新築を計画されている4人家族のご家庭向けに、37.84坪(126㎡)の土地を有効活用した間取り設計について、具体的なアドバイスと実現可能なプラン例をご紹介します。設計士さんの提案に満足できない場合でも、ご自身の希望を明確にすることで、理想の住まいを実現できます。
Contents
土地の形状と建ぺい率・容積率の確認
まず、土地の形状がほぼ正方形で、縦10.88m×横11.51mであることを踏まえ、建ぺい率60%、容積率160%の制約内で、最大限の空間を確保するプランニングが必要です。この制約を考慮すると、延床面積は約76㎡(約23坪)程度が限度となります。希望されている22畳のリビングとその他の部屋を確保するには、空間の配置とサイズを綿密に計画する必要があります。
1階の間取り:広々リビングと収納を確保
広々としたリビング・ダイニング・キッチン
ご希望の20~22畳のリビング(キッチン含む)を実現するには、キッチンをコンパクトに設計するか、廊下などの無駄なスペースを極力なくす工夫が必要です。対面キッチンを採用することで、リビングとの一体感を高め、広々とした空間を演出できます。キッチンカウンターを造作することで、収納スペースを確保することも可能です。
収納スペースの確保
6畳の洋室に加え、リビングに大容量のクローゼット(奥行60cm、横長)を設けることで、収納不足を防ぎます。リビングクローゼットは、テレビボードと一体型に設計するなど、デザイン性も考慮しましょう。玄関にはシューズクローゼットを設け、靴の収納場所を確保します。自転車置き場については、敷地内に屋根付きの駐輪場を設けるか、玄関横にスペースを確保することを検討しましょう。
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その他の1階スペース
洗面所、浴室(1616サイズ)、トイレ、玄関を効率的に配置します。トイレはコンパクトなサイズで十分です。駐車場は1.5台分確保し、車の駐車スペースと自転車置き場の配置に工夫が必要です。敷地形状を考慮し、車の動線をスムーズにする設計が重要です。
2階の間取り:各部屋にクローゼットと収納部屋
各部屋にクローゼット
2階には8畳、6~8畳、6畳の洋室3部屋を計画し、各部屋にクローゼットを設けます。クローゼットの奥行きや収納量を十分に確保するために、部屋のサイズを調整する必要があるかもしれません。
専用収納部屋
ウォークインクローゼットではなく、クローゼット専用の部屋を設けることで、衣類や季節物の収納に便利です。この部屋は、将来の家族構成の変化にも対応できるよう、ある程度の広さを確保することをお勧めします。
その他の2階スペース
2階トイレは、将来の必要性を考慮し、配管の準備をしておけば、後付けが容易になります。バルコニーには雨除け屋根を設置し、洗濯物干し場として活用できます。バルコニーの広さは、家族の利用状況を考慮して決定しましょう。
具体的な間取り案(例)
上記の希望を満たす間取り案を提示することは、図面がないため困難ですが、以下のようなポイントを考慮した設計を検討してみてください。
- コンパクトな設計:無駄な廊下やスペースを極力減らし、各部屋を効率的に配置します。
- 収納の最大化:各部屋に十分な収納スペースを確保し、整理整頓しやすい設計にします。
- 動線の確保:各部屋へのアクセスがスムーズになるよう、動線を考慮します。
- 採光と通風:日当たりと風通しの良い設計にすることで、快適な住空間を実現します。
- 将来の拡張性:将来の家族構成の変化にも対応できるよう、拡張性を考慮した設計にします。
専門家への相談
設計士さんと綿密に相談し、ご自身の希望と現実的な制約をすり合わせることが重要です。間取り図を作成する際には、専門ソフトを活用したり、設計士さんと一緒にプランニングを進めることで、より具体的なイメージを掴むことができます。 複数の案を作成してもらい、比較検討することで、最適な間取りを見つけることができます。
インテリアとの調和
間取りが決まったら、インテリアとの調和も考えてみましょう。「いろのくに」では、様々な色のインテリアコーディネートの提案をしています。ベージュを基調とした温かみのある空間や、他の色との組み合わせなど、様々な可能性を検討できます。例えば、リビングにはベージュのソファやカーテン、アクセントとしてブラウンの家具などを配置することで、落ち着いた雰囲気を演出できます。