2×4住宅の床傾斜問題:原因究明と対策

2X4の床の件です。 工事中に撮った写真があったのですが問題の床の部屋の真下から撮った写真です。 大引というのが太い梁のようなものでその上に根太細い棒が打ち付けられてその上に床の下地が貼られて更にその上にフローリングが貼られているのでしょうか? 廊下から部屋のドアをあけ部屋に入ると約45センチ奥に向かって勾配があります。 その先は平らになっています。 ですが、入口から45センチ奥までが沈んでいるのではなく部屋の入り口から45センチ程上り勾配になっていてその先は平らになっているのです。 部屋の奥側が高くなっているような感じです。 ______________________________ 廊下__________________ 入口/ 極端に書くとこんな感じです。廊下は平らで部屋の入り口からすぐに45センチ程上り勾配になり(図の/部分)その後奥まで平らです。 こんなことってあるのでしょうか? 天井から糸を垂らして壁までの距離を測ってみたりしましたが壁は垂直のようです。 あるときから部屋に入ると上り坂を上っているような感じがするようになりはじめは気のせいかと思っていたのですが 電池を置いてみたところ転がったのでおかしいと思い水平器を買ってきてはかったらやはり斜めになっていました。 入居直後はそういう感じは無く4,5カ月してからそう感じるようになったので徐々に斜めになったのだと思っているのですがそういうこともあるのでしょうか? 床の下地は壁の下まで入っていますがその手前位まで切断して剥がしてもらって床下(1階天井裏)を丸見えにして大引と根太を見えるようにすれば原因がわかるということでしょうか? そして再度貼るときに継ぎ目を補強してもらえばokということでしょうか? 床の下地パネルは一部剥がしてしまっても問題ないのでしょうか?

2×4住宅の床構造と傾斜問題

ご質問ありがとうございます。2×4住宅の床が、入居後数ヶ月経ってから傾斜しているとのこと、ご心配ですね。まず、2×4住宅の床構造について簡単に説明します。

基本的には、大引(おおびき)と呼ばれる太い梁の上に、根太(ねた)と呼ばれる細い木材が一定間隔で取り付けられ、その上に床下地合板が張られ、最後に仕上げのフローリングが施工されます。ご認識の通りです。

写真から判断できない部分もありますが、廊下と部屋の境目で45cm程の上り勾配が生じているとのこと。これは通常あり得ない状況です。壁が垂直であることから、建物の構造的な問題ではなく、床自体に問題がある可能性が高いと考えられます。

傾斜の原因を探る:可能性と調査方法

床の傾斜の原因はいくつか考えられます。

1. 根太の施工不良

  • 根太の水平出しが不正確:根太を水平に設置することが、床の水平を保つ上で最も重要です。施工時に水平が正確に取れていなかった場合、経年変化でわずかなズレが蓄積し、傾斜として現れる可能性があります。特に、根太の支持点が不十分であったり、間隔が不均一であったりすると、この問題が起こりやすくなります。
  • 根太の腐朽・劣化:根太が湿気などで腐朽・劣化し、強度が低下している可能性も考えられます。特に、床下の換気が不十分な場合、湿気がこもりやすく、腐朽が進行しやすくなります。木材の劣化は目視では分かりにくい場合もあります。
  • 根太の接合部の不良:根太同士の接合部がしっかり固定されていなかったり、釘打ちが不十分であったりすると、経年変化でずれが生じる可能性があります。

2. 床下地の不具合

  • 床下地合板の反り:合板自体が反ったり、施工時に隙間が生じていたりすると、床の水平に影響します。特に、湿気の影響を受けやすい合板は、反りやすい傾向があります。
  • 床下地合板の固定不良:床下地合板が根太に十分に固定されていない場合、経年変化でずれが生じ、傾斜の原因となります。

3. 基礎の沈下

  • 部分的な地盤沈下:ごくまれに、特定の部分だけ地盤が沈下し、床の傾斜を引き起こすことがあります。これは、地盤調査が不十分であったり、地盤改良が不適切であったりすることが原因です。

4. その他

  • 荷重の偏り:特定の場所に重い家具を長期間置き続けていると、床が局部的に沈む可能性があります。

原因究明と対策:専門家への相談が重要

ご自身で床下地を剥がして調査することは、構造上の問題を引き起こす可能性があるため、お勧めしません。専門業者(建築士や大工)に依頼し、床下の状況を詳しく調査してもらうことが重要です。

専門家は、床下地を一部剥がして、大引と根太の状態を確認し、傾斜の原因を特定します。原因が特定できれば、適切な補修工事が行われます。

例えば、根太の腐朽が原因であれば、腐朽した根太を交換する必要があります。根太の施工不良が原因であれば、水平を調整する必要があります。基礎の沈下であれば、地盤改良が必要になる可能性があります。

補修工事は、専門業者に依頼することが重要です。自己流の補修は、かえって状況を悪化させる可能性があります。

床下地パネルを剥がすことについて

床下地パネルを一部剥がすことは、専門家の判断が必要です。むやみに剥がすと、床構造に影響を与える可能性があり、危険です。必ず専門業者に相談し、指示に従って作業を行うようにしてください。

まとめ

2×4住宅の床傾斜は、放置すると生活に支障をきたす可能性があります。早急に専門業者に相談し、原因究明と適切な対策を行うことを強くお勧めします。 費用はかかりますが、安全で快適な住環境を守るためには必要な投資です。

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