フローリングの傷の種類と補修方法

7畳半のワンルーム、お気持ちお察しします。退去時のフローリングの傷は、多くの学生さんが頭を悩ませる問題です。幸い、擦り傷と小さなへこみ程度であれば、DIYで補修できる可能性が高いです。まずは、傷の種類を把握し、適切な補修方法を選びましょう。

1. 細かい擦り傷

フローリングの表面に付いた浅い擦り傷は、ワックスや補修ペンで簡単に目立たなくすることができます。

• ワックス：市販のフローリング用ワックスを使用します。傷にワックスを塗り込み、乾いた布で磨けば、傷が目立たなくなります。ワックスの色は、フローリングの色に合わせて選びましょう。透明タイプもおすすめです。
• 補修ペン：フローリングの色に合わせた補修ペンを使用します。傷にペン先を当てて、傷を埋めるように塗ります。乾いたら、余分な部分を削り取ります。ペンタイプの他に、クレヨンタイプもあります。

2. 深い傷やへこみ

テレビ落下による直径3cmのへこみは、ワックスや補修ペンだけでは完全に修復できない可能性があります。この場合は、以下の方法を試してみましょう。

• 木部用パテ：木部用のパテを傷に塗り込み、乾燥させます。乾燥後、サンドペーパーで研磨し、表面を滑らかにします。最後に、ワックスや補修ペンで仕上げます。パテの色は、フローリングの色に合わせることが重要です。
• 専門業者への依頼：自分で補修するのが難しい場合、専門業者に依頼することを検討しましょう。専門業者であれば、より綺麗に修復できますが、費用がかかります。費用対効果を考慮して判断しましょう。

具体的な補修手順と注意点

ここでは、擦り傷とへこみそれぞれについて、具体的な補修手順と注意点を解説します。

擦り傷の補修手順

1. 傷の掃除：傷の周囲の汚れやホコリを、乾いた布で丁寧に拭き取ります。
2. ワックスまたは補修ペンの選択：フローリングの色に合ったワックスまたは補修ペンを選びます。
3. 塗布：ワックスの場合は、傷に薄く塗り広げ、乾いた布で磨きます。補修ペンは、傷に沿って丁寧に塗ります。
4. 乾燥：ワックスや補修ペンが完全に乾燥するまで待ちます。
5. 仕上げ：必要に応じて、再度ワックスを塗り、磨いて仕上げます。

へこみの補修手順

1. 傷の掃除：傷の周囲の汚れやホコリを、乾いた布で丁寧に拭き取ります。
2. パテの準備：木部用パテを、フローリングの色に合わせて選びます。
3. パテの塗布：へこみにパテを埋め込むように塗り、ヘラなどで平らにします。
4. 乾燥：パテが完全に乾燥するまで待ちます。乾燥時間は、パテの種類によって異なりますので、製品の説明をよく読んでください。
5. 研磨：乾燥後、サンドペーパーで研磨し、表面を滑らかにします。最初は粗めのサンドペーパーを使用し、徐々に細かいサンドペーパーに切り替えます。
6. 仕上げ：ワックスまたは補修ペンで仕上げます。

注意点：

* 作業前に、目立たない場所で試してから行いましょう。
* パテを塗りすぎると、逆に目立つ可能性があります。少量ずつ丁寧に塗りましょう。
* 研磨する際は、力を入れすぎないように注意しましょう。フローリングを傷つけてしまう可能性があります。
* 完全に修復できない場合もあります。

専門家への相談も検討しましょう

自分で補修を試みたものの、うまくいかない場合は、専門業者に相談することをおすすめします。専門業者であれば、より高度な技術と適切な材料を用いて、目立たないよう修復してくれます。費用はかかりますが、綺麗に修復したい、あるいは保証が欲しい場合は検討価値があります。

退去時のチェックポイント

退去時には、不動産会社からチェックシートが渡されることが多いです。事前にチェックシートを確認し、どのような基準で傷の有無が判断されるのかを把握しておきましょう。写真撮影なども行うと、トラブルを回避する上で役立ちます。

まとめ

7畳半のワンルームのフローリングの傷、小さな傷であればDIYで補修可能です。しかし、自分で修復するのが難しいと感じた場合は、専門業者への依頼も検討しましょう。早めの対応が、退去時のトラブルを減らすことに繋がります。