7年住んだ部屋の引っ越しと壁のカビ問題:費用と対処法

7年住んだ部屋を引っ越そうと思うのですが、壁の隅に何か所かカビが生えてしまい、どうしても完全には取れません。壁にカビが生えてる場合はいくらぐらい請求されるものなのでしょうか?引っ越し経験がないので何も分からない状態です。回答お願いします。

引っ越し時の壁のカビ:費用と責任

7年間住んだお部屋の引っ越し、準備は大変でしょうが、壁のカビの件、ご心配ですね。引っ越しに伴う原状回復費用、特にカビの処理費用は、状況によって大きく異なります。まず、重要なのは「借主の責任」と「通常の使用の範囲」の判断です。

通常の使用の範囲とは?

賃貸契約では、借主は「通常の使用」による損耗を除き、原状回復義務を負います。「通常の使用」とは、一般的に、居住者が普通に生活する中で生じる程度の損耗を指します。例えば、壁の小さな汚れや、経年による多少の変色などは、通常使用の範囲内とみなされることが多いです。

しかし、カビは状況が複雑です。発生原因、大きさ、程度によって、借主の責任範囲が変わってきます。

カビの発生原因が重要

カビの発生原因が、借主の不注意(換気不足、漏水放置など)によるものなのか、建物の老朽化や欠陥によるものなのかで、費用負担が大きく変わります。

* 借主の責任の場合:換気不足や漏水を放置してカビが発生した場合、原状回復費用は借主が負担する可能性が高いです。
* 建物の問題の場合:建物の構造上の問題や、施工不良によって発生したカビは、家主が負担する可能性があります。

カビの程度による費用相違

カビの程度も費用に大きく影響します。

* 軽微なカビ:壁の隅に小さなカビが数カ所ある程度であれば、漂白剤などで清掃できる可能性があり、費用は比較的安価に抑えられるかもしれません。数百円から数千円程度の清掃費用が考えられます。
* 広範囲のカビ:壁一面に広がっている場合や、カビが深く浸透している場合は、専門業者に依頼しての補修が必要となり、費用は高額になります。数万円から数十万円かかるケースも珍しくありません。
* 原因が漏水の場合:漏水によるカビは、原因究明と修繕費用も必要となり、さらに高額になります。

費用負担の目安と交渉

では、具体的に費用がどのくらいかかるのか、いくつかのケースを想定して見ていきましょう。

ケース1:軽微なカビ(数カ所、小さな範囲)

* 費用:数千円~1万円程度
* 対応:自分で漂白剤などで清掃を試みる。それでも落ちない場合は、清掃業者に依頼。

ケース2:広範囲のカビ(壁の一部、または複数箇所)

* 費用:数万円~数十万円程度
* 対応:専門業者に壁紙の張り替えを依頼。場合によっては、下地処理も必要となる。

ケース3:漏水によるカビ

* 費用:数十万円~場合によっては数百万円
* 対応:漏水原因の調査、修繕、カビの除去、壁紙張り替えなど、大規模な修繕が必要となる可能性が高い。

これらの費用はあくまで目安です。実際の費用は、カビの範囲、種類、建物の構造、業者によって大きく異なります。

家主との交渉

引っ越し前に、家主または管理会社に壁のカビの状況を伝え、費用負担について相談することが重要です。写真や動画で状況を記録しておきましょう。

* 冷静に状況を説明する:感情的にならず、事実を淡々と説明することが大切です。
* 証拠を提示する:写真や動画、過去の修繕履歴などを提示することで、交渉を有利に進めることができます。
* 契約書を確認する:賃貸契約書に、原状回復に関する規定が記載されている場合があります。

交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社に相談することも検討しましょう。

引っ越し前にできること

引っ越し前に、できる限りの対策を行うことで、費用負担を抑えることができます。

1. カビの除去を試みる

市販のカビ取り剤を使用し、自分で清掃を試みましょう。換気を良くしながら作業を行い、ゴム手袋やマスクを着用するなど、安全に配慮してください。ただし、完全に除去できない場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。

2. 写真や動画を撮影する

カビの状況を記録するために、写真や動画を撮影しておきましょう。引っ越し後のトラブル防止に役立ちます。

3. 家主に報告する

引っ越し前に、家主または管理会社にカビの状況を報告し、相談しましょう。

専門家の意見

不動産会社に勤務する経験豊富な担当者によると、「カビの発生状況は非常にケースバイケースです。借主の責任と判断される場合でも、家主との交渉次第で費用負担を軽減できる可能性があります。まずは、冷静に状況を説明し、誠実に対応することが重要です。」とのことです。

まとめ

壁のカビ問題は、引っ越し時に発生しやすいトラブルの一つです。費用負担は状況によって大きく異なり、家主との交渉が重要になります。引っ越し前に、カビの状況を記録し、家主と相談することで、スムーズな引っ越しを進めることができるでしょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)