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マンションの畳数表記と㎡表記のずれ、その理由とは?
賃貸マンションの広告や契約書などで、部屋の広さを表す際に「畳数」と「㎡(平方メートル)」の両方が記載されているケースがよくあります。質問者様も経験されたように、この二つの数値にずれが生じていることに疑問を感じることがありますよね。これは、畳数と㎡の算出方法の違いが原因です。
畳数の算出方法
畳数は、一般的に「間取り図上の畳の枚数」で表記されます。これは、部屋の形状や家具の配置などを考慮せずに、単純に畳の枚数を数えたものです。そのため、正確な面積を表しているとは限りません。特に、廊下やクローゼット、収納スペースなどが含まれていない場合が多いです。
㎡(平方メートル)の算出方法
一方、㎡は部屋の床面積を正確に測量した数値です。壁や柱の内側の面積を測定し、正確な面積を算出します。そのため、畳数よりも正確な面積を表しています。ユニットバス、玄関、物入れなどの共用部分や、壁や柱の厚みは含まれていません。
17.59㎡が10.62畳と異なる理由:建築基準法と実測値
質問者様の1Rマンションの場合、6.5畳と記載されているのに、㎡表記は17.59㎡(約10.62畳)と、差が生じています。これは、畳数の表記が「間取り図上の畳の枚数」に基づいており、㎡表記が「建築基準法に基づいた専有面積」であるためです。
建築基準法では、専有面積を算出する際に、壁芯から壁芯までの面積を測定します。そのため、壁や柱の厚み分、畳数よりも㎡表記の方が大きくなる傾向があります。さらに、バルコニーやベランダなどの共用部分も含まれていないため、専有面積は居住空間のみに限定された数値となります。
専有面積と共有部分
マンションの場合、専有面積とは、居住者が自由に使える面積のことです。一方、共有部分とは、廊下やエレベーター、ゴミ置き場など、複数の居住者で共有する部分のことです。㎡表記は、専有面積のみを表しており、共有部分は含まれていません。質問者様のケースでは、ユニットバス、玄関、物入れは専有面積に含まれますが、共用廊下などは含まれません。
具体的なアドバイス:マンション選びの際の注意点
マンションを選ぶ際には、畳数だけでなく、㎡表記にも注目することが重要です。畳数はあくまで目安であり、正確な面積を知るためには㎡表記を確認する必要があります。
間取り図と実測値の比較
契約前に、間取り図と実際の部屋の寸法を比較してみるのも良い方法です。特に、気になる部分(収納スペースなど)の寸法を測り、自分の家具が置けるかどうかを確認しましょう。
不動産会社への確認
不明な点があれば、不動産会社に直接質問することをお勧めします。彼らは物件について詳しい情報を持っているので、疑問点を解消することができます。
専門家の視点:建築士からのアドバイス
建築士の視点から見ると、畳数と㎡の差は、建築基準法に基づいた面積算出方法の違いによるものです。正確な面積を知るためには、㎡表記を参考にすべきです。また、間取り図だけでは判断できない部分もあるので、現地を確認することが重要です。
まとめ:正確な面積を知るためのポイント
* 畳数はあくまで目安であることを理解しましょう。
* ㎡表記は正確な面積を表しています。
* 契約前に、間取り図と実際の部屋の寸法を比較しましょう。
* 不明な点は不動産会社に確認しましょう。
* 現地を確認し、実際に部屋の広さを感じ取ることが大切です。
これらの点を踏まえることで、より適切なマンション選びができるはずです。 快適な住まい探しの一助となれば幸いです。