80代後半の母と寝たきり父のW介護…片付けられない母への効果的な対応策

片付けが出来ない母に手を焼いております。父が寝たきりになり、80代後半の母と二人で自宅介護をしている一人息子です。寝室に物が多く、トイレに連れて行く際障害物が多いので片づけると「自分が用無しになり死期が近づいた気がする」といってふさぎ込んでしまいます。収納スペースがあるのに父の着替え等の必要なものが目の見える場所に無いと気が済まないらしく、部屋の畳の上に段ボールを積みまくっております。寝たきりの父に加え母も物忘れがひどく昨年骨粗鬆症手術して健全体でなくいわばW介護状態です。親に似て片付けが下手な私ですが介護に必要な物も母が勝手に整理し、それを何所にしまったか忘却している始末で不本意ながら母を怒鳴りつけることもしばしばです。母は散らかったボロの多い場所でないと気が落ち着かないようです。母の姉妹も嫁ぎ先で不遇な扱い受けている方が多いですがこういった物を捨てられず、何でもかんでも目につく地べたに置かないと気が済まない性格が災いしていると思われます。母の入院時にある程度不要物捨てたのですが、それもさんざん嘆かれ、最近はゴミ箱の中も私が不要な物捨ててないかチェックしてる始末です。私が勝手に片づけると不法侵入者が入って家探ししてると妄言を吐きます。長々と書きましたが介護疲れプラス散らかった家で心が落ち着きません。母が他界するまで辛抱するのが一番いいのですが、こうした母へのいい対処方法はないでしょうか?補足shirokumaamiko様 早々にご意見頂戴しましてありがとうございます。母が手術入院したのは昨年で現在は要支援2で在宅し、父の介護を一緒にしてます。ただ長々と書いた通り悲しいかな結果的に足手纏いになる事が多いんです。ヘルパーさんは週四回一日一時間来てもらってますが、僻地なのと高齢者が多い地域でサービスが追い付いてない状態でそれも望み薄なんです。認知症はかなり進んでますね。

深刻な状況と課題の整理

ご状況を拝見すると、80代後半の母と寝たきりのお父様のW介護に加え、母の認知症による片付けられない行動、そしてご自身の介護疲れと、非常に困難な状況にあることが分かります。 母の行動は、単なる「片付けられない」という問題ではなく、不安や喪失感といった精神的な側面が強く関わっていると考えられます。 また、僻地という地理的な条件も、介護サービスの利用を困難にしている要因の一つでしょう。

現状打破のための具体的な対策

現状を打破するためには、段階的なアプローチが必要です。焦らず、一つずつ解決していくことが重要です。

1. 専門家の協力を得る

まずは、ケアマネージャー精神科医認知症専門医などの専門家の力を借りることが不可欠です。

* **ケアマネージャー:** 介護サービスの利用計画作成、ヘルパーや訪問看護師の手配、その他介護に関する相談窓口となります。現在のヘルパーサービスの不足についても相談し、より適切なサービスの提供を検討してもらいましょう。
* **精神科医・認知症専門医:** 母の精神状態を正確に把握し、適切な治療やサポート方法を提案してくれます。認知症の進行状況を評価し、薬物療法や認知症ケアの専門的なアドバイスを受けられます。 母の不安や抵抗を軽減するための具体的な方法についても相談できます。
* **民生委員・児童委員:** 地域に密着した相談窓口として、介護に関する様々な相談に乗ってくれます。地域特有の介護サービスの情報や、地域社会からの支援についても相談してみましょう。

2. 母とのコミュニケーションを見直す

母の行動の背景には、不安や孤独感が潜んでいる可能性が高いです。

* **共感と傾聴:** 母の気持ちを理解しようと努め、じっくりと話を聞きましょう。「片付けられない」という行動そのものよりも、その行動の背景にある感情に焦点を当てて、共感の言葉を伝えましょう。
* **安心感を与える:** 「用済みになる」「死期が近い」といった不安を解消するために、母の存在価値を伝え、安心感を与えましょう。具体的な方法としては、一緒に写真を見たり、思い出話をしたり、感謝の気持ちを伝えることなどが効果的です。
* **穏やかな言葉遣い:** 怒鳴ったり、命令口調で話すことは逆効果です。常に穏やかな言葉遣いを心がけ、優しく接しましょう。

3. 片付けの方法を変える

一気に片付けるのではなく、少しずつ、段階的に進めていきましょう。

* **小さな成功体験を積み重ねる:** まずは、母にとって負担の少ない場所から片付けを始めます。例えば、テーブルの上や、特定の引き出しの中など、小さな範囲から片付けて、成功体験を積み重ねることで、母のモチベーションを維持することが重要です。
* **母の協力を得る:** 母に片付けに参加してもらうことで、所有物への執着心を軽減し、整理整頓への抵抗感を減らすことができます。ただし、無理強いは厳禁です。
* **見える化収納:** 必要なものは、母にとって見つけやすい場所に収納しましょう。透明なケースやラベルを貼ることで、どこに何があるか分かりやすくします。
* **断捨離は専門家に依頼:** どうしても断捨離が必要な場合は、整理収納アドバイザーなどの専門家に依頼することを検討しましょう。専門家のサポートがあれば、母との摩擦を最小限に抑えながら、スムーズに片付けを進めることができます。

4. 介護環境の見直し

介護環境自体を見直すことで、介護負担を軽減し、母へのストレスを減らすことができます。

* **バリアフリー化:** トイレへの移動経路に障害物がないか確認し、必要に応じてバリアフリー化を検討しましょう。
* **家具の配置換え:** 家具の配置換えによって、動線をスムーズにし、安全性を高めます。
* **照明の改善:** 明るさを確保することで、母の見えにくさによる不安を軽減します。

5. 自分のケアも忘れずに

介護疲れは、ご自身の心身にも大きな負担を与えます。

* **定期的な休息:** 介護は24時間365日続くものではありません。定期的に休息を取り、心身をリフレッシュしましょう。
* **相談窓口の利用:** 介護に関する悩みやストレスは、一人で抱え込まずに、専門機関や相談窓口に相談しましょう。
* **趣味や友人との交流:** 自分の時間を持つことで、リフレッシュし、介護疲れを軽減することができます。

専門家の視点:認知症ケアにおける片付けの難しさ

認知症高齢者の片付けは、単なる整理整頓の問題ではなく、記憶や判断力の低下、感情の不安定さなどが複雑に絡み合った課題です。 無理強いは逆効果になり、かえって抵抗感を増幅させる可能性があります。 専門家の協力を得ながら、ゆっくりと、丁寧に、母との信頼関係を築きながら進めていくことが重要です。

まとめ

80代後半の母と寝たきりのお父様のW介護は、非常に困難な状況ですが、専門家の協力を得ながら、段階的に問題解決に取り組むことで、状況を改善できる可能性があります。 焦らず、一つずつ着実に進めていきましょう。 そして、ご自身の心身についてもケアすることを忘れずに、長く続く介護生活を乗り越えてください。

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