60cm水槽立ち上げガイド:底床選びからレイアウト、生体・水草のセレクトまで徹底解説

底床の選択について教えてください。新たに60cm水槽を立ち上げようと思っています。テーマは(半)永久水槽で、ソイルの使用を控えようと思っています。気になっている底床材は、マスターサンド(溶岩砂)、大磯です。濾過は底面+外部(2213購入検討)の予定です(砂を使った場合、底面はやめるかもしれません)。照明は2~3灯予定で出来れば前景(パールグラス系など有茎)を這わせたいです。部屋のスペースからメタハラは考えていません。CO2は、エビ重視でやらない方向です。入れたい生体は、ミナミヌマエビ(可能な限りの量で)、小型魚数種(カラシン系など)、オトシン数匹、他小型系です。入れたい水草は、G南米モス多数、マツモ、ハイグロフィラ、ロタラ、アマゾンチドメ、など初心者御用達系。栄養が長期安定(コケが減少)すれば、ミクロソリウムナロー、ヘアーグラスショートなど。全部希望なので全部は叶わないと思いますが・・・溶岩砂系のネット上での情報が少なかったので、詳しい方いれば教えてください。使用感、立ち上がり速度(即日水合わせして投入等)、PHがアルカリに振れると思いますがエビが生きていける環境か(弱酸性がいいのは分かっていますが、増やすことできるでしょうか)、メンテ方法、寿命(?)など。とくに問題なければ溶岩砂に、致命的な問題があれば大磯にしたいと思っています。細かくて恐縮ですがよろしくお願いします。

60cm水槽立ち上げ:底床材「マスターサンド」と「大磯砂」の比較

60cm水槽の立ち上げ、おめでとうございます!半永久水槽を目指し、ソイルを使わずマスターサンド(溶岩砂)と大磯砂を検討されているとのこと。どちらも魅力的な底床材ですが、それぞれの特徴を比較し、あなたの水槽環境に最適な選択肢を選びましょう。

マスターサンド(溶岩砂)の特徴とメリット・デメリット

マスターサンドは、多孔質で水質浄化に役立つ溶岩砂です。見た目も自然で、落ち着いた雰囲気の水槽に仕上がります。

メリット

* 水質浄化効果:多孔質構造により、バクテリアの定着が促進され、水質の安定に貢献します。
* 自然な見た目:茶褐色の自然な色合いは、多くの水草や生体と相性が良く、落ち着いた雰囲気の水槽を演出できます。
* 底床の寿命が長い:ソイルに比べて分解や劣化が遅いため、底床交換の頻度を減らせます。

デメリット

* 情報が少ない:ソイルと比べて情報が少ないため、使用方法や注意点が分かりにくい場合があります。
* pHの上昇:溶岩砂はpHをアルカリ性に傾ける傾向があります。エビ飼育には注意が必要です。
* 立ち上げに時間がかかる:ソイルに比べて立ち上がりに時間がかかり、初期の水質安定には注意が必要です。

大磯砂の特徴とメリット・デメリット

大磯砂は、古くからアクアリストに親しまれている定番の底床材です。粒径が揃っており、レイアウトもしやすいのが特徴です。

メリット

* 情報が豊富:長年使用されているため、情報が豊富で、使用方法や注意点が分かりやすいです。
* レイアウトしやすい:粒径が揃っているため、レイアウトが容易です。
* 立ち上がりが早い:比較的早く水質が安定します。

デメリット

* 水質浄化効果は低い:溶岩砂と比べて水質浄化効果は低いです。
* 栄養分の供給が少ない:水草の育成には、定期的な肥料添加が必要です。
* 底床の寿命が短い:長期間使用すると、汚れが蓄積し、交換が必要になる場合があります。

あなたの水槽環境に最適な底床材は?

あなたの希望する生体(ミナミヌマエビ、小型魚、オトシンなど)と水草(パールグラス、モス、ハイグロフィラなど)を考慮すると、pHの上昇を抑える工夫が必要です。

溶岩砂(マスターサンド)を使用する場合の対策

溶岩砂はpHをアルカリ性に傾けるため、ミナミヌマエビの飼育には注意が必要です。弱酸性~中性を好むエビにとって、アルカリ性の水質はストレスとなります。しかし、適切な対策を行えば、溶岩砂でもエビを飼育することは可能です。

* pH調整剤の使用:市販のpH調整剤を使用して、pHを調整します。定期的にpHを測定し、適切な範囲に保つようにしましょう。
* 流木や石の使用:流木や石は、水質を安定させる効果があります。水槽に配置することで、pHの上昇を抑えることができます。
* 底床厚の調整:底床を薄くすることで、pHの上昇を抑えることができます。
* 底面濾過の検討:底面濾過は、水質の安定に役立ちますが、砂利を使用する場合は底面濾過は避けた方が良いでしょう。外部フィルター2213をメインに、底面濾過は使用しないことをお勧めします。
* 定期的な水換え:こまめな水換えを行うことで、水質の悪化を防ぎます。

大磯砂を使用する場合

大磯砂はpHに大きな影響を与えないため、エビの飼育に適しています。ただし、水質浄化能力が低いので、こまめな水換えとフィルターメンテナンスが必要です。

具体的な立ち上げ手順とメンテナンス方法

ここでは、マスターサンドを使用した際の立ち上げ手順とメンテナンス方法を例に説明します。大磯砂の場合は、pH調整剤の使用が不要な点を除き、手順はほぼ同様です。

立ち上げ手順

1. 水槽の洗浄:水槽とフィルターを丁寧に洗浄します。
2. 底床の敷設:マスターサンドを水槽に均一に敷き詰めます。厚さは5cm程度が良いでしょう。
3. 水張り:ゆっくりと水を張ります。この時、底床を攪拌しないように注意しましょう。
4. フィルターの設置:外部フィルター(2213)を設置します。
5. 照明の設置:照明を設置します。
6. 水質安定剤の添加:水質安定剤を添加し、水質の安定を促します。
7. 生体・水草の導入:数日後、水質が安定してから、生体と水草を導入します。ミナミヌマエビは、徐々に慣らすように少量ずつ投入します。

メンテナンス方法

* 水換え:週に1回、水槽の水の20~30%を交換します。
* フィルター掃除:フィルターは、月に1回程度清掃します。
* 底床掃除:底床に汚れが溜まってきたら、底床掃除を行います。
* pH測定:定期的にpHを測定し、必要に応じて調整します。

専門家の意見

アクアリスト歴10年以上の経験を持つ、某有名アクアショップ店員A氏によると、「溶岩砂は、水質の安定に時間がかかるため、最初のうちはこまめな水質チェックと水換えが重要です。エビを飼育する場合は、pHの管理に特に注意が必要です。流木や石などを組み合わせることで、水質の安定化を図り、エビの飼育環境をより良くすることが可能です。」とのことです。

まとめ

マスターサンドと大磯砂、どちらの底床材もメリット・デメリットがあります。あなたの水槽環境、特にエビの飼育を考慮すると、pH管理が容易な大磯砂の方が初心者にはお勧めです。しかし、マスターサンドを使用する場合は、pH調整剤や流木などを活用し、適切な対策を行うことで、エビの飼育も可能です。 どちらを選択するにしても、定期的な水換えとメンテナンスは欠かせません。 美しい水槽を維持し、生き物たちが元気に暮らせるよう、丁寧な飼育を心がけましょう。

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