90cm水槽をセパレーターで2:1区分け!海水魚とタツノオトシゴの混泳飼育は可能?

90センチ水槽をセパレータで2:1に区分けして、広い方を外部フィルター、狭い方を底面ろ過にするのは現実的なプランでしょうか? 昨年の秋頃から、60センチの海水魚水槽(外部フィルター)と30センチのタツノオトシゴ水槽(エアリフト式底面ろ過)の2つをまわしていますが、部屋の広さの関係からクーラーが1台しか置けないために、現在は60センチ水槽の外部フィルターだけにクーラーを接続しています。 この夏に向けてタツノオトシゴ水槽も水温管理をするために、2つの水槽を90センチ水槽ひとつに置き換えて、セパレータで区分けしてクーラーで温度管理ができないかと考えています。 90センチ水槽をセパレーターで2:1に区分けして、広い方を外部フィルター+クーラー、狭い方を底面ろ過とすれば、強い水流がNGなタツノオトシゴの飼育とクーラーでの水温管理が両立できるのでは、と考えました。 このようなシステムを組むのは現実性があるか、また、どのような問題点がありそうか、みなさまのお知恵を貸してください。補足補足 ちなみにタツノオトシゴ側のろ過を底面ろ過にしたいのは、水流を抑えることもありますが、アマモを植えたいので底砂への栄養塩供給の意味もあります。

90cm水槽分割飼育:現実性と課題

90cm水槽をセパレーターで2:1に分割し、一方を外部フィルター+クーラー、もう一方を底面ろ過とするプランは、海水魚とタツノオトシゴの飼育において、魅力的なアイデアです。しかし、実現可能性と課題を総合的に検討する必要があります。

実現可能性:メリットとデメリット

メリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • 水温管理の効率化:一つのクーラーで両方の水槽の水温を管理できるため、省スペースかつ省電力になります。
  • タツノオトシゴへの配慮:底面ろ過による穏やかな水流は、タツノオトシゴの飼育に適しています。アマモの育成にも有利です。
  • 飼育スペースの最適化:2つの水槽を1つに統合することで、設置スペースを節約できます。

一方、デメリットも考慮しなければなりません。

  • セパレーターによる水質への影響:セパレーターは完璧な隔壁ではないため、水質の相互汚染のリスクがあります。特に、海水魚側からタツノオトシゴ側への汚染に注意が必要です。
  • ろ過能力のバランス:水槽のサイズ比が2:1であるため、ろ過能力のバランスが崩れる可能性があります。特に、海水魚側のろ過能力が不足する可能性があります。
  • 底面ろ過の限界:底面ろ過は、外部フィルターに比べてろ過能力が劣ります。タツノオトシゴの飼育には十分かもしれませんが、海水魚の種類によっては不十分な場合があります。
  • 清掃の困難さ:セパレーターがあることで、水槽の清掃が困難になる可能性があります。
  • クーラーの能力:90cm水槽全体の水量を効率的に冷却できるだけの能力を持つクーラーが必要になります。水槽サイズと水量を考慮し、適切な冷却能力を持つクーラーを選択することが重要です。

具体的な対策とアドバイス

このプランを実現可能にするためには、以下の対策が重要です。

  • 高性能セパレーターの選定:水漏れがなく、水質の相互汚染を防ぐことができる高性能なセパレーターを選びましょう。材質や構造をよく確認し、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。
  • 強力な外部フィルターの導入:海水魚側の水槽が大きい分、ろ過能力の高い外部フィルターを選びましょう。複数台のフィルターを使用するのも有効な手段です。定期的なメンテナンスも忘れずに行いましょう。
  • 底面ろ過の補助:底面ろ過だけではろ過能力が不足する可能性があるため、追加で小型のフィルターを設置するなど、補助的なろ過システムを導入することを検討しましょう。プロテインスキマーの導入も効果的です。
  • 水質管理の徹底:定期的な水質検査を行い、水質の変化に迅速に対応しましょう。特に、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の濃度を注意深く監視することが重要です。適切な換水頻度を維持しましょう。
  • クーラーの選定:水槽全体のサイズと水量を考慮し、十分な冷却能力を持つクーラーを選びましょう。余裕のある冷却能力を持つクーラーを選択することが、安定した水温管理に繋がります。
  • レイアウトの工夫:セパレーターによって水槽が仕切られるため、レイアウトの工夫が必要です。それぞれの生物の特性に合わせたレイアウトを計画しましょう。例えば、タツノオトシゴ側は隠れ家となる岩やサンゴなどを配置し、穏やかな環境を作ることを心がけましょう。
  • 専門家への相談:水槽の設置や飼育方法について、専門家(ペットショップ店員やアクアリスト)に相談することをお勧めします。経験に基づいたアドバイスを受けることで、より安全で確実な飼育環境を構築できます。

専門家の視点

経験豊富なアクアリストの意見を参考にすると、このプランは必ずしも容易ではないと言えます。特に、セパレーターによる水質管理の難しさ、ろ過システムのバランス、そしてクーラーの能力が重要なポイントになります。 完璧な分離は難しく、何らかの相互作用は避けられないため、それぞれの生物の飼育条件を十分に理解し、細心の注意を払う必要があります。

まとめ

90cm水槽をセパレーターで分割して海水魚とタツノオトシゴを飼育するプランは、魅力的ですが、リスクも伴います。上記で挙げた対策を十分に検討し、専門家のアドバイスを得ながら慎重に進めることが重要です。 成功すれば、省スペースで効率的な飼育環境を実現できますが、失敗すれば両方の生物に悪影響を及ぼす可能性があります。 計画段階から綿密な準備と、日々の細やかな観察が不可欠です。

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