70歳義母の認知症の疑い…部屋の異変を訴える場合の対処法と病院への誘導

義母は70歳ですが最近自室のドアを誰かが叩く、部屋に入っておいてある物をいじったなどと言うようになりました。認知症を疑っていますがまだ受診はしていません。そういう事を言われた時の対処法を教えてください。 補足 ありがとうございました。参考になりました。 ただ、みなさん早めの受診を勧めてくださっていますが、どのようにして義母を病院に連れて行ったらいいでしょうか? はっきり、認知症かもしれないから検査したほうがいいと言ったほうがいいのでしょうか?他の理由をつけて受診させたほうがいいのでしょうか?

高齢者の認知症、初期症状と対応

70歳代の義母が、自室のドアを叩かれたり、物が動かされたりするといった幻覚や妄想を訴えるようになっているとのこと、ご心配ですね。これは認知症の初期症状の可能性があります。認知症は、脳の病気によって記憶力や思考力、判断力などが低下する状態です。初期症状は様々ですが、今回のケースのように、現実には起こっていない出来事を体験する「幻覚」や、実際には起こっていないことを信じ込む「妄想」は、比較的早期に現れる症状の一つです。 他に、物忘れ、場所が分からなくなる、同じことを何度も繰り返すといった症状も考えられます。

義母への声かけと対応

まず、義母さんの不安を取り除くことが大切です。 「大丈夫ですよ。誰もいませんよ。」と優しく声をかけ、落ち着かせましょう。 ただ、否定しすぎると、逆に義母さんを混乱させる可能性があるので注意が必要です。 代わりに、「○○さんが心配しているんですね。」と共感するような言葉かけを心がけましょう。 部屋の状況を確認し、本当に物が動いているのか、確認することも重要です。もし、物が動いている場合は、義母さんが安心して過ごせるように、整理整頓された環境を整えることも効果的です。

具体的な対応としては、以下の点を意識してみましょう。

  • 落ち着いて、優しく話を聞く:焦らず、ゆっくりと時間をかけて話を聞きましょう。感情的に反応せず、共感する姿勢が大切です。
  • 具体的な状況を把握する:いつ、どこで、どのようなことがあったのか、具体的な状況を聞き出しましょう。これにより、症状の把握や適切な対応に繋がります。
  • 否定せずに共感する:たとえ事実と違っていたとしても、義母さんの気持ちに寄り添い、共感する姿勢を示しましょう。「怖かったんですね」「不安だったんですね」など、共感の言葉を添えましょう。
  • 安全な環境を作る:部屋の照明を明るくしたり、夜間の不安を軽減するためにナイトライトを使用するなど、安全で安心できる環境を整えましょう。また、転倒防止のために、部屋の整理整頓を行い、滑りやすい場所にはマットを敷くなど、安全対策を徹底しましょう。
  • 日中の活動を増やす:認知症の症状を緩和するために、日中の活動を増やすことは有効です。散歩や趣味の活動、ボランティア活動など、適度な運動と社会参加を促しましょう。

病院への誘導:どのように伝え、連れて行くか

早めの受診が重要です。しかし、ご本人に認知症の疑いがあることを伝えるのは難しいかもしれません。 直接的に「認知症かもしれない」と言うと、拒否反応を示す可能性があります。 そこで、以下のような方法を試してみましょう。

間接的なアプローチ

  • 健康診断を勧める:「最近、少し疲れていませんか?健康診断で体の調子をチェックしてみませんか?」と、健康診断を勧めることから始めましょう。健康診断では、認知機能検査も行われる場合があります。
  • 物忘れ外来を受診する:「最近、物忘れが少し気になるんだけど、専門の先生に相談してみようかと思っているの。一緒に相談に行きませんか?」と、物忘れ外来を受診することを提案しましょう。物忘れ外来は、認知症の専門外来です。
  • 信頼できる医師に相談する:「最近、母の様子が少し変わって心配なんです。一度、信頼できる医師に相談してみませんか?」と、医師への相談を提案しましょう。医師であれば、適切なアドバイスや検査の提案をしてくれます。
  • 他の家族の協力を得る:兄弟姉妹や他の家族に相談し、協力体制を築きましょう。複数人でアプローチすることで、説得力が増す可能性があります。

具体的な病院への誘導

病院へ行く際には、以下の点を意識しましょう。

  • 予約を取る:事前に病院に電話をして予約を取りましょう。待ち時間を短縮し、義母さんの負担を軽減できます。
  • 付き添いをする:一人で病院へ行くのは不安なため、必ず付き添いましょう。落ち着いて、優しくサポートすることが大切です。
  • 必要な書類を用意する:保険証や紹介状など、必要な書類を事前に準備しておきましょう。
  • リラックスできる服装:義母さんがリラックスできる服装をさせましょう。ゆったりとした服装がおすすめです。

専門家の意見:認知症専門医のアドバイス

認知症の専門医によると、初期症状の段階では、本人が自分の状態を理解していないことが多いため、無理強いせず、まずは信頼関係を築くことが重要です。 また、早期発見・早期治療が予後を良くする上で非常に重要であるため、少しでも気になる点があれば、専門医への相談を勧めています。

インテリアと認知症:住環境の工夫

認知症の方にとって、住環境は非常に重要です。 安全で安心できる空間を作ることで、症状の悪化を防ぎ、生活の質を向上させることができます。

インテリアの工夫

  • 明るい色合いの壁や家具:ベージュやアイボリーなどの明るい色合いは、落ち着きを与え、視覚的な刺激を軽減する効果があります。
  • シンプルで分かりやすいデザイン:複雑な模様やデザインは、認知症の方にとって混乱を招く可能性があります。シンプルで分かりやすいデザインの家具やインテリアを選びましょう。
  • 滑りにくい床材:転倒防止のために、滑りにくい床材を選びましょう。また、段差には注意が必要です。
  • 手すりの設置:必要に応じて、手すりを設置しましょう。特に、階段や浴室など、転倒しやすい場所には手すりを設置することが重要です。
  • 見やすい時計やカレンダー:大きな文字で表示された時計やカレンダーを設置しましょう。時間や日付の把握に役立ちます。

これらの工夫は、義母さんの不安を軽減し、安全で快適な生活を送るための助けとなります。

まとめ

70歳義母の認知症の疑い、ご心配のことと思います。 まずは、義母さんの不安を解消し、落ち着いて話を聞くことが大切です。 そして、早めの受診を促し、専門医の診断と適切な治療を受けていただくことが重要です。 同時に、住環境を整えることで、義母さんの生活の質を向上させることも可能です。 この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。

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