30dBの防音性能を実現する防音室の作り方:ボーカルレコーディングに最適な壁・天井・床の構造

30dbの防音はどれぐらいの防音壁? ボーカルレコーディング用の防音室を作ろうと思って 20~30dbほどの防音を考えているんですが、どれぐらいの材料の密度や厚さがあれば良いのかイマイチで困っています。 出来れば参考程度でよろしいので、壁の構造を教えて下さい。 歌声だけなので、低音はあまり無い予定です。 場所は2階部屋 6畳補足一応僕の中では 1枚目 グラスウール32k 100mm 2枚目 石膏ボード10mm 3枚目 遮音シート1mm 4枚目 石膏ボード10mm こんな構造で壁 天井 に敷き詰める予定。 床には低音や振動はあまり行かないので、遮音マット一式にしようと思っています。

30dBの防音レベルとは?

30dBの防音レベルは、日常生活の音をある程度遮断できるレベルです。例えば、静かな図書館の音レベルが約30dBと言われています。しかし、ボーカルレコーディングにおいては、完璧な防音とは言い難く、外部の音や室内の反響などが録音に影響する可能性があります。20~30dBの防音性能を目標とする場合、適切な材料選びと施工が非常に重要になります。

ボーカルレコーディング用防音室の壁構造:30dBを実現するための具体的な方法

ご提案いただいた壁構造(グラスウール32k 100mm、石膏ボード10mm、遮音シート1mm、石膏ボード10mm)は、30dBの防音性能を目指すにはやや心許ない可能性があります。特に、遮音シート1mmのみでは、効果が限定的です。より効果的な防音室を作るためには、以下の点を考慮する必要があります。

1. 遮音性能の高い材料の選定

* グラスウール:厚さ100mmのグラスウール32kは、吸音効果は高いですが、遮音効果は限定的です。より高密度なグラスウール(48kなど)を使用するか、厚さを増やすことを検討しましょう。
* 石膏ボード:10mm厚の石膏ボードは、遮音性能が低いので、12.5mm厚以上の高遮音性石膏ボードを使用することを推奨します。
* 遮音シート:1mm厚の遮音シートは、効果が低い可能性があります。より厚みのある遮音シート(2mm以上)や、多層構造の遮音シートを使用することを検討しましょう。 重要なのは、遮音シートの種類です。 単なるシートではなく、鉛シートや特殊な高性能遮音シートを選択することで、効果が大きく変わります。専門業者に相談し、適切な製品を選びましょう。
* 二重構造:壁を二重構造にすることで、遮音性能を大幅に向上させることができます。例えば、外壁と内壁の間に空気層を設けることで、音の伝達を効果的に遮断します。

2. 具体的な壁構造例

30dB程度の防音性能を確保するためには、以下の様な壁構造が考えられます。

* 外壁:既存の壁(コンクリートや木造壁)
* 1層目:高密度グラスウール(48k)100mm以上
* 2層目:高遮音性石膏ボード(12.5mm以上)2枚重ね
* 3層目:2mm以上の高性能遮音シート
* 4層目:高遮音性石膏ボード(12.5mm以上)2枚重ね
* 内壁:仕上げ材(クロスなど)

この構造であれば、30dB以上の防音性能が期待できます。ただし、これはあくまでも目安であり、実際の防音性能は、施工方法や建物の構造などによって異なります。

3. 天井と床の防音対策

天井にも壁と同様の構造を採用することをお勧めします。床については、遮音マットだけでは不十分な可能性があります。床下への振動伝達を防ぐために、遮音マットに加えて、制振材を使用するなど、より高度な対策が必要となる場合があります。

専門家への相談

防音工事は専門知識と技術が必要なため、専門業者に相談することを強くお勧めします。専門業者は、建物の構造や音環境を考慮した上で、最適な防音対策を提案してくれます。また、DIYで施工する場合は、専門業者に施工指導を受けるなど、適切な知識を得ることが重要です。

DIYでの注意点

DIYで防音室を作る場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 材料の選定:遮音性能の高い材料を選びましょう。安価な材料は、防音効果が低い場合があります。
  • 施工精度:隙間なく丁寧に施工することが重要です。隙間があると、音が漏れてしまいます。
  • 換気:防音室は密閉性が高いため、換気設備を設ける必要があります。適切な換気設備がないと、カビが発生する可能性があります。
  • 安全性:石膏ボードやグラスウールなどの材料は、取り扱いには注意が必要です。安全に作業できるよう、適切な保護具を着用しましょう。

まとめ

ボーカルレコーディング用の防音室を作るには、適切な材料選びと丁寧な施工が不可欠です。30dBの防音性能を実現するには、高密度グラスウール、高遮音性石膏ボード、高性能遮音シートなどを組み合わせ、二重構造にすることが効果的です。DIYで施工する場合は、専門業者に相談したり、施工指導を受けるなどして、安全に、そして効果的な防音室を作り上げましょう。 防音性能は、材料だけでなく、施工精度にも大きく左右されます。専門家のアドバイスを参考に、最適な防音室を構築してください。

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