3階建て住宅の1階活用術:9坪の土間スペースをどう表現する?

3階建ての設計で、1階を趣味の部屋したい。予算もないので今後自分で部屋らしくしていきたいのですが、はじめは自転車や荷物を置いておこうと思います。土足で入れる1フロアの土間のような感じです。図面には「納戸」と書くのが適切ですか?最初は自転車置き場と玄関としての役割になりますが、「玄関」だけだと広すぎるし「駐輪場」と書くとビルトインガレージみたいに延べ床に含んでもらえなさそうだし、何が適切ですか?土足なのに「寝室」じゃ変ですよね・・「アトリエ」だと商売みたいですよね?ちなみに超狭小で1フロア9坪です。

9坪の土間スペースの名称:適切な表現と設計上の考慮点

3階建て住宅の1階を、趣味の部屋として活用したいというご要望、そして限られた予算の中で、まずは自転車や荷物を置く土間のようなスペースを設けたいとのこと。設計図面への記載方法に迷われているんですね。確かに「納戸」「玄関」「駐輪場」「寝室」「アトリエ」など、どれも当てはまらない部分があり、悩ましいところです。

9坪という限られたスペースを最大限に活用するためには、名称だけでなく、機能性と将来的な拡張性を考慮した設計が重要です。まずは、それぞれの名称のメリット・デメリットを検討し、最適な表現を探っていきましょう。

「納戸」のメリット・デメリット

メリット:シンプルで分かりやすく、設計図面への記載も容易です。

デメリット:自転車や荷物を置くスペースとしては、やや狭苦しい印象を与えかねません。また、玄関としての機能も兼ねることを考えると、適切な表現とは言えません。将来的に趣味の部屋としてアレンジする際にも、イメージが限定されてしまう可能性があります。

「玄関」のメリット・デメリット

メリット:土間として利用する点を明確に示せます。

デメリット:9坪というスペースに対して「玄関」という名称は大きすぎます。玄関ホールとしての機能を十分に果たせる広さがない場合、設計図面と実際の空間との間にギャップが生じ、誤解を招く可能性があります。

「駐輪場」のメリット・デメリット

メリット:自転車置き場としての機能を明確に示せます。

デメリット:ビルトインガレージのように延べ床面積に含められない可能性があるという懸念はごもっともです。また、趣味の部屋としての将来的な活用を考えると、名称として適切ではありません。

「寝室」のメリット・デメリット

デメリット:土足で利用するスペースには全く適していません。

「アトリエ」のメリット・デメリット

デメリット:商用利用を想起させるため、住宅設計には不適切です。

最適な名称と設計提案:多様な用途に対応する「多目的スペース」

上記の検討から、9坪の土間スペースには「納戸」「玄関」「駐輪場」「寝室」「アトリエ」といった既存の名称では、その機能性を十分に表現できないことが分かります。そこで、より柔軟で将来的な拡張性も考慮した名称として、「多目的スペース」を提案します。

この名称であれば、自転車置き場、玄関、そして将来的な趣味の部屋としての活用など、様々な用途に対応できます。設計図面にも明確に記載でき、誤解も生じにくいでしょう。

多目的スペースの設計ポイント

* 収納:自転車や荷物を効率的に収納できる棚やラックを設置しましょう。壁面収納を取り入れることで、スペースを有効活用できます。
* 照明:明るさと雰囲気を調整できる照明計画が重要です。作業用の明るい照明と、リラックスできる間接照明を組み合わせるのも良いでしょう。
* 床材:土足で利用することを考慮し、耐久性と清掃性の高い床材を選びましょう。コンクリート仕上げやタイル、クッションフロアなどが候補となります。
* 壁面:将来的なアレンジを考慮し、塗装や壁紙などで自由に模様替えできる素材を選びましょう。
* 換気:自転車の保管場所として、適切な換気を確保しましょう。窓の設置や換気扇の設置などを検討してください。

具体的なレイアウト例

9坪のスペースを有効活用するためには、レイアウトが重要です。例えば、入口近くに自転車を置くスペースを確保し、奥に作業台や収納スペースを配置するなど、動線を考慮した設計が求められます。

専門の設計士に相談し、具体的なレイアウトを作成してもらうことをお勧めします。

専門家への相談:設計士との綿密な打ち合わせ

設計図面を作成する際には、必ず設計士と綿密な打ち合わせを行いましょう。あなたの希望する機能や将来的な活用方法を丁寧に説明することで、より最適な設計プランを作成してもらうことができます。

特に、9坪という限られたスペースを有効活用するためには、設計士の専門的な知識と経験が不可欠です。疑問点や不安な点があれば、積極的に質問し、納得のいくまで相談しましょう。

まとめ:将来を見据えた柔軟な設計を

9坪の土間スペースをどのように表現し、設計していくか、そのポイントは「将来的な拡張性」を考慮することです。今回提案した「多目的スペース」という名称と、具体的な設計ポイントを参考に、あなたにとって理想的な空間を創造してください。 設計士との綿密な打ち合わせを通じて、予算やスペースの制約を克服し、快適で魅力的な空間を実現しましょう。

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