蓄熱式電気暖房器とは?メリット・デメリットを解説
蓄熱式電気暖房器は、深夜電力を使ってレンガやセラミックなどの蓄熱材に熱を蓄え、昼間にその熱を放出して暖房するシステムです。深夜電力は昼間の電力料金よりも安価なため、電気代の節約に繋がります。また、輻射熱を利用するため、空気を直接暖める暖房器具と比べて、乾燥しにくいというメリットもあります。
しかし、デメリットもあります。蓄熱材の大きさによって異なりますが、初期費用が高いこと、設置場所の確保が必要なこと、暖房能力に限界があることなどが挙げられます。また、ファンを使用するタイプは、音が出ることがあります。
17畳LDKでの電気代は?使用パターン別シミュレーション
東海地方の南側、17畳のLDKで、朝6時~9時、夕方5時~10時のみファンを使用する場合の電気代をシミュレーションしてみましょう。
これはあくまで推定値であり、実際の電気代は、外気温、建物の断熱性能、窓の大きさ、使用頻度、機種などによって大きく変動します。
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ケース1:家族全員が一日中在宅の場合
一日中在宅の場合、蓄熱暖房器は長時間稼働することになります。この場合、電気代は高くなる可能性があります。シミュレーションでは、月額15,000円~20,000円程度と推定されます。
ケース2:昼間は不在の場合
昼間不在の場合、ファンを稼働させないことで電気代を大幅に削減できます。朝晩のみの稼働であれば、月額5,000円~10,000円程度に抑えられる可能性があります。
電気代を抑えるための具体的な対策
* 窓への断熱対策:カーテンや窓ガラスフィルムなどで断熱性を高めることで、室温の低下を防ぎ、暖房の効率を高められます。
* 適切な室温設定:暖房温度を1℃下げるだけでも、電気代を節約できます。
* こまめな換気:こまめな換気によって、室内の空気を循環させ、暖房効率を高めます。
* 省エネ家電の使用:省エネ家電を使用することで、電気代の節約に繋がります。
蓄熱式暖房器ユーザーの口コミ
実際に蓄熱式暖房器を使用している方の口コミをいくつかご紹介します。
* 「深夜電力で暖房できるので、電気代が安くなった。輻射熱で乾燥しにくいのも気に入っている。」
* 「初期費用は高かったが、長年使うことを考えれば、元が取れると思う。」
* 「ファンが少しうるさいのが気になる。」
* 「部屋全体がじんわり暖まるので、快適。」
* 「エアコンと併用することで、効率的に暖房できる。」
よくある質問と回答
①ファンの可動は、ガスファンヒーターや石油ストーブのように温かい風がでてすばやく部屋が暖まるのですか?
蓄熱式暖房器のファンは、ガスファンヒーターや石油ストーブのように、瞬間的に強い温風を出すわけではありません。蓄熱材から放出された熱を循環させるためのもので、じんわりと部屋全体を暖めるイメージです。そのため、すぐに部屋が暖まるというよりは、ゆっくりと、そして長時間暖かさをキープするという特徴があります。
②昼間いない家庭には不向きということですか?
昼間不在の家庭でも、蓄熱式暖房器は有効活用できます。ファンをタイマーで制御することで、必要な時間帯のみ暖房を行い、電気代を抑えることができます。昼間は蓄熱材に蓄えられた熱で、輻射熱による暖かさを感じられます。ただし、断熱性能が低い住宅の場合は、昼間の室温低下が大きくなる可能性があります。
③貯めた熱をファンで放熱するので、タイマーであらかじめファンを調整すれば朝、夜のみ室温を暖かくして昼間は輻射熱のみということですか?
はい、その通りです。多くの蓄熱式暖房器は、ファンをタイマーで制御できる機能を搭載しています。朝と夜のみファンを稼働させ、昼間はファンを停止することで、電気代を抑えつつ、輻射熱による暖かさで過ごせます。ただし、昼間の室温はファン稼働時よりも低くなることを想定しておきましょう。
まとめ
蓄熱式電気暖房器は、深夜電力を有効活用できる、乾燥しにくいなどのメリットがある一方、初期費用が高い、暖まるのに時間がかかるなどのデメリットもあります。17畳のLDKで、朝晩のみの使用であれば、電気代は抑えられる可能性が高いです。しかし、実際の電気代は使用状況や住宅の断熱性能などによって大きく変わるため、ご自身の生活スタイルや住宅状況を考慮し、慎重に検討することが重要です。