2階和室を私室に!床の間への家具配置と快適な空間づくりの方法

うちの家は二階に床の間(和室)があります。しかし、使ってなく、今回テレビを置いたので私の部屋として使おうかと 思ってます。床の間にタンスとか家具を置くのはよくないでしょうか??

床の間への家具配置:伝統と現代のバランス

古くから日本の住宅に存在する床の間は、本来、掛け軸や生花などを飾り、客間として使用する空間です。そのため、タンスなどの家具を置くことに抵抗を感じる方もいるかもしれません。しかし、現代の住宅事情やライフスタイルの変化を考慮すると、床の間を単なる飾り空間として活用し続けるのは難しいケースも少なくありません。

大切なのは、伝統的な要素を尊重しつつ、現代的なニーズに合わせたアレンジを行うことです。 床の間を私室として有効活用したいというご希望であれば、家具の配置方法や選び方によって、違和感なく、そして快適な空間を実現できます。

床の間に家具を置く際のポイント

床の間に家具を置くことは、必ずしも「良くない」ことではありません。しかし、いくつか注意すべき点があります。

1. 家具のサイズと素材の選択

  • サイズ:床の間のサイズに合わせた家具を選びましょう。大きすぎる家具は圧迫感を与え、床の間の美しさを損なう可能性があります。逆に小さすぎる家具は、空間のバランスが悪くなり、寂しい印象を与えてしまうかもしれません。タンスであれば、奥行きが浅いロータイプのチェストがおすすめです。テレビボードも、床の間のサイズに合ったコンパクトなものを選びましょう。
  • 素材:床の間の雰囲気を壊さない素材を選びましょう。例えば、木製の家具は和室に自然と馴染みます。ただし、材質や色味によっては、古風すぎる印象になってしまう場合もあるので、全体のバランスを考慮することが大切です。モダンなデザインの家具を選ぶ場合は、素材や色に統一感を持たせ、和室との調和を意識しましょう。例えば、ダークブラウンの無垢材の家具は、床の間の落ち着いた雰囲気と調和しやすいためおすすめです。
  • デザイン:和室の雰囲気を壊さないシンプルなデザインの家具を選びましょう。装飾が過剰な家具は、床の間の美しさを損なう可能性があります。直線的なデザインの家具は、現代的な雰囲気を出しつつ、和室にも馴染みやすいでしょう。

2. 配置方法

  • 床の間の中央に置くのは避けましょう。 床の間の中央は、本来掛け軸などを飾る場所です。家具を置く場合は、床の間の端や、床の間と壁の間に配置するのが一般的です。テレビを置く場合は、床の間の奥行きを活かして、壁際に設置するのが良いでしょう。
  • 家具の高さを調整する。 床の間の天井の高さを考慮し、家具の高さを調整しましょう。高すぎる家具は圧迫感を与え、低すぎる家具はバランスが悪く見える可能性があります。ロータイプの家具を選ぶことで、圧迫感を軽減し、空間を広く見せる効果が期待できます。
  • 間接照明を活用する。 間接照明を使うことで、床の間をより落ち着いた雰囲気にすることができます。ダウンライトや間接照明を効果的に配置することで、家具と空間の調和をさらに高めることができます。

3. その他の工夫

  • 畳の保護:家具の脚には、傷防止用のフェルトなどを貼るようにしましょう。畳を傷つけないよう、十分に注意が必要です。
  • 収納スペースの確保:床の間のスペースを有効活用し、収納スペースを確保しましょう。例えば、床の間の壁面に棚を設置したり、収納付きの家具を選んだりすることで、収納力をアップさせることができます。
  • 全体のバランス:家具だけでなく、照明やカーテン、小物なども考慮し、全体のバランスを調整しましょう。和室の雰囲気を損なわず、快適な空間を演出することが大切です。

専門家の視点:インテリアコーディネーターの意見

インテリアコーディネーターの視点から見ると、床の間に家具を置くことは、必ずしも悪いことではありません。むしろ、現代のライフスタイルに合わせた柔軟な空間活用と言えるでしょう。重要なのは、「どのように配置するか」「どのような家具を選ぶか」です。

例えば、床の間のサイズや形状、全体のインテリアスタイルなどを考慮し、適切な家具を選び、配置することで、違和感なく、そして快適な空間を作ることができます。 和室の雰囲気を壊さないよう、素材や色、デザインに統一感を持たせることがポイントです。

具体的な事例:和室を私室として活用するレイアウト例

例えば、8畳の和室に、幅120cmのロータイプのテレビボードと、幅60cmのチェストを配置するケースを考えてみましょう。テレビボードは床の間の壁際に置き、チェストは床の間の端か、床の間と壁の間に配置します。 床の間の奥行きを活かし、テレビボードを壁際に配置することで、床の間の広さを最大限に活かすことができます。 チェストは、収納力とデザイン性を両立したものを選び、全体のバランスを考慮しましょう。

まとめ:床の間を活かした快適な私室づくり

床の間にタンスや家具を置くことは、適切な配慮と工夫によって、快適な私室空間を実現できます。 家具のサイズや素材、配置方法、そして全体のバランスを考慮することで、伝統的な美しさと現代的な機能性を両立した空間を創り上げることが可能です。 この記事を参考に、あなただけの快適な空間をデザインしてください。

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