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雨漏りの原因特定と適切な対策
築15年の鉄骨造3階建て住宅で、雨漏りが発生しているとのこと。既に屋上防水、外壁塗装、サイディングコーキングの補修工事を終えているにも関わらず、雨漏りが止まらない状況は非常に深刻です。 業者の対応にも疑問が残るため、改めて原因を究明し、適切な対策を講じる必要があります。
考えられる雨漏りの原因
既にカサギ周辺の防水シートの破損とビス穴からの漏水という原因が判明していますが、他にも可能性があります。
1. カサギ周辺以外のシーリング不良
* 外壁と屋根の接合部:カサギ以外にも、外壁と屋根の接合部には多くのシーリング箇所があります。経年劣化や地震の影響で、これらのシーリングが剥がれたり、ひび割れたりしている可能性があります。特に、高層階では風圧の影響も考慮する必要があります。
* サッシ廻り:窓枠やサッシ廻りのシーリングも雨漏りの原因になり得ます。サッシと外壁の隙間からの浸水も確認が必要です。
* 排水口:屋上の排水口が詰まっていたり、破損していたりすると、水が滞留し、そこから雨漏りが発生する可能性があります。
2. 鉄骨の腐食
長年の雨水の浸入により、鉄骨自体が腐食している可能性も考えられます。鉄骨の腐食は目視では確認しにくいため、専門業者による調査が必要です。特に、雨漏り箇所の真上にある鉄骨の腐食状況を詳細に確認する必要があります。
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3. その他の要因
* 壁のつなぎ目:業者が指摘しているように、壁のつなぎ目からの雨漏りも考えられます。
* 施工不良:今回の防水工事や塗装工事の施工不良も可能性として排除できません。
業者の対応への疑問点
今回の業者対応にはいくつかの疑問点があります。
* 地震のせい?:震度2~3の地震でコーキングが切れることは稀です。もし切れたとしても、それは施工不良の可能性が高いです。
* 足場がないからどうしようもない?:壁のつなぎ目からの雨漏りが疑われるなら、足場を組んで調査・補修するのが当然です。
* 散水テストの結果:カサギ周辺の散水テストで漏水がないからといって、他の箇所の漏水を否定できません。
これらの対応は、問題を解決する意思が感じられず、費用を請求するための言い訳に聞こえます。
具体的な解決策
1. 専門家の再調査:信頼できる建築士や防水工事業者に見てもらい、雨漏りの原因を正確に特定してもらうことが第一です。複数の業者に見積もりを取って比較検討することをお勧めします。
2. 詳細な検査:目視検査だけでなく、赤外線サーモグラフィ検査や、必要に応じて内視鏡検査など、より詳細な検査を行うべきです。これにより、目に見えない部分の劣化や損傷を特定できます。
3. 適切な補修:原因が特定されたら、適切な補修工事を依頼しましょう。安易なコーキング処理ではなく、根本的な原因に対処する必要があります。ビス穴からの漏水であれば、止水発泡ウレタン注入が適切な方法でしょう。
4. 施工記録の確認:今回の防水工事や塗装工事の施工記録を確認し、施工方法や使用材料などが適切であったかを確認しましょう。
5. 契約内容の確認:契約書の内容を改めて確認し、保証期間や責任範囲を確認します。必要に応じて、弁護士に相談することも検討しましょう。
雨漏り修理における注意点
* 複数の業者に見積もりを取る:複数の業者に見積もりを依頼し、価格や施工内容を比較検討することで、適正な価格で質の高い施工を受けることができます。
* 契約内容をしっかり確認する:契約書に記載されている内容をしっかりと確認し、不明な点があれば質問するようにしましょう。特に、保証期間や責任範囲については、明確に確認することが重要です。
* 施工後の検査を行う:施工が完了したら、必ず施工箇所の検査を行い、問題がないことを確認しましょう。
まとめ
雨漏りは放置すると建物全体に深刻な被害をもたらす可能性があります。早急に専門家の調査を行い、適切な対策を講じる必要があります。安易な対応で費用を浪費するよりも、信頼できる専門家としっかり相談し、根本的な解決を目指しましょう。業者の対応に疑問を感じるのであれば、躊躇せずに別の業者に相談することをお勧めします。