12畳の洋室にタンスは何個置ける?陥没しないための配置のコツと注意点

洋室、一部屋(12畳)に、家具(タンス)は何個置いても陥没しませんか?一部屋にタンスを何個くらいまで置いても、通常、家というのは陥没しないようにできていますか?上限と配置するコツや注意点なんかを教えてください。

12畳の洋室とタンスの配置:陥没の心配はある?

12畳の洋室にタンスをいくつ置いても大丈夫か、というご質問ですが、結論から言うと、家の構造上、タンスの数だけで床が陥没することはまずありません。日本の住宅は、床の耐荷重を考慮して設計されており、一般的なタンス程度の重量であれば、複数置いても問題ないようになっています。ただし、それは「適切な配置」が前提となります。

心配なのは、床の陥没ではなく、「部屋が狭くなる」「圧迫感を感じる」「生活動線が阻害される」といった点です。また、タンスの種類や重さ、配置方法によっては、床への負担が大きくなり、床鳴りなどの問題が発生する可能性も否定できません。

タンスの配置:上限と注意点

タンスの数に明確な上限はありませんが、12畳の洋室の場合、タンスを5個以上配置するのは、生活空間を圧迫し、使い勝手が悪くなる可能性が高いでしょう。 快適な生活空間を確保するためには、タンスの大きさ、数だけでなく、配置方法も重要です。

タンスの重さによる影響

タンスの材質や大きさによって重さは大きく異なります。重い無垢材のタンスを複数置く場合は、床への負担を考慮する必要があります。特に、古い家や床材が弱い場合は、専門家への相談をおすすめします。

配置のコツ

快適な空間を確保し、床への負担を軽減するための配置のコツをいくつかご紹介します。

  • 壁際に配置する:壁際にタンスを配置することで、部屋の中央にスペースを確保し、動線を確保できます。また、壁の強度を利用することで、床への負担を分散することができます。
  • 重量バランスを考える:重いタンスは、部屋の重心バランスを考慮して配置しましょう。複数のタンスを配置する場合は、重たいタンスと軽いタンスを交互に配置するなど、バランスを意識することが重要です。
  • 床材をチェックする:床材の種類や状態によって耐荷重は異なります。古い家や床鳴りが気になる場合は、床材の状態を確認し、必要であれば補修を行うことをおすすめします。フローリングの隙間や、床の傾きなども確認しましょう。
  • 通気性を確保する:タンスを壁際に配置する際、壁とタンスの間に隙間を空けて、通気性を確保しましょう。湿気がこもるとカビが発生する可能性があります。
  • 収納スペースを最大限に活用する:タンスの数を増やすのではなく、収納スペースを最大限に活用する方法を検討しましょう。例えば、クローゼットを整理整頓したり、収納ボックスなどを活用したりすることで、タンスの数を減らすことができます。
  • 家具の脚をチェックする:タンスの脚が床に食い込んでいないか、傷ついていないかを確認しましょう。必要であれば、フェルトなどの保護シートを貼ることをおすすめします。

専門家の意見:インテリアコーディネーターの視点

インテリアコーディネーターの山田先生に、タンスの配置について意見を伺いました。

「12畳の洋室にタンスをいくつ置くかは、部屋の用途やライフスタイルによって異なります。例えば、寝室であれば、収納力重視でタンスを多く配置するかもしれませんが、リビングダイニングであれば、開放感を重視してタンスの数を少なくするでしょう。重要なのは、『生活動線が確保できているか』『圧迫感を感じないか』という点です。タンスの配置だけでなく、他の家具とのバランスも考慮し、全体的な空間デザインを考えながら配置計画を立てることが大切です。」

具体的な事例:異なる配置パターンと比較

ここでは、12畳の洋室にタンスを3個配置する二つのパターンを例に、配置の違いによる空間への影響を比較します。

パターンA:壁面に沿って配置

壁面に3つのタンスを並べて配置します。この配置では、部屋の中央に広いスペースが確保され、開放感があります。動線も確保しやすいです。

パターンB:部屋の中央に配置

部屋の中央に3つのタンスを配置します。この配置では、部屋が狭く感じられ、圧迫感があります。動線も阻害されやすく、使い勝手が悪くなります。

まとめ:快適な空間づくりを

12畳の洋室にタンスをいくつ置くかは、床の陥没という点よりも、生活空間の快適性を重視して考えるべきです。タンスの数だけでなく、大きさ、配置方法、他の家具とのバランスなどを考慮し、快適で使いやすい空間をデザインしましょう。 床鳴りなどが気になる場合は、専門家への相談も検討してください。

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