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90cm水槽に最適なサンプの種類とサイズ
90×45×45cm水槽の自作ダブルサイフォン式オーバーフロー水槽に最適なサンプについて、ご質問にお答えします。既存の60cm水槽を改造するというアイデアは素晴らしいですね。まずは、2槽式と3槽式、そしてサンプのサイズについて検討しましょう。
2槽式と3槽式サンプの比較
結論から言うと、3槽式サンプの方が効率が良いと言えます。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
2槽式サンプ
* メリット:シンプルで製作が容易、コストを抑えられる。
* デメリット:ろ材の汚れが溜まりやすく、メンテナンス頻度が高くなる可能性がある。プロテインスキマーなど、追加機器の設置スペースが限られる。
3槽式サンプ
* メリット:ろ過工程を分けることで、効率的なろ過が可能。メンテナンスの手間を軽減できる。各工程に合わせた機器の設置スペースを確保できる。
* デメリット:製作がやや複雑、コストが高くなる可能性がある。
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ウールボックスを設置する予定とのことですので、機械ろ過、生物ろ過、物理ろ過の工程を分けることができる3槽式サンプがおすすめです。具体的には、
* 槽1:ウールボックスによる物理ろ過(ゴミや浮遊物を除去)
* 槽2:ろ材(リングろ材、セラミックろ材など)による生物ろ過(バクテリアによる硝化作用)
* 槽3:プロテインスキマー、ヒーター、ポンプなどの設置スペース
という構成が考えられます。
サンプのサイズ
90cm水槽の場合、サンプのサイズは40~45cmではやや小さい可能性があります。水槽のサイズに対してサンプが小さすぎると、ろ過能力が不足したり、水位が不安定になったりする可能性があります。可能であれば、60cm水槽を改造してサンプとして利用することをおすすめします。60cm水槽であれば、3槽式サンプを十分に構築できるスペースが確保できます。
既存のキャビネットへのサンプ設置
キャビネットの仕切りが強度を落とす懸念があるとのことですが、仕切りを外さずにサンプを設置する方法を検討しましょう。例えば、サンプをキャビネットの左右どちらかに配置し、仕切りを有効活用する方法があります。
サンプの設置方法
* キャビネットの寸法を正確に測り、サンプのサイズを決定します。
* サンプをキャビネット内に収まるように、カットしたり、加工したりする必要があるかもしれません。この場合、専門業者に依頼するのも一つの手です。
* サンプの設置位置を決め、キャビネットの強度を維持できるよう、補強材などを利用します。
オーバーフローパイプとポンプの選定
オーバーフローパイプの径とポンプの選定は、水槽のサイズや水量、水流の強さなどを考慮する必要があります。
オーバーフローパイプの径
40mm径のオーバーフローパイプが一般的です。ただし、水槽のサイズや水量によっては、より太いパイプが必要になる場合があります。
ポンプの選定
Rioポンプは信頼性が高く、多くのアクアリストに愛用されています。しかし、水槽のサイズや水量、サンプの高さなどを考慮して、適切な流量のポンプを選択する必要があります。ポンプの流量が不足すると、オーバーフローがうまく機能しなくなる可能性があります。Rioの製品ラインナップから、水槽のサイズに合った流量のポンプを選びましょう。
その他、重要なポイント
* 水位センサーの設置:水位が低下した場合にアラートを出す水位センサーを設置することで、トラブルを未然に防ぎます。
* 定期的なメンテナンス:サンプ内のろ材やウールマットの清掃は、水槽の水質を維持するために非常に重要です。
* 安全対策:漏水対策として、サンプ下に受け皿を設置することをおすすめします。
専門家のアドバイス
自作オーバーフロー水槽は、高度な技術と知識を必要とするため、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。アクアショップなどで相談してみるのも良いでしょう。
まとめ
90cm水槽の自作オーバーフロー水槽は、挑戦しがいのあるプロジェクトです。しかし、適切な計画と準備、そして安全対策をしっかりと行うことが重要です。この記事が、皆さんの自作オーバーフロー水槽製作の参考になれば幸いです。