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18年経過した貸家の退去と修繕費用に関する不安
長年住んだ貸家の退去は、様々な不安がつきものです。特に、経年劣化による損耗と、借主の責任範囲を明確にすることは重要です。今回は、18年間居住した木造一戸建ての退去に伴う、フローリングのボコボコ、畳の沈み込み、浴室・台所の汚れなど、修繕費用に関するご質問にお答えします。
借主の修繕義務:通常の使用による損耗と故意・過失
賃貸借契約では、借主の修繕義務は「通常の使用による損耗」と「故意・過失による損害」に分けられます。
通常の使用による損耗
18年間の居住期間における、フローリングの経年劣化による多少のボコボコや、畳の沈み込みなどは、通常の使用による損耗と判断される可能性が高いです。これは、借主の責任ではなく、貸主の負担となります。ただし、極端な損耗や、明らかに使用上の問題がある場合は、状況が異なります。
故意・過失による損害
契約書第5条にある「賃借人の故意または過失により本物件に損害を与えた時」の部分は、故意または過失による損害が対象です。例えば、重い物を落として床に穴を開けた、ペットの爪でフローリングを傷つけたなど、明らかに借主の行為が原因で生じた損害は、借主が責任を負うことになります。
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今回のケースでは、老々介護状態での生活により、住居の状況が悪化したと伺えます。これは、故意・過失とはみなされにくいでしょう。ただし、状況証拠を提示する必要があります。例えば、定期的な清掃記録や、介護状況を証明する書類などを提出することで、ご自身の主張を裏付けることが重要です。
床の基礎補修の請求について
床のボコボコが、表面的なものであれば、フローリングの張替えで済む可能性が高いです。しかし、基礎部分の損傷まで及んでいる場合は、状況が異なります。基礎の補修は高額な費用がかかる可能性があり、借主の責任範囲を超える可能性があります。
専門家の意見を参考に、現状を正確に把握することが大切です。不動産会社やリフォーム業者に現状調査を依頼し、損傷の程度と原因を明確にすることで、貸主との交渉を有利に進めることができます。
ハウスクリーニング費用と敷金
浴室や台所の汚れについては、賃貸特約事項に記載されている通り、清掃が必要です。ハウスクリーニング費用は、敷金で相殺できる可能性があります。しかし、これは契約内容や汚れの程度によって異なります。
過剰な汚れや、清掃が困難な汚れの場合は、敷金だけでは足りない可能性も考慮する必要があります。事前に貸主と相談し、清掃範囲や費用について合意しておくことが重要です。
具体的なアドバイス
1. **専門家への相談:** 不動産会社やリフォーム業者に現状を説明し、修繕費用や責任範囲について相談しましょう。専門家の意見は、貸主との交渉において非常に重要です。
2. **証拠の確保:** 写真や動画で、現状を記録しておきましょう。特に、ボコボコした床や汚れのひどい箇所を詳細に撮影することが重要です。清掃記録なども合わせて保管しておくと、有利に働きます。
3. **貸主との丁寧な交渉:** 状況を説明し、誠意をもって交渉しましょう。老々介護の状況を説明することで、理解を得られる可能性があります。
4. **契約書を確認:** 契約書をよく読み、修繕義務に関する条項を改めて確認しましょう。不明な点があれば、専門家に相談しましょう。
5. **早期の対応:** 退去日が近づくと、対応が難しくなる可能性があります。早めに対応することで、スムーズな退去を進めることができます。
まとめ
18年間の居住期間を経ての退去は、多くの問題が複雑に絡み合っています。しかし、冷静に状況を把握し、専門家のアドバイスを参考に、貸主と誠実に交渉することで、問題を解決できる可能性は十分にあります。
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