90歳祖父の財産管理と遺言に関する問題と解決策

遺産、遺言に関して。 今90歳の祖父がいるのですが、施設に入っており最近痴ほう症がひどくなり僕の名前もわからなくなってきました。 祖父が耳が遠い程度の時に生前の財産管理は一番管理能力のある僕の父に祖父が任せたとのことで僕の父が財産書と遺言書を持っておりました。 ただ、施設の勧めで30万円もする介護ベッドを祖父に父が購入した所、父の姉と兄(僕の叔父と叔母)が30万円のベッドを購入するなんて、だまされているとか、財産の管理が出来ていないとか言いがかりを付け、生前贈与で財産を3等分しろと言ってきているらしいです。 遺言も祖父と父との間での話のため遺言書を盗んだと泥棒扱いされているという事でだいぶ気が参っているようでした。 父は祖父が生きている間は祖父の財産だし、祖父のためにお金を使ってあげるのが一番だと考えております。 叔父はアルコール中毒で祖母の葬式の時もお酒の飲みすぎで親戚に支えられながらのフラフラの状態で葬式に来るような非常識な人で父の携帯電話の留守番電話にも『生前贈与しないと殺すぞ』と留守番電話を残しており、叔母は部屋の掃除が全くできない人で家はとても汚く、施設の方から預かっていた祖父宛てに来た年金の書類だとか祖父の印鑑をなくした事もあり、祖父が父に一切の管理を願い出た次第です。 僕も初めは30万円もするベッドを購入することに反対でしたが、おじいちゃんは今、寝たきりだし少しでも床ずれを無くしたり、楽になるのであれば、賛成だと思い購入を勧めました。 出来れば、兄弟仲良くしてほしいのですが父の話を聞いている限り修復不可能だと思います。 今後の対応としては、どのようにしていくのが良いのか、父にご指導お願い致します。 宜しくお願い致します。

問題点の整理:90歳祖父の財産管理と相続問題

ご質問は、90歳の祖父の財産管理をめぐる家族間の深刻なトラブルに関するものです。主な問題点は以下の通りです。

* 認知症の進行:祖父の認知症の進行により、意思表示が困難になっている。
* 財産管理の独占:父が祖父の財産を管理しているが、叔父叔母から不正を疑われている。
* 介護ベッド購入への反発:30万円の介護ベッド購入を巡り、叔父叔母から激しい反発を受けている。
* 遺言書の存在と紛争:遺言書の存在が明らかになっているが、叔父叔母は遺言書を盗んだと主張している。
* 脅迫行為:叔父からの脅迫行為(「生前贈与しないと殺すぞ」)がある。
* 家族関係の悪化:家族間の信頼関係が完全に崩壊している。

具体的な解決策:法的観点と家族間のコミュニケーション

現状を打破するためには、法的措置と家族間のコミュニケーションの両面からのアプローチが必要です。

1. 法的措置:成年後見制度の活用

祖父の認知症の進行状況から、成年後見制度の利用が最優先事項です。成年後見制度とは、認知症などで判断能力が不十分になった人の財産管理や身上保護を行う制度です。

* **成年後見人選任の手続き:** 家庭裁判所に申し立てを行い、成年後見人を選任してもらう必要があります。後見人には、祖父の利益を最優先して行動する義務があります。
* **後見人の候補:** ご質問の内容から、父が適任である可能性が高いですが、叔父叔母からの反発を考慮し、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、客観的な判断を仰ぐことが重要です。
* **財産管理の透明化:** 成年後見人が選任されれば、祖父の財産の管理状況が透明化され、叔父叔母からの疑念を解消する第一歩となります。

2. 弁護士への相談:法的リスクの回避と対応策

叔父からの脅迫行為は、脅迫罪に該当する可能性があります。また、叔父叔母からの財産分与要求も、法的根拠がない限り認められるものではありません。

* **証拠の収集:** 叔父からの脅迫の証拠(留守番電話の録音など)をしっかりと保管しておきましょう。
* **弁護士への相談:** 弁護士に相談することで、法的リスクを回避し、適切な対応策を講じることができます。弁護士は、遺言書の有効性や相続問題についても専門的なアドバイスを提供してくれます。

3. 家族間のコミュニケーション:専門家の介入

現状では家族間の直接的な話し合いは難しい状況です。そのため、家族療法士などの専門家の介入を検討しましょう。

* **中立的な立場の専門家:** 専門家は、家族間の対立を解消するための仲介役となり、それぞれの立場を理解し、建設的な話し合いを進めるお手伝いをします。
* **コミュニケーションスキルの向上:** 専門家による指導を通して、家族間のコミュニケーションスキルを向上させることで、今後の関係改善に繋げることができます。

4. 介護ベッド購入に関する説明

叔父叔母に対して、介護ベッド購入の必要性について、具体的な説明を行う必要があります。

* **医師の診断書:** 祖父の病状を証明する医師の診断書を提示することで、介護ベッドの必要性を客観的に説明できます。
* **写真や動画:** 祖父の状態を写真や動画で示すことで、より理解を深めてもらうことができます。
* **領収書などの証拠:** ベッド購入に関する領収書や契約書などの証拠を提示することで、透明性を確保できます。

具体的な行動ステップ

1. **速やかに弁護士に相談する:** 脅迫行為や相続問題に関する法的アドバイスを受ける。
2. **成年後見制度の利用を検討する:** 家庭裁判所に申し立てを行い、成年後見人を選任する。
3. **家族療法士などの専門家の介入を検討する:** 家族間の対立を解消するための仲介役として、専門家の力を借りる。
4. **叔父叔母への説明を準備する:** 介護ベッド購入の必要性について、客観的な証拠に基づいて説明する。

まとめ:専門家の力を借り、冷静に対処する

現状は非常に複雑で、感情的な対立が激化しているため、冷静な判断と適切な行動が求められます。弁護士や専門家の力を借りながら、一つずつ問題を解決していくことが重要です。 叔父叔母との関係修復は難しいかもしれませんが、法的措置と専門家の介入によって、祖父の利益を守り、将来の相続問題への備えをしっかりと行いましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)