77坪の敷地に建つ36坪の住宅、5人家族で暮らすための間取りについて、具体的なご質問にお答えしながら、より快適な住空間を実現するための提案をさせていただきます。東向きで南側にリビングのある間取り、そして、周囲が空き地という恵まれた環境を最大限に活かすことを目指します。
Contents
LDKと家具配置について
52型テレビのサイズ感
52型テレビは、36坪のLDKにおいて大きすぎるかどうかは、レイアウト次第です。ソファとの距離や、テレビボードのサイズ、そしてLDK全体の広さとのバランスが重要です。52型テレビを快適に視聴できる距離を確保できるか、レイアウト図で確認してみましょう。もし距離が確保できない場合は、サイズを検討するのも良いでしょう。ソファの位置やテレビボードの配置を工夫することで、圧迫感を軽減することも可能です。
L型キッチンのデザイン性
L型キッチンは、決して古いデザインではありません。むしろ、収納力が高く、作業効率が良いことから、根強い人気を誇る定番のレイアウトです。TOTOクラッソは機能性も高く、使い勝手の良いキッチンです。ウォールキャビネットがない分、開放感があり、圧迫感を感じにくいのもメリットです。最新のトレンドを取り入れるのであれば、素材や色使いで個性を演出するのも良いでしょう。例えば、天板に大理石調の素材を使用したり、扉の色をアクセントカラーにすることで、モダンな印象に仕上げることができます。
キッチン北側の窓
キッチン北側の壁に窓を設置することは、採光と換気の面で非常に有効です。特に、北側が空き地であれば、プライバシーを確保しながらも、自然光を取り込むことができます。ただし、窓のサイズや位置によっては、逆に寒気が入ってくる可能性もあります。窓の大きさや種類、断熱性能などを考慮し、設計士と相談しながら決定しましょう。小さなFIX窓や、換気機能付きの窓などを検討するのも良いでしょう。
収納スペースの確保
収納が少ないというご懸念、ごもっともです。5人家族で36坪では、収納計画は非常に重要です。以下に収納を増やす場所と具体的な提案を記します。
- 階段下収納の活用:スケルトン階段下の空間は、水槽スペース以外に、可動棚を設置して収納スペースとして活用できます。掃除用具や季節家電など、頻繁に使わないものを収納するのに最適です。
- リビングの壁面収納:リビングの壁の一部に、造り付けの棚やカップボードを設置することで、収納量を増やすことができます。テレビボードと一体型にすることで、空間を広く見せる効果もあります。
- 2階ホールの収納:2階ホールに、クローゼットを設置することで、各部屋の収納を軽減できます。家族全員で使える共有収納として活用できます。
- 洗面室の収納:洗面室の造作洗面台の下に、引き出しなどを設けることで、タオルや洗剤などを収納できます。洋服を畳めるスペースを確保しつつ、収納も充実させましょう。
- 玄関クロークの活用:玄関横の3畳クロークは、コート掛けと靴箱だけでなく、棚や引き出しを追加することで、さらに収納力をアップできます。季節物の靴やバッグなどを収納するのに便利です。
玄関と採光
玄関への採光
玄関に窓がないことによる採光不足は、トップライトや間接照明で補うことができます。トップライトは、天井に設ける窓で、自然光を効果的に取り込むことができます。間接照明は、壁や天井に光を反射させることで、柔らかな光を演出します。玄関ドアの素材や色も、明るさを左右しますので、明るい色のドアを選ぶと良いでしょう。
南面採光のみの課題と解決策
南面のみの窓では、日当たりは良好ですが、風通しが悪い可能性があります。全開口窓は効果的ですが、風の流れを意識した窓配置が重要です。例えば、北側の窓を小さく設けることで、風の通り道を作ることができます。また、換気扇や窓を開閉する際の工夫も重要です。さらに、植栽を配置することで、風の流れを調整することも可能です。設計段階で風の流れをシミュレーションし、最適な窓配置を検討しましょう。
その他
階段の断熱と水槽スペース
スケルトン階段はデザイン性が高い反面、断熱性が低いというデメリットがあります。断熱材を適切に施工することで、寒さを軽減できます。また、普通の階段にする場合でも、階段下を空洞にすることは可能です。水槽スペースを確保しつつ、収納スペースも確保できるよう、設計士と綿密に相談しましょう。
狭さを感じさせない工夫
5人家族で36坪は確かに手狭に感じるかもしれませんが、適切な間取りと家具配置、そして空間の工夫で、広く感じさせることができます。例えば、明るい色を使用したり、鏡を効果的に使ったりすることで、空間を広く見せることができます。また、家具の配置も重要です。必要最低限の家具にし、空間を広く見せるレイアウトを心がけましょう。さらに、間仕切りを工夫することで、空間をフレキシブルに使うこともできます。
専門家の意見
間取り設計は、専門家の意見を聞くことが非常に重要です。設計士やインテリアコーディネーターに相談することで、より快適で住みやすい空間を実現できます。彼らは、あなたのライフスタイルや予算を考慮し、最適なプランを提案してくれます。複数の設計事務所に相談し、比較検討することもおすすめです。