8畳の部屋を防音室にするには?費用と具体的な方法を解説

これから家を建てるのですが、1部屋を防音加工にしようと考えています。部屋は8畳。理由は当方3交替のため、音環境に左右されず睡眠を取りたいからです。そこそこの防音で良いのですがいくらくらいかかりますか?

3交替勤務で睡眠の質を確保したい、というご要望、よく分かります。しっかり睡眠が取れないと、健康にも仕事にも大きな影響が出ますよね。8畳の部屋を防音室にする費用と具体的な方法について、詳しく解説します。

防音工事の費用:8畳部屋の場合

8畳の部屋を防音する費用は、防音レベルや使用する材料、工事内容によって大きく異なります。「そこそこの防音」というご要望ですが、具体的にどの程度の防音性能が必要なのかをまず明確にする必要があります。例えば、隣室の音、外の車の音、どれくらいの騒音を軽減したいのかによって、費用は大きく変わってきます。

一般的な目安として、8畳の部屋でそこそこの防音レベルを目指す場合、材料費と工事費を合わせて30万円~100万円程度を見込んでおくと良いでしょう。もちろん、もっと費用を抑える方法や、逆に高額になるケースもあります。

費用に影響する要素

  • 防音レベル:遮音等級(等級が高いほど高性能、高価格)
  • 使用する材料:断熱材、吸音材、遮音シートなどの種類と厚さ
  • 工事内容:壁、天井、床のどの部分を施工するか、既存の壁・天井・床の状況
  • 業者選び:業者によって価格や技術に差があります

防音工事の具体的な方法

8畳の部屋を防音する際には、以下の点を考慮して施工する必要があります。

1. 壁の防音対策

壁の防音対策には、吸音材と遮音材の併用が効果的です。吸音材は音を吸収し、遮音材は音を遮断します。

  • 吸音材:グラスウール、ロックウール、ウレタンフォームなど。壁の内側に施工します。
  • 遮音材:遮音シート、鉛シートなど。吸音材の上から施工します。厚みがあるほど遮音効果が高まります。

既存の壁に直接施工する場合、石膏ボードを追加で貼る必要があるかもしれません。また、壁の構造によっては、二重壁構造にすることでより高い防音効果を得られます。

2. 天井の防音対策

天井の防音対策も壁と同様に、吸音材と遮音材を併用します。天井裏にグラスウールなどの吸音材を充填し、遮音シートを施工することで効果を高められます。

特に、上階からの騒音が気になる場合は、天井への防音対策が重要です。

3. 床の防音対策

床の防音対策には、防音マットや防音フローリングを使用します。防音マットは床下に敷き込み、防音フローリングは既存の床の上に施工します。

マンションなどの集合住宅では、下階への騒音対策として非常に重要です。

4. 窓の防音対策

窓からの騒音も無視できません。防音窓への交換や、防音カーテンの設置が効果的です。防音窓は高価ですが、高い防音効果が期待できます。

費用を抑えるための工夫

防音工事は高額になりがちですが、いくつかの工夫で費用を抑えることができます。

  • DIYに挑戦する:一部の作業をDIYで行うことで、人件費を削減できます。ただし、専門知識が必要な作業もあるので、無理のない範囲で行いましょう。
  • 材料を比較検討する:同じ性能の材料でも、価格が大きく異なる場合があります。複数の業者から見積もりを取ったり、インターネットで価格を比較したりしましょう。
  • 必要な防音レベルを見極める:過剰な防音対策は費用がかかります。本当に必要な防音レベルをしっかり見極め、無駄な費用を抑えましょう。
  • 複数の業者に見積もりを依頼する:複数の業者に見積もりを依頼することで、価格やサービスを比較検討できます。

専門家の意見

防音工事は専門知識が必要なため、専門業者に依頼することを強くお勧めします。素人施工では、効果が期待できないばかりか、かえって問題が生じる可能性もあります。信頼できる業者を選び、事前にしっかりと相談しましょう。

まとめ

8畳の部屋を防音するには、30万円~100万円程度の費用がかかります。費用は防音レベルや使用する材料、工事内容によって大きく変動します。費用を抑えたい場合は、DIYに挑戦したり、材料を比較検討したり、必要な防音レベルを見極めることが重要です。しかし、専門家のアドバイスを得ながら、適切な施工を行うことが、快適な睡眠環境を確保するための近道です。

まずは、複数の防音工事専門業者に相談し、見積もりを取ることから始めましょう。あなたの状況に合わせた最適なプランを提案してくれるはずです。

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