92歳義母のショートステイ先での転倒骨折と施設の対応:高齢者の安全と生活環境の見直し

同居している義母(92歳)がショートステイ先で転び骨折しました。左大腿骨頚部骨折でした。義母は介護度2で、室内では杖なしでゆっくり歩ける状態でした。認知症もあり、この数年アリセプトを服用しています。その前日一度部屋で転んだそうですが大事には至らず、翌日一人でトイレに行き、帰りにまた転んだそうです。「左大腿骨頚部骨折」ということで人工関節を入れる手術を受けました。今リハビリが始まったばかりですが、どの程度回復するのか見当もつきません。入院は30~40日といわれていますが、その後自宅に戻って生活していくにあたって、家族が見ていくとなると、私も今の仕事を続けていくのは難しいと思っています。納得いかないのは、ショートステイ先の対応です。怪我したとき、そばに居た職員の方は病院まで付いてきていただいたり、様子を聞く電話を1回いただきましたが、責任者の方からは電話1本ありません。怪我をしてから2週間たちましたが、何の連絡もありません。そんなものなのでしょうか?「自分で勝手に転んだのだから、あとは自分で治療してください」と言われているようです。ショートステイやデイサービスの施設で起こりうる事例ではないかと思うのですが、どなたか経験のある方、教えてください。具体的には ①このような事故の場合、その場に居た職員だけが対応して、責任者が出てこないことが普通なのか? ②1度転んでいるのに、また転ぶというのは、施設側の不手際ではないのか? ③施設内で怪我をしても、救急車を呼べは、それで終わりなのか? ④怪我をしたことによる病院の支払いを施設側に要求することは出来るのか? ⑤92歳の年寄りが1ヶ月以上も入院しなくてはならなくなったことに対して、慰謝料の請求は出来るのか? ⑥怪我をしたことにより、我が家の生活が変わってくることに対する保障のようなもの(慰謝料?)は無いのか? 書いていて、結局は、相手側の誠意が感じられないことの不満なんだなと思いましたが、どなたか事情の明るい方、教えてください。お願いいたします。

高齢者施設における転倒事故と施設の責任

92歳のご義母様の転倒骨折、そして施設の対応へのご不安、お察しいたします。高齢者の転倒事故は、深刻な事態を招く可能性があり、ご家族の負担も非常に大きくなります。今回のケースについて、一つずつ丁寧に見ていきましょう。

①事故対応:責任者の対応は適切か?

残念ながら、責任者からの連絡がないことは、決して普通ではありません。事故発生時には、施設の責任者は、速やかにご家族に連絡し、状況説明を行うべきです。現場職員の対応に加え、責任者からのフォローは、施設の責任感と誠意を示す重要な要素です。今回の施設の対応は、著しく不適切と言えるでしょう。

②転倒の再発:施設側の責任は?

前日の転倒を踏まえ、翌日の転倒を「施設側の不手際ではないのか?」というご質問は、非常に重要な点です。一度転倒しているにも関わらず、適切な対応(転倒防止策の強化、状態の観察、ご家族への連絡など)がなされていなかった可能性があります。これは、施設の安全管理体制に問題があったと考えるのが妥当です。専門家(介護士、ケアマネジャーなど)の視点から見れば、転倒リスクの高い高齢者への適切なケアが不足していた可能性が高いと言えます。

③事故後の対応:救急車搬送後の責任

救急車を呼んだ後、施設の責任がなくなるわけではありません。事故発生から治療、そして退院後の生活支援まで、施設には継続的な責任があります。少なくとも、ご家族への定期的な連絡や、今後のケアプランの見直し、再発防止策の検討などが求められます。

④医療費の請求:施設の負担は?

医療費の請求については、施設の過失が認められた場合に検討できます。そのためには、施設の安全管理体制の不備や、適切な対応がなされなかったことを証明する必要があります。弁護士に相談し、専門家の意見を聞くことをお勧めします。

⑤慰謝料請求:入院期間の補償は?

1ヶ月以上の入院期間による精神的苦痛や、生活への影響に対する慰謝料請求も、施設の過失が認められた場合に可能です。こちらも、弁護士に相談して、請求できる可能性を検討しましょう。

⑥生活変化への保障:今後の生活支援

ご義母様の入院により、ご自身の仕事への影響など、生活が大きく変わってしまったことへの補償は、施設の責任の程度や、契約内容によって異なります。施設との交渉、もしくは弁護士を通して、適切な補償を求めることが重要です。

今後の対応と具体的なアドバイス

まず、施設側に改めて連絡を取り、責任者との面会を要求しましょう。事故の詳細な状況説明を求め、今後の対応について明確な回答を得ることが必要です。その際、記録として録音・録画することをお勧めします。

次に、弁護士に相談することを強くお勧めします。専門家の視点から、施設側の責任の有無、慰謝料請求の可能性などを判断してもらうことができます。弁護士費用は心配かもしれませんが、多くの弁護士事務所では初回相談は無料です。

さらに、介護保険制度について、改めて確認しましょう。介護保険制度は、高齢者の介護を支援する制度ですが、事故発生時の対応や補償についても、一定の規定があります。ケアマネジャーや介護保険相談窓口などに相談し、制度の活用方法を検討しましょう。

自宅への復帰と生活環境の改善

ご義母様が自宅に戻られた後、再発防止のために、生活環境の見直しが不可欠です。

  • 転倒リスクの高い場所の特定と対策:段差の解消、滑りやすい床材の変更、手すりの設置など
  • 家具の配置の見直し:通路を広く確保し、移動しやすいように
  • 照明の改善:十分な明るさを確保し、影を作らないように
  • 適切な介護用品の導入:杖、歩行器、車椅子など
  • 定期的な健康チェック:医師や理学療法士による定期的な診察とリハビリ

これらの対策は、専門家(ケアマネジャー、理学療法士、住宅改修業者など)に相談しながら進めるのが理想的です。

まとめ

高齢者の転倒事故は、決して珍しいことではありませんが、施設には適切な対応と安全管理が求められます。今回のケースでは、施設側の対応に大きな問題があったと考えられます。ご自身の権利を主張し、今後の生活を安心して送れるよう、積極的に行動を起こすことが大切です。弁護士への相談、介護保険制度の活用、そしてご自宅の環境改善など、様々な手段を検討し、ご家族で力を合わせて乗り越えていきましょう。

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