40年経った実家の改装|天井の明るさを変えるDIYと照明選び

家の改装工事について。実家は約40年前に建てた平凡な30坪程度の小さな木造家屋です。その内装をお金かけずに少し居心地よきものに改装したいと親から相談されました。具体的には天井が木の板をはめただけの 本当に古い家屋ですが、この天井の木板のためにどうしても暗い部屋になりがちです。照明も今風な明るいものにしたいのですがそれと同時にこの天井を明るくすることは可能でしょうか? いま考えているのはサンゲツなどで売っている壁紙みたいなものをかってきてそれを天井に貼るようなことです。素人的な発想ですが 脚立で2メートル少しの天井にボンドなどで順にはりつめていくことなど出来ないかと思案中です。内装業などでご経験と知識ある方いらっしゃれば教えていただきたく。壁は土壁ですがお金ないのでそのままです、が少しでも明るい部屋にしてあげたいのと高齢のためベッドをいれるため畳8丈の上にカーペット敷き詰めます。照明変えても天井が木板のままでは暗くてアンバランスだと思うので可能ならば少し明るめに変更したいと考えています。もし無謀ならばやはり職人さんに頼むしかないでしょうか?

40年住宅の天井DIY:壁紙で明るくする可能性と注意点

築40年の木造住宅の天井を明るくしたい、というご要望ですね。天井の木板が原因で暗い部屋になっているとのことですが、ご自身で壁紙を貼るというアイデアは、費用を抑えつつ明るい空間を実現するための有効な手段です。しかし、DIYにはいくつかの注意点があります。

天井への壁紙貼りの可能性と手順

2メートルほどの高さの天井に壁紙を貼る作業は、確かにDIYで可能です。ただし、安全に作業を進めるための準備と、仕上がりの美しさ、そして耐久性を考慮した適切な手順が必要です。

  • 安全対策:脚立を使用する際は、必ず安定した場所を選び、周囲に危険物がないかを確認しましょう。落下防止のため、作業中は誰かに見守ってもらうのが理想です。また、作業前に脚立の安定性も確認しましょう。
  • 下地処理:既存の木板の汚れや埃を丁寧に落とします。必要に応じて、下地処理剤を塗布することで、壁紙の接着性を高め、剥がれを防ぎます。サンディング(研磨)も検討しましょう。古い木板によっては、ささくれや凸凹があり、壁紙が綺麗に貼れない場合があります。
  • 壁紙選び:サンゲツなどのメーカーから、天井用壁紙が販売されています。耐水性や耐久性が高いものを選びましょう。また、色味も重要です。アイボリーや白系の明るい色は、部屋を明るく見せる効果があります。柄はシンプルで、継ぎ目が目立ちにくいものを選ぶのがおすすめです。
  • 接着剤:壁紙用の接着剤を使用しましょう。一般的な壁紙用ボンドでも問題ありませんが、天井は垂直面と違い、壁紙が垂れ下がる可能性があるので、速乾性で粘着力の高いものを選ぶと安心です。説明書をよく読んで、適切な量を使用しましょう。
  • 施工手順:まずは、天井の一番目立つ部分から貼り始めましょう。壁紙をカットし、接着剤を塗布し、空気が入らないように丁寧に貼っていきます。ヘラなどを使って、シワや気泡を丁寧に除去しましょう。複数人で作業すると効率的です。
  • 仕上げ:余分な壁紙をカットし、綺麗に仕上げます。必要に応じて、コーキング材で隙間を埋めて、より美しい仕上がりを目指しましょう。

DIYの限界とプロへの依頼

DIYで天井の壁紙張りを行うことは可能ですが、完璧な仕上がりを期待するのは難しいかもしれません。特に、古い家屋の場合、天井の状況によっては、思わぬ問題が発生する可能性があります。例えば、木板が腐っていたり、剥がれやすかったりする場合、DIYでは対応できない場合があります。

もし、完璧な仕上がりを求める、またはDIYに自信がない場合は、プロの業者に依頼することを検討しましょう。プロは適切な下地処理を行い、高品質な仕上がりを実現してくれます。費用はかかりますが、安心感と仕上がりの美しさはDIYとは比べ物になりません。

照明選びと部屋全体の明るさ

天井の壁紙を張り替えるだけでなく、照明器具の変更も、部屋を明るくする上で非常に重要です。

照明器具の選び方

  • 明るさ(ルーメン):部屋の広さや明るさによって適切なルーメン数が異なります。一般的に、30坪程度の部屋であれば、1000ルーメン以上の照明器具がおすすめです。LED照明は消費電力が少なく、明るさも調整できるものが多いため、おすすめです。
  • 色温度(ケルビン):色温度は光の色の見え方を表します。昼光色(5000K~6500K)は明るくシャープな印象を与え、電球色(2700K~3000K)は暖かく落ち着いた印象を与えます。天井を明るくしたいのであれば、昼光色を選ぶのがおすすめです。ただし、高齢の方には、電球色のほうが目に優しく感じられる場合があります。
  • デザイン:照明器具のデザインも重要です。部屋の雰囲気に合ったデザインを選びましょう。天井が高くない場合は、コンパクトなデザインの照明器具を選ぶのがおすすめです。シーリングライト、ペンダントライト、スポットライトなど、様々な種類がありますので、部屋のレイアウトや好みに合わせて選びましょう。

間接照明の活用

天井と壁の明るさのバランスを取るために、間接照明も有効です。フロアスタンドやテーブルランプなどを活用することで、柔らかな光を演出できます。間接照明は、メイン照明だけでは届かない場所に光を届けることができ、部屋全体をより明るく、そして居心地の良い空間にしてくれます。

畳とカーペット:高齢者への配慮

高齢の方がベッドを使用されるということで、畳の上にカーペットを敷くのは良いアイデアです。ただし、カーペットの種類にも注意が必要です。滑りにくい素材を選び、転倒防止に配慮しましょう。また、通気性の良い素材を選ぶことで、湿気によるカビの発生を防ぐことができます。

まとめ:費用対効果と安心感を考慮した選択を

築40年の実家の改装は、DIYとプロの依頼を賢く組み合わせることで、費用を抑えつつ、居心地の良い空間を実現できます。天井の壁紙張り替えはDIYで挑戦できますが、安全に作業を行い、仕上がりの美しさや耐久性を考慮することが重要です。照明器具の選び方や間接照明の活用も、部屋全体の明るさを向上させる上で重要な要素です。高齢者の安全と快適性を考慮した上で、最適な選択をしてください。

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