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40年もののカワイピアノ、美しく蘇らせるお手入れ方法
40年ものアンティークピアノ、譲り受けるのは嬉しいですね!しかし、汚れや傷が気になるのも事実です。まずは、ピアノの清掃方法をステップごとに解説します。
1. 準備:必要なものと安全対策
ピアノの清掃には、以下のものが必要です。
- マイクロファイバークロス:ピアノの表面を傷つけずに優しく拭き取れます。
- ピアノ専用クリーナー:市販のピアノクリーナーを使用しましょう。木製の本体には、家具用ワックスも効果的です。ただし、必ずピアノに使用できることを確認してください。
- 歯ブラシ(古くなったもの):細かい部分の汚れを落とすのに役立ちます。
- 綿棒:鍵盤の隙間など、細かい部分の汚れを落とすのに最適です。
- 掃除機(ノズル付き):埃やゴミを吸い取ります。
- ぬるま湯:クリーナーを薄める場合に使用します。
- 柔らかい布:拭き取り用。
安全対策として、作業前に必ず電源をオフにし、周囲に十分なスペースを確保しましょう。
2. 清掃ステップ
- 全体を軽く掃除機で掃除する:埃やゴミを丁寧に吸い取ります。特に、鍵盤の下や脚の部分など、普段掃除しにくい箇所は念入りに。
- ピアノクリーナーで拭き掃除:マイクロファイバークロスにピアノクリーナーを吹き付け、優しく拭いていきます。汚れがひどい場合は、ぬるま湯で薄めたクリーナーを使用しても良いでしょう。ただし、水拭きは控え、すぐに乾いた布で拭き取ることが大切です。
- 細かい部分の掃除:歯ブラシや綿棒を使って、鍵盤の隙間や装飾部分などの細かい汚れを丁寧に落とします。
- 乾燥:清掃後、十分に乾燥させます。直射日光を避け、風通しの良い場所で乾燥させましょう。
- 仕上げ:最後に、乾いたマイクロファイバークロスで全体を優しく拭き上げ、艶を出します。必要に応じて、家具用ワックスを使用しましょう。
3. 傷の対処法
小さな傷であれば、家具用の補修材で目立たなくすることができます。深い傷や大きな欠けは、専門業者に修理を依頼することをお勧めします。
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ピアノの運搬:費用と方法
ピアノの運搬は、専門業者に依頼することを強くお勧めします。個人で運搬しようとすると、ピアノを傷つける可能性や、怪我をする危険性があります。
運搬費用:クレーン使用の有無による違い
クレーンを使用するかどうかで、運搬費用は大きく変わります。一般的に、クレーンを使用しない場合の費用は、ピアノの種類や距離、搬出入の難易度によって異なりますが、数万円から数十万円程度です。クレーンを使用する場合は、さらに数万円〜数十万円高くなる可能性があります。具体的な費用は、業者に見積もりを依頼する必要があります。
運搬業者選びのポイント
- 経験と実績:ピアノの運搬に豊富な経験を持つ業者を選びましょう。
- 保険:万が一の事故に備えて、保険に加入している業者を選びましょう。
- 見積もり:複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
- 口コミ:インターネットなどで口コミを調べて、業者の評判を確認しましょう。
搬入経路の確認
ピアノを搬入する経路に、階段や狭い通路などがないか事前に確認し、業者に伝えましょう。
新築住宅でのピアノ設置と湿度管理
新築住宅は、特に乾燥しやすい環境です。乾燥した状態が続くと、ピアノの木材が収縮し、ひび割れや音程の狂い、最悪の場合は故障につながる可能性があります。
乾燥によるピアノへの影響
乾燥によって、ピアノの響板が収縮し、音色が変化したり、音程が不安定になったりします。また、木材のひび割れや、アクション部分の故障にもつながる可能性があります。
湿度対策:加湿器の活用
ピアノの設置場所の湿度を50~60%に保つことが理想的です。加湿器を使用することで、湿度を適切に保つことができます。
- 適切な加湿器を選ぶ:ピアノの周囲の広さに合わせた適切な加湿能力の加湿器を選びましょう。超音波式加湿器がおすすめです。
- 湿度計を設置する:湿度を常に確認するために、湿度計を設置しましょう。
- 定期的なメンテナンス:加湿器は定期的に清掃し、清潔に保ちましょう。
その他、観葉植物を置くことでも、室内の湿度を保つのに役立ちます。
専門家の意見
ピアノ調律師の視点から見ると、40年前のピアノでも状態が良ければ十分に演奏可能です。しかし、長年使われていないピアノは、内部の部品の劣化や調整不良の可能性があります。そのため、調律だけでなく、内部の点検も合わせて行うことをお勧めします。また、湿度管理はピアノにとって非常に重要です。適切な湿度を保つことで、ピアノの寿命を延ばし、美しい音色を長く楽しむことができます。