12歳ミニチュアダックスの玄関での吠え対策：愛犬との安心な別れ方

12歳のミニチュアダックスを飼っています。私が仕事に出かける時、ここ最近、行かせないように玄関に座り込み、大好きなジャーキー見せても来ない(食べたいけど食べたら行っちゃうんでしょみたいに)、だっこして部屋につれて扉をしめて出かけるのですが、ワンワンすごい吠えます。ここ最近からそうなってしまいました。今まではおとなしく呼んだら部屋にきて出かけられたのですが。あまりに吠えるので出かけた後外で5分くらい様子伺ってましたが、ずっと吠えまくりです。まさか私が帰るまでずっと吠え続けてはないと思いますが、急になったので気になるのと近所迷惑になるのではと改善したいです。原因はなんでしょうか？

Contents

1 愛犬の行動変化：老犬期の不安と分離不安の可能性
- 1.1 1. 老化による認知機能の低下（認知症）
- 1.2 2. 分離不安の悪化
2 具体的な改善策：愛犬と安心できるお別れ習慣を作る
3 インテリアによる工夫：安心できる空間づくり
4 まとめ：愛犬との信頼関係を築き、安心できる環境を

愛犬の行動変化：老犬期の不安と分離不安の可能性

12歳という高齢のミニチュアダックスフンドは、老犬期に突入し、様々な身体的・精神的な変化が現れる時期です。以前はおとなしく部屋に入っていたのに、最近になって玄関で吠えるようになったということは、何かしらの不安や変化が原因と考えられます。可能性としては、以下の2点が考えられます。

1. 老化による認知機能の低下（認知症）

高齢犬は、認知機能の低下により、場所の認識や状況判断が難しくなることがあります。玄関から離れることを理解できず、不安を感じて吠える可能性があります。また、飼い主さんの不在を以前のように理解できず、分離不安が強まっていることも考えられます。

2. 分離不安の悪化

年齢を重ねるにつれて、犬は分離不安になりやすくなります。特に、これまで一緒に過ごしてきた時間が長く、飼い主さんとの絆が深い場合、飼い主さんがいないことに対する不安が強くなり、吠えたり、落ち着きを失ったりする傾向があります。今回のケースでは、ジャーキーに食いつかない様子から、単に「おやつが欲しい」という欲求だけでなく、深い不安が隠れている可能性が高いです。

具体的な改善策：愛犬と安心できるお別れ習慣を作る

愛犬の不安を軽減し、吠えを改善するためには、以下の対策を段階的に試してみてください。

1. 落ち着いた環境づくりとルーティン化

* 朝のルーティンを一定にする： 散歩、食事、トイレなど、朝の行動を毎日同じ時間に同じ順番で行うことで、犬は安心感を得ます。出かける準備も、いつも同じ手順で行うように心がけましょう。
* 静かな場所を用意する： 犬が落ち着いて過ごせる、安全で静かな場所（クレートやベッドなど）を用意し、出かける前にそこに誘導します。安全な場所と認識させることが重要です。
* アロマの活用： ラベンダーなどのリラックス効果のあるアロマを、犬が嫌がらない程度に焚いてみるのも効果的です。ただし、犬種によってはアロマに敏感な場合があるので、少量から試すことが大切です。
* 落ち着ける音楽： 犬向けのヒーリングミュージックを流すことで、リラックス効果が期待できます。

2. 出かける前の準備と別れ方

* おやつで気を紛らわせる： ジャーキーだけでなく、長持ちするガムやデンタルおもちゃなどを与え、気を紛らわせるようにしましょう。ただし、食べ終わるまで一緒にいる必要はありません。安全な場所で与え、静かに過ごせるように促します。
* 短いお別れ練習： 最初は数秒だけ家を出てすぐに戻ってくる、という練習を繰り返します。徐々に時間を延ばしていくことで、犬は「すぐに帰ってくる」と学習し、不安が軽減されます。
* 別れ際に感情を表に出さない： 犬は飼い主の感情を読み取ります。別れ際に悲しそうにしたり、過度に優しくしたりすると、犬は不安をさらに募らせてしまいます。明るく、短く、そしていつものように自然に別れましょう。
* 「行ってきます」を合図にする： いつも同じ言葉で「行ってきます」と伝え、それが「飼い主さんが一時的にいなくなるけど、必ず戻ってくる」という合図になるようにトレーニングします。

3. 専門家のサポート

改善が見られない場合は、動物病院や動物行動学の専門家に相談することをお勧めします。老化による認知機能の低下や、より深刻な分離不安の可能性を専門家が判断し、適切なアドバイスや治療法を提案してくれます。薬物療法が必要となる場合もあります。

4. 近隣への配慮

近隣への配慮も大切です。吠え声が気になるようであれば、近隣の方にご迷惑をおかけしないよう、事前に説明し、理解を得る努力をしましょう。また、防音対策として、窓に防音カーテンを取り付けるなどの対策も有効です。

インテリアによる工夫：安心できる空間づくり

愛犬が落ち着ける空間を作るために、インテリアにも工夫を凝らしてみましょう。

* 犬用のベッドやクッション： 快適で安全な場所として、愛犬専用のベッドやクッションを用意しましょう。落ち着ける色合いのものを選び、日当たりの良い場所に設置するのも良いでしょう。ブラウン系の落ち着いた色は、犬にもリラックス効果があると言われています。
* フェロモン製品： 犬の安心感を高める効果があるとされる、アプロペットなどのフェロモン製品を、犬のベッドの近くに置くのも有効です。
* 視界を確保する： 犬が飼い主さんの気配を感じられるように、視界を確保できる位置にベッドを設置しましょう。例えば、リビングの一角に、犬が落ち着いて過ごせるスペースを作るのも良いでしょう。

まとめ：愛犬との信頼関係を築き、安心できる環境を

愛犬の吠えは、単なるいたずらではなく、不安やストレスの表れである可能性が高いです。焦らず、じっくりと原因を探り、適切な対策を行うことが重要です。愛犬との信頼関係を築き、安心できる環境を整えることで、穏やかな別れと再会を実現しましょう。専門家のサポートも活用しながら、愛犬と快適な生活を送ってください。