5年4ヶ月住んだ2DK賃貸、退去時の敷金精算はどうなる?タバコ臭対策も解説

5年4ヶ月住んだ部屋の引っ越しを考えてます。間取りは2DK、クロス部分は85㎡ぐらいでしょうか…最初に敷金で2ヶ月分156000円を納めています。これといって破損した所などはないのですが煙草はずっと部屋で吸っていました。このような場合、退去する場合に敷金より上乗せで請求されるものなのでしょうか?詳しく方いましたら教えてください。ちなみに東京都民です。

賃貸物件の退去時精算:敷金と償却

5年4ヶ月も住んだお部屋の退去、そして敷金精算についてご心配ですね。東京都民の方とのことですので、東京都の条例や一般的な慣習に基づいて解説します。結論から言うと、タバコを吸っていたことによるクロスや壁の汚れ、臭いなどが原因で、敷金から差し引かれる可能性があります。しかし、必ずしも全額が差し引かれるわけではありません。

敷金の返還と原状回復義務

賃貸借契約では、借主(あなた)には「原状回復義務」があります。これは、契約時にあった状態にできるだけ戻す義務です。ただし、「通常の使用による損耗」は借主の負担ではありません。経年劣化による壁や床の汚れ、多少の傷などは、通常使用による損耗とみなされることが多いです。

一方、タバコによるヤニ汚れや臭いは、通常使用による損耗とはみなされにくいのが現状です。特に、クロスや壁に付着したヤニは、専門業者によるクリーニングが必要になるケースが多く、その費用が敷金から差し引かれる可能性が高いです。

85㎡の2DK、クロス張替え費用は?

85㎡の2DKの場合、クロス張替え費用は相当な額になる可能性があります。クロス1㎡あたりの張替え費用は、種類や業者によって異なりますが、一般的には1,000円~3,000円程度です。85㎡すべてを張替えとなると、85,000円~255,000円という費用がかかる可能性があります。もちろん、一部の汚れのみのクリーニングで済む場合もあります。

タバコ臭対策:退去前にできること

退去前にできるタバコ臭対策を講じることで、敷金からの減額を最小限に抑えることができます。

  • 徹底的な清掃:壁や天井、床、窓枠など、隅々まで丁寧に掃除機をかけ、拭き掃除を行いましょう。特に、ヤニの付着しやすい場所には、重曹や洗剤を使って丁寧に清掃します。
  • 消臭剤の使用:市販の消臭剤や脱臭剤を効果的に使用しましょう。スプレータイプだけでなく、置き型やジェルタイプなど、様々なタイプがあるので、お部屋の状況に合わせて使い分けると効果的です。特に、タバコ臭の強い箇所には、複数種類の消臭剤を併用するのも有効です。
  • 換気:退去するまで、窓を開けて換気を徹底しましょう。天気の良い日は、窓を開け放って風通しをよくすることで、タバコ臭を軽減できます。
  • オゾン脱臭機の利用:オゾン脱臭機は、タバコ臭などのニオイを効果的に除去できる機器です。レンタルすることも可能ですので、検討してみましょう。
  • 専門業者への依頼:どうしても臭いが取れない場合は、専門のハウスクリーニング業者に依頼することを検討しましょう。プロの技術で、より効果的にタバコ臭を除去できます。費用はかかりますが、敷金からの減額を抑えるためには有効な手段です。

専門家(不動産会社)の意見

不動産会社に相談することが重要です。退去前に、現状を写真に撮り、不動産会社に見てもらうことで、トラブルを回避できます。事前に状況を説明し、見積もりを取っておくことで、想定外の費用が発生するリスクを減らせます。

具体的な対応手順

1. **不動産会社への連絡:** まず、退去の意思を不動産会社に伝え、退去時期を確定します。
2. **現状確認:** 不動産会社と日程を調整し、部屋の現状を確認してもらいます。写真撮影なども行いましょう。
3. **見積もりの取得:** 必要に応じて、クロス張替えやクリーニングの見積もりを取得します。
4. **交渉:** 見積もり内容に納得できない場合は、不動産会社と交渉を行いましょう。
5. **精算:** 最終的に、敷金から差し引かれる費用と返還される費用が確定します。

まとめ:早期の対応が重要

退去時の敷金精算は、様々な要因が絡み合う複雑な問題です。タバコを吸っていた場合、早期に不動産会社と連絡を取り、現状を説明し、適切な対応を相談することが重要です。 徹底的な清掃や消臭対策、そして専門業者への相談などを検討することで、敷金からの減額を最小限に抑えることができるでしょう。 東京都の条例や判例も踏まえ、不動産会社と良好なコミュニケーションを図ることが、円滑な退去につながります。

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