19年目のベンジャミン、巨大化問題と株分けの解決策

我が家のベンジャミンは20cm程度の鉢でしたが、19年間、毎年鉢変えをして、いつしか2メートル以上もの大樹になってしまいました。が、正直あまりの大きさに困っています。ベンジャミンでも株分けはできますか? 毎年、越冬の為、家の中に入れているのですが、余りにも大きくなり過ぎて(3メートル近い)、移動させる作業が困難になってきました。鉢も既に直径が60cmのサイズですので、これ以上大きい鉢に入れる訳にも行きません。ただ、株がどんどん大きくなってきているので、来春の植え替え時に、株分けを行いたいと思うのですが、それぞれの幹が随分とくっついているようなので、どのようにして株分けをすれば良いのか、考えています。 株分けに詳しい方、教えて頂ければ助かります。

巨大化したベンジャミンの株分け:可能性と注意点

19年間も大切に育てられた2メートルを超えるベンジャミン、それはまさに緑のシンボルと言えるでしょう。しかし、その大きさゆえの移動の困難さや、今後の生育への不安はごもっともです。幸い、ベンジャミンは株分けによって増やすことが可能です。ただし、19年間成長した大株の株分けは、繊細な作業が必要になります。

ベンジャミンの株分け:手順とポイント

  • 時期:株分けの最適な時期は、生育が活発になる春の芽出し前(3月~4月頃)です。根の生育が盛んな時期なので、株分け後の活着率が高まります。
  • 準備:株分けに必要な道具を準備しましょう。鋭利な剪定バサミ、スコップ、大きな鉢(株分け後の苗のサイズに合わせたもの)、新しい培養土、根切りバサミなどです。また、作業スペースを確保し、作業しやすいように新聞紙などを敷いておきましょう。
  • 鉢からの取り出し:ベンジャミンを鉢から慎重に取り出します。根鉢を傷つけないように、鉢の側面を軽く叩いたり、根鉢を包むようにして持ち上げましょう。根が鉢に絡みついている場合は、根を傷つけないように注意しながら、丁寧にほぐしていきます。この作業で根が傷んでしまうと、株分け後の生育に影響が出ますので、根気強く行いましょう。
  • 株の分割:根鉢をよく観察し、株を分割しやすい場所を探します。幹がくっついている場合は、根を傷つけないように、鋭利な根切りバサミやスコップを使って、株を分割します。それぞれの株に十分な根を残すことが重要です。分割した株の大きさは、鉢のサイズや今後の生育を考えて調整しましょう。小さすぎる株は生育が遅れる可能性があります。
  • 植え付け:新しい鉢に、新しい培養土を入れます。分割した株を鉢に植え付け、土をしっかり押さえます。植え付け後、たっぷりと水やりを行いましょう。直射日光を避け、明るい日陰で管理します。
  • アフターケア:株分け後は、根が落ち着くまで、直射日光を避け、風通しの良い場所に置きましょう。水やりは、土の表面が乾いたら行い、乾燥しすぎないように注意します。肥料は、根が落ち着いてから与えましょう。新しい葉が出てくるまで、しばらく様子を見ましょう。

幹がくっついている場合の対処法

ご質問にあるように、幹がくっついている場合は、無理に引き剥がそうとせず、根を丁寧にほぐしながら、株を分割します。根がしっかり張っている場合は、根を切る必要があるかもしれません。この際、根切りバサミを使って、なるべくきれいに切り離すことが重要です。切り口には、殺菌剤を塗布して、病気の発生を防ぎましょう。

専門家の視点:植木職人からのアドバイス

植木職人によると、「19年間も成長したベンジャミンは、根がしっかりと絡み合っている可能性が高いです。株分けは、根を傷つけずに丁寧に作業することが重要です。もし、株分けが困難な場合は、プロの植木屋に依頼するのも一つの方法です。彼らは適切な道具と技術を持っており、安全かつ効率的に株分けを行うことができます。」とのことです。

インテリアへの影響と今後のプランニング

株分けによって、ベンジャミンのサイズを小さくコントロールできます。これにより、室内の移動も容易になり、インテリアのレイアウト変更にも柔軟に対応できるようになります。

株分け後の配置:インテリアとの調和

株分け後、それぞれの株をリビング、寝室、書斎など、それぞれの空間に配置することで、緑豊かな空間を演出できます。それぞれの部屋の雰囲気に合わせた鉢カバーを選ぶことで、より洗練されたインテリア空間を創り出すことができます。例えば、リビングにはモダンなデザインの鉢カバー、寝室にはナチュラルな素材の鉢カバーなど、空間の雰囲気に合わせて選んでみましょう。

今後の成長を見越した鉢選び

株分け後、ベンジャミンは再び成長していきます。そのため、今後の成長を見越した鉢選びが重要です。大きすぎる鉢は根腐れの原因となるため、株のサイズに合った鉢を選びましょう。また、鉢の素材やデザインも、インテリアの雰囲気に合うものを選びましょう。

その他の解決策:剪定

株分け以外にも、剪定によってベンジャミンのサイズを小さくすることができます。ただし、剪定は専門知識が必要となるため、自己判断で行うのは危険です。プロの植木屋に依頼することをお勧めします。剪定によって、ベンジャミンの樹形を整え、より美しい姿にすることができます。

まとめ:緑と暮らす、賢い選択を

19年間の歳月を経て、大きく成長したベンジャミン。その大きさに戸惑う気持ちもよく分かります。しかし、株分けという方法によって、その緑をこれからも楽しむことができます。この記事で紹介した手順を参考に、もしくはプロの力を借りながら、安全に作業を進めてください。そして、株分け後のベンジャミンが、あなたの生活に、より豊かな彩りを添えることを願っています。

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