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問題の現状とメーカー対応の検証
7年半前に新築されたお住まいで、壁のクロスにシミが発生し、その数が年々増加しているとのこと。3年点検時にハウスメーカーは「コンパネとクロスの相性が悪い」ことを原因として一部張替え対応を行いましたが、問題は解決せず、むしろ悪化している状況です。メーカーの対応は、玄関と廊下の一部のみの張替えにとどまり、問題の根本解決には至っていないと判断できます。これは、メーカーの瑕疵担保責任の問題として捉えるべきでしょう。
シミの原因を特定する
メーカーの指摘通り、コンパネから揮発する物質が原因の可能性はありますが、他の可能性も考慮する必要があります。
考えられる原因
* コンパネからの化学物質の揮発:メーカーの指摘通り、コンパネに使用されている接着剤や防腐剤などの化学物質が、時間をかけてクロスに染み出てシミとして現れている可能性があります。これは、シックハウス症候群にも関連する可能性があり、健康面への影響も懸念されます。
* 結露:壁内部の結露が原因で、シミが発生している可能性も考えられます。特に、外壁との接合部や、換気不足の場所では結露が発生しやすくなります。
* 水漏れ:配管からの微細な水漏れや、雨漏りが原因で、シミが発生している可能性もあります。
* カビ:湿気が原因でカビが発生し、それがシミとして見える可能性もあります。カビは健康被害にもつながるため、注意が必要です。
専門家の意見を仰ぐ
現状の写真だけでは原因を特定するのは困難です。建築士や住宅診断士などの専門家に依頼し、原因を特定してもらうことをお勧めします。専門家は、建物の状況を詳細に調査し、原因を特定するための適切な検査方法を提案してくれます。
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メーカーとの交渉に向けて
メーカーとの交渉にあたっては、以下の点を踏まえて進めてください。
1. 事実関係の明確化
* シミが発生している箇所を写真や動画で詳細に記録します。
* シミの発生時期、拡大状況などを記録した記録簿を作成します。
* 3年点検時のメーカーとのやり取りの記録(メール、報告書など)を保管します。
2. 専門家の意見の提示
専門家による調査結果を提示することで、メーカーの主張に対する反論材料となります。専門家の意見は、交渉において強い味方になります。
3. 交渉内容の明確化
* 要求事項を明確に提示します。例えば、全てのクロス張替え、損害賠償請求などです。
* 交渉期限を設定します。
* 交渉の記録を詳細に残します。
4. 法的措置も視野に入れる
交渉が難航する場合は、弁護士に相談し、法的措置を検討することも必要です。
具体的な交渉手順
1. **書面での申し入れ:** メーカーに、現状の写真、専門家の調査結果、これまでの経緯をまとめた書面で申し入れを行います。具体的な要求事項(全室のクロス張替えなど)も明確に記載します。
2. **面談による交渉:** 書面での申し入れ後、メーカー担当者との面談を行い、直接交渉を行います。冷静かつ毅然とした態度で、事実関係を説明し、要求事項を改めて伝えましょう。
3. **記録の保持:** 全てのやり取り(書面、メール、面談記録など)を丁寧に記録・保管します。
4. **弁護士への相談:** 交渉がまとまらない場合は、弁護士に相談して法的措置を検討します。
インテリアへの影響と今後の対策
クロス張替えは、インテリア全体に大きな影響を与えます。交渉が成立し、張替えを行う際には、色の統一感や全体の雰囲気を考慮し、インテリアデザインを再検討する必要があります。
今後の対策
* 定期的な点検:定期的に壁の状態をチェックし、早期に問題を発見することが重要です。
* 換気の改善:適切な換気を行うことで、結露やカビの発生を防ぎます。
* 湿度管理:湿度計を設置し、湿度を適切に管理します。
* 専門家への相談:不安な点があれば、専門家に相談しましょう。
まとめ
新築住宅におけるクロスシミ問題は、ハウスメーカーの責任を問える可能性が高い重大な問題です。冷静に事実を積み重ね、専門家の意見を参考に、メーカーと粘り強く交渉を進めてください。交渉が難航する場合は、弁護士に相談することをお勧めします。 適切な対応によって、快適な住環境を取り戻せるよう願っています。