に関する規定があるか、また、騒音トラブル発生時の対応について確認しましょう。
専門家の意見:建築士の視点
建築士の視点から見ると、ALC造マンションはRC造と比較して、衝撃音に対してやや弱い傾向があります。しかし、適切な遮音設計が施されていれば、騒音問題は必ずしも発生するとは限りません。二重床や遮音壁などの対策が施されているか、確認することが重要です。
また、築年数も考慮すべき点です。平成8年築のマンションであれば、建物の劣化も考えられます。床や壁の遮音性能が低下している可能性も考慮し、現状の遮音性能をしっかり確認する必要があります。
まとめ:安心できる引っ越しを
ALC造マンションの最上階角部屋への引っ越しを検討されているとのことですが、騒音問題を避けるためには、建物の構造や遮音性能をしっかりと確認することが重要です。再見学の際には、上記で挙げたポイントをしっかり確認し、不安な点は不動産会社に質問することをお勧めします。必要であれば、専門家(建築士など)に相談することも検討しましょう。
快適な生活を送るためにも、十分な情報収集と確認を行い、安心できる引っ越しを実現してください。