7帖のマンションリフォーム:梁のある天井とモダンな雰囲気を両立する照明計画

デザインリフォームの仕事をしているものです。この度マンションの改装依頼を頂いてプランを考えているのですが、照明計画がなかなか浮かびません。部屋はもともと別々の部屋を間の間仕切りを取っ払い一つの部屋にするんですが、実質7帖ほどです。当然元々は二つの部屋だったので、シーリング二つあるんですが、施主様はモダンな感じを希望のようです。シーリングをやめダウンライトも考えたのですが、天井に梁が走っていて、またそれが等間隔ではないし、施工費もあがるのでやめました。また問題なのが梁のおかげで左側の天井に光が当たらず暗く感じるのです。この部屋にどういう風に器具を配置したらいいでしょうか?またどんなランプを使えばいいでしょうか?よろしければ何か提案してください。補足ありがとうございます。コーニス照明ですよね☆あれって照明はどんな器具を一般的に使うんですかね?

7帖のリビングダイニングにおける照明計画の課題

7帖のマンションで、間仕切りを取り払って一つの空間とするリフォームにおいて、照明計画は重要な要素です。特に、既存のシーリングライト2つ、天井梁の存在、そしてモダンな雰囲気というご要望、さらに梁による片側の暗さといった課題は、照明計画を複雑にしています。

モダンな雰囲気を演出する照明器具の選定

施主様がモダンな雰囲気を希望されていることから、照明器具の選定には細心の注意が必要です。以下に、いくつかの提案と、それぞれのメリット・デメリットを挙げ、具体的な選定方法を解説します。

1. コーニス照明の活用:間接照明による洗練された空間

ご質問の補足にある「コーニス照明」は、天井と壁の境目に設置する間接照明です。梁の存在を隠すだけでなく、柔らかな間接照明でモダンで落ち着いた雰囲気を演出できます。

  • メリット:梁を隠せる、柔らかな光で空間を広く見せる、モダンな雰囲気を演出できる、施工が比較的容易
  • デメリット:直接的な照明ではないため、全体を明るく照らすには補助照明が必要、設置場所の制約がある

コーニス照明には、LEDテープライトや間接照明用の器具が一般的に使用されます。LEDテープライトは自由に曲げられるため、梁の形状に沿って設置できます。器具を選ぶ際は、色温度(ケルビン値)に注目しましょう。暖色系の2700K〜3000Kは温かみのある空間を、白色系の4000K〜5000Kはすっきりとしたモダンな空間を演出します。モダンな雰囲気には、白色系の高演色性LEDがおすすめです。

2. ペンダントライトとスポットライトの組み合わせ:ポイント照明と全体照明のバランス

梁の位置を考慮し、ペンダントライトとスポットライトを組み合わせることで、全体を明るく照らしつつ、モダンなアクセントを加えることができます。

  • メリット:全体照明とポイント照明の両方を確保できる、デザイン性の高い照明器具を選べる、梁の存在をデザインの一部として活用できる
  • デメリット:配線計画が複雑になる可能性がある、器具の選定に時間がかかる

ペンダントライトは、ダイニングテーブルの上などに設置し、スポットライトは、梁の影響で暗い左側の壁面を照らすために使用します。スポットライトは、レール式照明を採用することで、自由に配置を変更できるため、柔軟な対応が可能です。

3. 間接照明とダウンライトの併用:部分的なダウンライト設置

ダウンライトの施工費を抑えるために、梁の影響を受けない部分にのみダウンライトを設置し、その他の部分は間接照明で補う方法もあります。

  • メリット:ダウンライトのメリットを一部享受できる、コストを抑えられる
  • デメリット:ダウンライトの数が少なくなるため、明るさが不足する可能性がある

ダウンライトは、天井に穴を開ける必要があるため、梁の位置を避けて設置する必要があります。梁の影響を受けない部分に数個設置し、その他の部分はコーニス照明や間接照明で補うことで、コストを抑えつつ、モダンな雰囲気を演出できます。

具体的な照明器具の提案

上記の提案を踏まえ、具体的な照明器具の例を挙げます。

* **コーニス照明:** LEDテープライト(白色系、高演色性)
* **ペンダントライト:** シンプルなデザインの金属製ペンダントライト(マットブラックやホワイトなど)
* **スポットライト:** レール式スポットライト(調光機能付き)
* **ダウンライト:** 埋め込み型LEDダウンライト(白色系、高演色性)

照明計画における注意点

* **明るさ:** 7帖の空間を明るく照らすには、十分な照度が必要です。照明器具の選定にあたっては、照度計算を行い、適切な明るさを確保しましょう。
* **色温度:** モダンな雰囲気には、白色系の4000K〜5000Kの色温度が適しています。ただし、温かみのある雰囲気も加えたい場合は、暖色系の2700K〜3000Kを部分的に使用することも検討できます。
* **演色性:** 演色性の高い照明器具を選ぶことで、物の色がより自然に見えるようになります。特に、食品や衣類の色を正確に見極めたい場合は、演色性の高い照明器具を選びましょう。
* **調光機能:** 調光機能付きの照明器具を選ぶことで、シーンに合わせて明るさを調整できます。リラックスしたいときや、食事をしたいときなど、状況に応じて明るさを変えることで、より快適な空間を演出できます。

専門家への相談

照明計画は専門知識が必要なため、照明デザイナーやインテリアコーディネーターに相談することをお勧めします。プロの視点を取り入れることで、より洗練された空間を創り上げることができます。

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