60cm水槽で暮らす石亀の冬越しと水槽環境の改善方法

石亀についてのご質問です。現在、60センチ水槽で温度調節も何もせず部屋の中で飼育しているのですが、部屋でも北側の部屋の為、日は一日中当たらずすごく寒いです。亀は一日中動かない時もあれば、餌がほしいのか暴れる時もあり、そんな時は餌を2ツブほどあげれば大人しくなります。ここで質問なんですが、今の状態で冬を無事に越せるんでしょうか?また水が凄く汚いので水換えなどしてもいいのですか?宜しくお願いします。

石亀の冬越し:現在の飼育環境では危険です!

60cm水槽で、温度管理も日光浴もせずに北向きの部屋で飼育されている石亀さん。残念ながら、現在の環境では冬越しは非常に困難で、危険な状態です。石亀は変温動物なので、周囲の温度に大きく影響を受けます。北向きの部屋は日当たりが悪く、室温が低いため、石亀の活動が低下し、免疫力も低下してしまいます。冬場は特に低温が続くと、肺炎や低体温症を起こし、最悪の場合、死に至る可能性があります。

餌を2つぶあげると大人しくなるのは、空腹が原因の可能性もありますが、病気やストレスの可能性も否定できません。冬眠前の状態であれば、食欲低下も考えられますが、現在の状況では、まずは環境改善が最優先です。

水質悪化:こまめな水換えが必須です!

水が汚れているとのことですが、これは石亀の健康に深刻な影響を与えます。アンモニアなどの有害物質が蓄積され、皮膚病や感染症の原因となります。こまめな水換えは絶対に必要です。

  • 水換えの頻度: 少なくとも週に1回、水槽の水の半分程度を交換しましょう。できれば、毎日部分的に水換えするのが理想的です。
  • 水質の改善: 水換えと同時に、水槽内の汚れを取り除きましょう。底砂や隠れ家などを丁寧に掃除し、フィルターも清掃しましょう。必要に応じて、バクテリア剤などの水質調整剤を使用するのも効果的です。
  • ろ過システムの強化: 現在のろ過システムが適切かどうか見直しましょう。水槽の大きさに対してろ過能力が不足している可能性があります。外部フィルターなど、より強力なろ過システムへの交換を検討しましょう。

冬越しの対策:安全な越冬のための3つのステップ

石亀を安全に冬越しさせるためには、以下の3つのステップが必要です。

ステップ1:適切な温度管理

石亀の冬越しには、適切な温度管理が不可欠です。室温が低すぎる場合は、ヒーターを使用して水槽の水温を10~15℃に保ちましょう。ただし、急激な温度変化は避け、徐々に温度を下げていくことが重要です。また、サーモスタットを併用し、温度を一定に保つようにしましょう。ヒーターの選び方や設置方法については、ペットショップの店員や獣医に相談することをお勧めします。

ステップ2:日光浴の確保

日光浴は、石亀の健康維持に非常に重要です。冬場は日照時間が短くなるため、紫外線ライトを使用し、日光浴を補う必要があります。紫外線ライトは、カルシウムの吸収を促進し、骨や甲羅の形成を助けます。適切な照射時間や距離については、製品の説明書をよく読んで守ってください。

ステップ3:適切な隠れ家と餌

冬眠中は、石亀はほとんど動きません。そのため、隠れ家を用意して、落ち着ける環境を作ってあげることが大切です。シェルターや流木などを利用し、安全な場所を作ってあげましょう。餌は、冬眠中はほとんど必要ありませんが、冬眠前に十分な栄養を摂取させておくことが重要です。冬眠前には、高タンパク質の餌を与え、体力を蓄えさせましょう。冬眠中は、月に一度程度、少量の餌を与えて様子を見ましょう。

専門家への相談:獣医への受診を検討しましょう

石亀の状態が心配な場合は、爬虫類に詳しい獣医に相談することを強くお勧めします。獣医は、石亀の健康状態を診察し、適切なアドバイスや治療を提供してくれます。特に、食欲不振や異変が見られる場合は、すぐに受診しましょう。

まとめ:安全な環境で石亀と長く暮らしましょう

石亀の飼育は、適切な環境とケアが必要です。今回の質問のように、冬越しや水質管理を誤ると、石亀の健康に深刻な影響を与えます。この記事で紹介した対策を実践し、安全で快適な環境を整えてあげましょう。それでも不安な場合は、専門家である獣医に相談することを忘れないでください。石亀との豊かな時間を長く続けるために、適切な飼育を心がけましょう。

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