70歳姑の物忘れと疑心暗鬼…痴呆症の可能性と具体的な対処法

70歳の姑が、最近物を良く失くします。キャッシュカードや保険証など大事な物ばかりで、先日はお金が自分の財布から無くなったと言い、どうやら長男の嫁である私を疑っているようです。痴呆の症状でしょうか?舅、姑と同居を始めてから3年になろうとしています。舅、姑には家が無く(売ってしまった)、長男である主人の姉家族のところに身を寄せていましたが、舅が脳梗塞で半身不随になってしまってからは、気性も荒く手におえないとのことで、主人と私と子供の住む家に引き取りました。舅の症状はそのままなのですが、その舅の介護をしている姑の言動が最近おかしいです。キャッシュカードや保険証などを紛失しては大騒ぎして、家族みんなで探すのですが結局見つからず、引越や大掃除の時にタンスの下とか引き出しの隅から見つかったりしました。先日は、嫁の私が何を言っても上の空なので、どうしたのか聞いたら、「お金が無くなった、夕方3時に見た時はあったのに、夜7時に見たら無かった」と言うのです。しかもその時間帯に自分が部屋を留守にした、その間に無くなった、と、私を疑っているようです。私は部屋に入らないよ、と言っても黙っています。あまりにも良く物をなくすので、今度はお金か!と主人も怒っていましたが、疑われた私も辛いです。このままでは私の子(今はまだ3歳で小さいですが)までも疑われそうで心配です。痴呆の症状にあてはまるのでしょうか。

70歳女性の物忘れと疑心暗鬼:痴呆症の可能性

ご心配されているように、70歳代の女性で、頻繁に物をなくしたり、他人を疑ったりする症状は、認知症、特にアルツハイマー型認知症や血管性認知症の可能性が考えられます。しかし、必ずしも認知症とは限りません。 ストレスや不安、睡眠不足、薬の副作用などによっても同様の症状が現れることがあります。

認知症の症状チェック

認知症の初期症状は、物忘れから始まりますが、それだけでは診断できません。 以下の項目に当てはまるものが複数ある場合は、専門医への相談が必要です。

  • 記憶障害:最近の出来事を覚えられない、以前はできていたことができない
  • 見当識障害:場所、時間、自分が誰なのか分からなくなる
  • 計算力・判断力の低下:簡単な計算ができなくなる、適切な判断ができない
  • 言語障害:言葉が出にくい、言葉の意味が分からなくなる
  • 実行機能障害:計画を立てたり、実行したりすることが困難になる
  • 視空間能力の低下:空間認識能力が低下し、方向感覚がなくなる
  • 人格変化:気性が荒くなる、無関心になる、疑り深くなる
  • 幻覚・妄想:実際にはないものが見える、聞く、信じられないことを信じる

ご家族の状況とストレス

ご質問からは、ご主人のご両親と同居されていること、ご主人のご両親が経済的に不安定な状況であったこと、ご主人のご父親が脳梗塞で半身不随となり介護が必要な状態であることなどが伺えます。これらの状況は、ご本人だけでなく、ご家族全体に大きなストレスを与えていると考えられます。

姑さんの物忘れや疑心暗鬼は、これらのストレスが原因で引き起こされている可能性も高いです。介護疲れや経済的な不安、夫の介護による負担、そして同居生活における人間関係のストレスなどが、認知機能の低下や精神的な不安定さを招いている可能性があります。

具体的な対処法と専門家のアドバイス

まず、ご自身だけで抱え込まず、専門家の力を借りることが重要です。

1. 認知症専門医への受診

姑さんの症状を詳しく医師に説明し、適切な検査を受けていただくことが大切です。早期発見・早期治療が認知症の進行を遅らせることに繋がります。 MMSE(ミニメンタルステート検査)などの簡単な認知機能検査で、認知機能の低下を評価することができます。血液検査や脳の画像検査(MRIやCT)なども必要になる場合があります。

2. 介護支援サービスの利用

舅さんの介護は大変な負担です。介護支援サービスを利用することで、姑さんの負担を軽減し、精神的な余裕を持たせることができます。

  • デイサービス:日中、介護施設で過ごしてもらうことで、介護者の負担を軽減します。
  • 訪問介護:自宅に介護士が訪問し、身体介護や家事援助を行います。
  • ショートステイ:短期的に介護施設に入所してもらうことで、介護者にとって休息の時間を確保できます。

これらのサービスは、地域包括支援センターや市町村の介護保険課などで相談できます。

3. 家庭環境の見直し

姑さんが安心して過ごせる環境作りが重要です。

  • 整理整頓:物が散らからないように、整理整頓された環境を作る。必要なものだけを分かりやすい場所に置く。
  • 探し物対策:重要な物は決まった場所に保管し、姑さんにもその場所を理解してもらう。鍵付きのケースを使用するのも有効です。
  • コミュニケーション:優しく、丁寧に接し、姑さんの気持ちを理解しようと努める。焦らず、ゆっくりと話を聞く。
  • ストレス軽減:姑さんがリラックスできる時間や空間を作る。趣味や好きなことをする時間を確保する。
  • 家族会議:家族で話し合い、介護の分担や姑さんの生活を支える方法を話し合う。

4. 疑心暗鬼への対応

姑さんがあなたを疑っていることに対しては、感情的に反論するのではなく、落ち着いて事実を伝えることが大切です。 「私がそんなことをするはずがない」と感情的に言うのではなく、「○○の時は、私はここにいました」など、具体的な行動を説明することで、誤解を解く努力をしましょう。

5. 専門機関への相談

状況が改善しない場合、またはご自身の精神的な負担が大きくなってきた場合は、専門機関に相談することをお勧めします。

  • 地域包括支援センター:介護に関する相談窓口です。
  • 精神科医:認知症の治療や、ご家族の精神的なサポートを受けられます。
  • ケアマネージャー:介護サービスの利用計画作成や調整を行います。

インテリアと認知症

認知症の方にとって、住環境は非常に重要です。 安全で、落ち着ける、そして分かりやすい環境を作ることで、認知症の症状の進行を遅らせる効果が期待できます。

  • 明るくて清潔な空間:暗い部屋は不安感を増幅させる可能性があります。明るい色調の壁やカーテン、十分な照明を確保しましょう。グレーの壁は、落ち着きを与え、視覚的な刺激を軽減する効果があります。
  • 安全な動線:転倒防止のために、床に段差がないようにし、滑りにくい素材の床材を使用しましょう。手すりなどを設置するのも有効です。家具の配置も、動きやすいように工夫しましょう。
  • 分かりやすいサイン:トイレや浴室などの場所を分かりやすく表示しましょう。大きな文字や絵を使うと効果的です。
  • 見やすい収納:物が散らからないように、収納スペースを確保し、整理整頓しましょう。透明な収納ケースを使うと、中身が見やすくなります。

グレーを基調としたインテリアは、落ち着きと清潔感を与え、認知症の方にとって安心できる空間を作るのに役立ちます。 ただし、明るすぎるグレーや、暗すぎるグレーは避け、適切な明るさを確保することが重要です。

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