15歳シニア犬の排泄問題:部屋中に糞尿を撒き散らす原因と解決策

犬が糞尿を部屋中に撒き散らしてしまいます 15歳のメス犬なんですが、今年の春ぐらいから頻繁に糞尿を部屋中に撒き散らし始めてしまいました。 家に帰ってくると、もう一匹の犬がその糞を食い荒らし毎回部屋中悲惨なことになっています。 原因は何なのでしょうか?補足かつてはケージに入れておきましたが、部屋以上に犬が糞尿まみれになってしまいます。 オムツをはかせたこともありましたが、ウンチをすると勝手に脱いでしまうのです。 すこし呆けているとは思いますが、その点はしっかりしていて・・・(涙

15歳シニア犬の排泄トラブル:原因を探る

15歳という高齢のメス犬が、突然部屋中に糞尿を撒き散らすようになったとのこと、大変お困りのことと思います。まず、考えられる原因をいくつか見ていきましょう。高齢犬の場合、身体的な問題と認知機能の低下が大きく関わってきます。

1. 認知機能障害(CDI)の可能性

高齢犬に多く見られる認知機能障害(CDI)は、人間のアルツハイマー病のようなものです。症状として、排泄場所の認識が曖昧になったり、トイレトレーニングがうまくできなくなったりすることがあります。 昼夜逆転、徘徊、無駄吠えなどもCDIの症状として挙げられます。愛犬がこれらの症状も示しているか、よく観察してみましょう。

2. 身体的な問題

* 関節炎やその他の痛み:高齢犬は関節炎などの痛みを抱えていることが多く、トイレまで行くのが困難になっている可能性があります。痛みを訴える仕草や、動きがぎこちない様子がないか注意深く観察しましょう。
* 膀胱炎や尿路感染症:排尿痛や頻尿により、トイレに間に合わなくなることがあります。 頻繁な排尿や、尿の色や臭いの変化に気づいたら、すぐに獣医さんに相談しましょう。
* 認知症に伴う排尿筋・括約筋の衰え:加齢による筋肉の衰えも、排泄のコントロールが難しくなる原因となります。

3. ストレスや環境の変化

環境の変化(引っ越し、家族構成の変化など)やストレスも、排泄行動に影響を与える可能性があります。 最近何か変わったことがあったか、思い出してみましょう。

解決策:具体的なステップ

愛犬の状況を改善するためには、獣医への相談が不可欠です。 CDIや身体的な問題がないか検査してもらいましょう。獣医の診断に基づいて、適切な治療やケアを受けましょう。

1. 獣医による診察と診断

まずは、獣医さんに相談し、血液検査や尿検査などを受けて、身体的な問題がないかを確認することが重要です。CDIの診断も獣医さんに行ってもらう必要があります。

2. 室内環境の見直し:シニア犬に優しい空間づくり

* トイレの位置:トイレの位置を、犬が容易にアクセスできる場所に移動してみましょう。段差がないか、滑りにくい床材になっているかなども確認しましょう。
* トイレの数を増やす:複数のトイレを用意することで、犬がトイレにたどり着くまでの負担を軽減できます。
* 床材:滑りやすい床材は、高齢犬にとって負担となります。カーペットやマットなどを敷いて、滑りにくい環境を作りましょう。
* ケージの使用:ケージは、犬が落ち着ける安全な空間を提供できます。しかし、長時間ケージに入れているとストレスになる可能性があるので、様子を見ながら適切な時間で使用しましょう。ケージ内にもトイレを置くことを検討しましょう。
* 家具の配置:家具の配置を工夫し、犬が自由に動き回れるスペースを確保しましょう。

3. 排泄トレーニングの見直し

* トイレトレーニングの徹底:トイレシートの位置を固定し、排泄したら褒めて強化しましょう。
* 規則正しい生活リズム:食事、散歩、睡眠時間を規則正しくすることで、排泄のリズムを整えることができます。
* サプリメントの活用:獣医の指導の下、認知機能をサポートするサプリメントなどを検討しましょう。

4. オムツの使用:より適切な方法

オムツを嫌がる場合、よりフィット感の高いオムツを試してみましょう。また、オムツを嫌がらないように、おやつを与えながら徐々に慣れさせていくことも有効です。 オムツをすぐに脱いでしまう場合は、マジックテープではなく、伸縮性のある素材のオムツを試してみましょう。 それでも難しい場合は、獣医さんに相談し、適切なオムツ選びや使用方法についてアドバイスを求めましょう。

5. もう一匹の犬への対策:糞便の摂取を防ぐ

もう一匹の犬が糞便を食べてしまうのは、栄養不足やストレス、あるいは単なる好奇心からかもしれません。 糞便をすぐに片付けることはもちろん、犬が食べられないように工夫しましょう。 例えば、糞便をすぐに処理する、犬が近づけない場所にトイレを設置する、などです。

専門家の視点:動物行動学者のアドバイス

動物行動学者によると、高齢犬の排泄問題は、身体的な問題だけでなく、認知機能の低下やストレス、環境の変化などが複雑に絡み合っていることが多いです。 そのため、原因を特定し、適切な対策を講じるためには、獣医さんとの連携が不可欠です。 また、愛犬の行動をよく観察し、少しでも変化に気づいたら、すぐに獣医さんに相談することが重要です。

まとめ:愛犬との穏やかな時間を

15歳という高齢の犬の排泄問題は、簡単には解決できないかもしれません。しかし、獣医さんとの連携、室内環境の見直し、そして根気強いトレーニングによって、愛犬と穏やかな時間を過ごすことができる可能性は十分にあります。 焦らず、一歩ずつ改善策を進めていきましょう。

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