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2階床の高さ調整:現状と課題
ご質問ありがとうございます。2階床の高さ調整、特にレベル差30mmへの対応について、的確な解決策をご提案いたします。現状を整理すると、1階に12mm構造用合板+24mm杉板の床があり、その上に45×90mmの角材を縦に100cm間隔で配置し、さらにその上に構造用合板を張る計画とのことです。しかし、レベル差があるため、単純に根太を置く方法では隣の部屋との高さが合わないという問題が発生しています。 提示された図面から、既存の床面が不均一であることが分かります。この状態では、単純に角材の上に合板を張るだけでは、強度不足や床鳴りの原因となる可能性が高いです。
根太レス工法の検討:メリットとデメリット
ご提案されている根太レス工法は、既存の床の高さを調整する上で有効な手段の一つです。しかし、100cm間隔の縦置き角材に30cm間隔でさらに小寸角材を打ち付ける方法は、強度面で不安が残ります。特に、12mm合板と24mm杉板の上に施工する場合は、十分な強度が確保できるか疑問です。
根太レス工法のメリット
* 床高さを自由に調整できる
* 既存の床構造に大きな変更を加える必要がない
* 材料費を抑えられる可能性がある
根太レス工法のデメリット
* 強度が不足する可能性がある
* 床鳴りが発生しやすい
* 施工精度が求められる
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より安全で効果的な解決策
レベル差30mmを解消し、かつ強度と耐久性を確保するためには、以下の方法がおすすめです。
1. 高さ調整可能な根太を使用する
市販されている高さ調整可能な根太を用いて、レベル差を解消します。これにより、既存の床の高さに合わせながら、安定した床構造を構築できます。調整可能な根太は、様々な高さに対応できるため、状況に合わせて最適な高さを選択できます。
2. 複数の層で高さ調整を行う
複数の木材を組み合わせることで、段階的に高さを調整します。例えば、下地材として厚さ12mmの合板を使用し、その上に高さ調整用の木材(例えば、厚さ15mm、20mmなど)を必要な部分に配置します。その後、根太を施工し、構造用合板を張ることで、レベル差を解消しながら、強度も確保できます。
3. 床下地材の追加
既存の床下地材(12mm構造用合板+24mm杉板)の上に、さらに厚みのある合板やLVL(Laminated Veneer Lumber)などを追加することで、強度を高め、レベル差を吸収します。LVLは、合板よりも強度が高く、大きな荷重にも耐えることができます。
具体的な施工手順と注意点
ここでは、高さ調整可能な根太を使用する場合の施工手順を例に説明します。
1. **レベル確認と調整:** レーザーレベルなどを使用して、床のレベルを正確に確認します。必要に応じて、下地材を追加してレベルを調整します。
2. **根太の設置:** 高さ調整可能な根太を、適切な間隔(通常は45cm程度)で設置します。根太は、床の水平を保つように設置することが重要です。
3. **根太の固定:** 根太を、適切な金物(例えば、根太受け金物)を使用して、しっかりと固定します。
4. **構造用合板の施工:** 根太の上に、構造用合板を張ります。合板は、しっかりと固定し、隙間なく施工することが重要です。
5. **仕上げ材の施工:** 構造用合板の上に、仕上げ材(例えば、フローリング)を施工します。
注意点
* 根太の間隔は、使用する合板の厚さや床の用途によって調整する必要があります。
* 根太と合板の固定には、適切な釘やビスを使用し、しっかりと固定することが重要です。
* 施工前に、構造計算を行うことをお勧めします。
専門家への相談
今回の床工事は、DIYの範囲を超える可能性があります。床の強度や耐久性を確保するためには、経験豊富な大工さんや建築士に相談することを強くお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、安全で快適な住空間を実現できます。
まとめ
2階床の高さ調整は、適切な方法を選択することで、安全で快適な空間を確保できます。根太レス工法も選択肢の一つですが、強度や耐久性、施工精度に十分注意する必要があります。専門家のアドバイスを受けながら、最適な方法を選択し、安全で快適な住まいを実現しましょう。