20帖の部屋に10帖用エアコン2台は電気代が損? 冷暖房効率と適切なエアコン選び

20帖の部屋に10帖用のエアコンを2台取り付けたら、電気代は損ですか?

20帖の広さのリビングやダイニングに10帖用エアコンを2台設置する計画、よくありますよね。一見すると、部屋全体を効率的に冷暖房できるようにも思えますが、果たして電気代は本当に損なのでしょうか? この疑問を解決するため、エアコンの能力、設置方法、電気代の計算方法など、多角的に解説していきます。

エアコン能力と部屋の広さの関係

まず重要なのは、エアコンの能力(畳数)と部屋の広さとの関係です。10帖用エアコンは、あくまで目安であり、部屋の形状、断熱性能、窓の数、日当たりなどによって、実際の冷却・暖房能力は変化します。20帖の部屋を快適に保つには、一般的に20帖以上の能力を持つエアコンが推奨されます。10帖用エアコンを2台設置しても、能力不足で十分な冷暖房効果が得られない可能性があり、結果的に電気代が高くつく可能性があります。

エアコンの能力不足によるデメリット

  • 冷暖房能力が低い:設定温度に到達するまでに時間がかかり、常にフル稼働状態になりがちです。そのため、電気代が高くなります。
  • 温度ムラが発生:エアコンの風が直接当たる場所と当たらない場所では温度差が生じ、部屋全体が均一に冷暖房されません。快適性が損なわれます。
  • コンプレッサーへの負担増加:能力不足で無理に運転を続けると、コンプレッサーに大きな負担がかかり、故障の原因となる可能性があります。
  • 除湿能力の低下:特に梅雨時期など、湿度の高い時期は除湿能力が低下し、不快なムシムシ感が残る可能性があります。

電気代の試算と比較

具体的な電気代の比較をしてみましょう。仮に、10帖用エアコン1台と20帖用エアコン1台の電気代を比較してみます。これはあくまで例なので、実際の電気料金はご自身の使用状況や電力会社によって異なります。

ケース1:10帖用エアコン2台

10帖用エアコンの消費電力を1時間あたり約1000Wと仮定します。2台使用するので、1時間あたり2000Wになります。1日8時間使用すると、1日16000Wh(16kWh)になります。電気料金を1kWhあたり30円とすると、1日の電気代は480円、1ヶ月(30日)で14400円になります。

ケース2:20帖用エアコン1台

20帖用エアコンの消費電力を1時間あたり1500Wと仮定します。1日8時間使用すると、1日12000Wh(12kWh)になります。電気料金を1kWhあたり30円とすると、1日の電気代は360円、1ヶ月(30日)で10800円になります。

この例では、10帖用エアコン2台の方が電気代が高くなることがわかります。ただし、これはあくまで仮定であり、実際の消費電力はエアコンの種類や使用状況によって大きく異なります。

適切なエアコン選びと設置方法

20帖の部屋を快適に冷暖房するには、適切な能力のエアコンを選ぶことが重要です。専門業者に相談し、部屋の構造や断熱性能などを考慮した上で、最適なエアコンを選定してもらいましょう。また、エアコンの設置場所も重要です。風の流れを考慮し、部屋全体に効率的に空気が行き渡るように設置する必要があります。可能であれば、複数台のエアコンを設置するよりも、一台の大容量エアコンの方が効率的な場合が多いです。

専門家の意見

インテリアコーディネーターや建築士などの専門家は、部屋の広さや用途、デザインなどを考慮して、最適なエアコンの選定と設置方法を提案してくれます。特に、デザイン性を重視する場合は、エアコンの形状や色なども考慮する必要があります。例えば、天井カセット型エアコンは、すっきりとした空間を演出したい場合に最適です。一方、壁掛け型エアコンは、設置場所を選びやすいというメリットがあります。

まとめ:電気代節約と快適な空間を実現するために

20帖の部屋に10帖用エアコンを2台設置するよりも、適切な能力のエアコンを1台設置する方が、電気代を節約し、快適な空間を実現できる可能性が高いです。エアコン選びは、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。快適な室内環境と電気代の節約を両立させるためには、専門家の意見を参考に、最適なエアコンを選定し、適切な設置方法を検討することが重要です。

さらに、窓からの日射しを遮るカーテンやブラインド断熱性の高い窓ガラスなどを導入することで、冷暖房効率を向上させることができます。これらの工夫も合わせて検討することで、より効果的な省エネを実現できます。

インテリアデザインの観点からも、エアコンは目立つ存在です。部屋の雰囲気に合うデザインを選ぶことで、インテリアの統一感を高めることができます。ベージュ色の壁や家具が多い部屋には、ベージュやアイボリー系のエアコンが自然に溶け込みます。逆に、モダンなインテリアには、シルバーやグレーなどのスタイリッシュなエアコンがおすすめです。エアコン選びは、機能性だけでなく、デザイン性も考慮して行いましょう。

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