90歳義父の薬の管理と介護:穏やかな生活を送るための具体的な方法

義父の扱いの事で質問いたします。うちの義父(90歳)の扱いの事で、多々困っています。一つは、お薬のことです。朝食後に服用するお薬があるんですが、飲んだことを忘れ何回も飲もうとします。なので、100均等に売っているお薬ケースに、仕分けたことがあるのですが、30分以上は、「俺は薬を飲んだのか?」みたいに悩みます。その様子を見ていると、こちらが胃が痛くなってくるので、お薬ケースに仕分けるのはやめました。最近では、いつもいつもではないんですが、お薬を飲んだら、側に置いてあるからわからなくなるのかなあ・・・と思い、義父のお部屋に、お薬の袋をしまうことも・・・が、それが気に入らないんでしょうね。違うことで仕返しが・・・よだれを手で拭くので、ウェットティッシュをあげたら、激怒されました。薬の管理も義父の扱いも難しいです。何か、いい方法あるでしょうか?

高齢者の薬の飲み忘れと、それに伴う介護の悩み

90歳のご高齢の義父さんの薬の飲み忘れ、そしてそれに伴うご苦労、大変お察しいたします。高齢者の薬の管理は、本人にとっても介護する方にとっても難しい問題です。薬を飲む行為そのものだけでなく、薬の管理方法、そして介護方法全体を見直す必要があるかもしれません。

薬の飲み忘れを防ぐための具体的な方法

まず、薬の飲み忘れを防ぐための具体的な方法をいくつかご紹介します。

  • シンプルで分かりやすい薬箱を使用する:100均の薬箱がご本人にとって使いにくいようでしたら、もっとシンプルで大きな文字や絵で曜日や時間などが表示されている薬箱を試してみましょう。薬局で購入できるものや、介護用品店などで様々な種類があります。中には、アラーム機能付きのものもあります。
  • ピルケースではなく、薬をそのまま置いておく:薬箱を使うことに抵抗があるようでしたら、薬をそのまま見えるところに置いておくのも一つの方法です。ただし、誤飲を防ぐために、他のものと区別し、お子様の手の届かない場所に置く必要があります。薬の袋に服用時間を大きく書き込むのも効果的です。
  • 家族やヘルパーさんのサポート:薬の服用時間を家族やヘルパーさんが確認する体制を作るのも有効です。毎朝、必ず確認し、服用後には記録を残すことで、飲み忘れを防ぎ、記録として残せます。
  • 服薬管理アプリの活用:スマートフォンアプリの中には、服薬管理をサポートするものが数多くあります。写真で薬を登録したり、服薬時刻のアラームを設定したりできます。ご本人がスマホを操作できる状態であれば、有効な手段です。
  • 医師や薬剤師への相談:薬の服用方法や、飲み忘れ対策について、主治医や薬剤師に相談してみましょう。場合によっては、服薬しやすいように薬の種類や剤形を変更できる可能性もあります。また、認知症の症状が出ている場合は、その対応についても相談が必要です。

介護におけるコミュニケーションの重要性

ウェットティッシュに激怒されたというエピソードからもわかるように、高齢者の介護においては、コミュニケーションが非常に重要です。ご本人の気持ちを理解し、尊重することが、穏やかな介護につながります。

  • ご本人の気持ちを理解する:薬の管理方法を変えることや、よだれを拭く行為は、ご本人にとってプライバシーや尊厳に関わる問題かもしれません。ご本人の気持ちを理解しようと努め、なぜ怒ったのか、何が嫌だったのかを丁寧に聞き出しましょう。
  • 選択肢を与える:「これを使ってください」と一方的に指示するのではなく、「このウェットティッシュと、このハンカチ、どちらがいいですか?」といったように、選択肢を与えることで、ご本人の意思を尊重することができます。
  • 言葉遣いに気を付ける:子供扱いするような言葉遣いは避け、敬意を払った言葉遣いを心がけましょう。穏やかなトーンで、ゆっくりと丁寧に話しかけることが大切です。
  • 共感と安心感を与える:ご本人の気持ちを共感し、安心感を与えましょう。「大変だったね」「辛かったね」など、共感の言葉を添えることで、ご本人の気持ちが落ち着くことがあります。
  • 専門家のサポート:介護が困難な場合は、介護サービスを利用するのも一つの方法です。訪問介護やデイサービスなどを利用することで、介護者の負担を軽減し、ご本人にも適切なケアを提供できます。

専門家の視点:認知症の可能性と対応

薬の飲み忘れや、些細なことで怒りやすいといった症状は、認知症の初期症状の可能性もあります。

認知症の初期症状と対応

  • 物忘れがひどくなる:最近のことだけでなく、以前のことまで忘れてしまう。
  • 判断力や思考力が低下する:簡単な計算ができなくなったり、判断が遅くなったりする。
  • 性格や行動の変化:以前とは異なる性格になったり、落ち着きがなくなったりする。
  • 感情の起伏が激しくなる:些細なことで怒りやすくなったり、急に泣き出したりする。

これらの症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診し、認知症の検査を受けることをお勧めします。早期に診断を受けることで、適切な治療やケアを受けることができ、進行を遅らせることが期待できます。

インテリアとの関連性:快適な生活空間の創造

義父さんの生活空間を見直し、薬の管理や介護をスムーズに行えるように工夫することも重要です。

落ち着ける空間づくり

  • 明るすぎない照明:落ち着いた雰囲気の照明を選ぶことで、リラックス効果を高めることができます。間接照明などを活用し、目に優しい光を心がけましょう。
  • シンプルで整理された空間:ご本人が探し物に困らないように、整理整頓された空間を心がけましょう。必要なものだけを出し、不要なものは片付けることで、視覚的なストレスを軽減できます。
  • 好きな色や柄を取り入れる:ご本人が好きな色や柄を取り入れることで、居心地の良い空間を作ることができます。ベージュなどの落ち着いた色調は、リラックス効果が高いと言われています。
  • 安全性の確保:転倒防止のために、滑りにくい床材を使用したり、手すりを設置したりするなど、安全面にも配慮しましょう。

快適な生活空間を作ることで、ご本人の精神的な安定につながり、介護もスムーズに行えるようになります。

まとめ:多角的なアプローチで穏やかな介護を

90歳のご高齢の義父さんの介護は、大変な労力を要するでしょう。薬の管理、コミュニケーション、生活空間の整備など、多角的なアプローチで、穏やかな介護を目指しましょう。専門家のサポートも積極的に活用し、ご自身も心身ともに健康を保つことを忘れずに、介護に取り組んでください。

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