11歳オス猫の無駄鳴き対策:多頭飼育における猫の行動と解決策

11才のオス猫(去勢済み)の無駄鳴きに困っています。10年以上飼っていますが、最近特にひどいように感じます。何かいい解決策は無いものでしょうか? 11歳のオス2匹、2歳のメス一匹の猫を飼っています。(いずれも血のつながりはありません)その中の一匹、11歳のオスのKは同じ部屋にいても何の前触れもなく廊下に出て行って鳴き始めたりします。人が迎えに行けば、喜び一緒に部屋に戻ることもあるのですが、(名前を呼ぶだけじゃ帰ってこないんです)しばらくすると再び部屋から出て行って鳴き始めます。原因として考えられるのは、同居の雌猫との不和があります。やんちゃ盛りの雌猫が、ビビりのKに飛びつくので、Kは雌猫と目が合っただけでシャーシャー言っています。しかし鳴き癖は昔からなので、野良時代のトラウマじゃないかとも思うのですが・・・(Kは家で唯一の野良経験者。生後半年で保護)いずれにしても解決策がわかりません。2年前、雌猫を飼うことになったときも、Kをそれ以上に優遇する措置をとってきたつもりです。元野良だから外に出たがっているようにも思えません。鳴き癖以外には、甘えん坊でおとなしいとても可愛い子です。一通り鳴き終われば、膝の上で熟睡したりするので、Kの考えていることが、ますます「????」です。K自身が、鳴いて満足し安心するのなら、田舎で近所迷惑にはならないので鳴かせておいてもいいのですが・・・読んでいただいてありがとうございました。同じような経験をされている方、知識のある方、アドバイスいただければと思います。補足ご意見ありがとうございます。一年前に歯石除去の手術をしているのですが、その際の血液検査では甲状腺まで調べていません。

猫の無駄鳴きの原因を探る:多頭飼育と高齢猫のケース

11歳という高齢猫の無駄鳴きは、様々な原因が考えられます。質問者様のケースでは、10年以上一緒に暮らしてきた猫さんの行動変化に戸惑われている様子が伺えます。 まず、考えられる原因をいくつか整理してみましょう。

1. 同居猫との関係性:猫社会のストレス

2歳の若いメス猫との関係性が、Kくんの無駄鳴きの原因の一つとして挙げられます。やんちゃな若い猫にちょっかいを出され、ストレスを感じている可能性が高いです。 猫同士の相性は個体差が大きく、特に年齢差がある場合、ストレスが蓄積しやすい傾向があります。 Kくんはビビりな性格で、若いメス猫に威嚇されている状況は、彼にとって大きなプレッシャーになっていると考えられます。

2. 高齢による認知機能の低下:猫の認知症

11歳は猫ではシニア期にあたり、認知機能の低下(猫認知症)の可能性も考慮しなければなりません。 認知症の猫は、場所の認識が曖昧になったり、不安定になったりするため、無駄鳴きをすることがあります。 夜間の鳴き声が特に多い場合、認知症の可能性が高いです。

3. 健康問題:身体的な不調

無駄鳴きは、身体的な不調のサインである可能性もあります。 甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患は、猫の行動変化を引き起こすことが知られています。 質問者様は歯石除去の際に血液検査を行っていますが、甲状腺の検査はされていません。 再度、獣医さんに相談し、血液検査で甲状腺機能を調べてもらうことを強くお勧めします。 その他、痛みや不快感、聴力低下なども無駄鳴きの原因となります。

4. 環境の変化:ストレス要因の特定

環境の変化も、猫の行動変化に影響を与えます。 最近、家の中で何か変わったことはありませんか? 新しい家具の配置、家族構成の変化、生活リズムの変化など、些細なことであっても猫はストレスを感じることがあります。

具体的な解決策:多角的なアプローチで猫のストレスを軽減

Kくんの無駄鳴きを改善するためには、上記で挙げた可能性を一つずつ検証し、適切な対策を講じる必要があります。

1. 猫同士の関係性の改善:空間の工夫と環境エンリッチメント

* 空間を分ける:Kくんと若いメス猫が完全に分離できる空間を作ることで、ストレスを軽減できます。 別々の部屋を用意するか、猫専用のケージやサークルを用意し、休息できる場所を確保しましょう。
* フェロモン製品の活用:猫用フェロモン製品(Feliwayなど)は、猫の安心感を高める効果があります。 部屋にスプレーしたり、ディフューザーを使用したりすることで、環境を落ち着かせましょう。
* 遊びの時間を増やす:猫同士の遊びの時間を増やすことで、ストレスの発散を促します。 猫じゃらしやボールなど、猫が楽しめるおもちゃを用意し、十分な運動の機会を与えましょう。
* 垂直空間の確保:猫は高い場所を好むため、キャットタワーや棚などを設置して、自由に登り降りできる空間を作りましょう。 これにより、猫同士の距離を保ち、ストレスを軽減できます。

2. 高齢猫への配慮:認知症対策と快適な生活環境

* 獣医への相談:認知症の疑いがある場合は、獣医さんに相談し、適切な診断と治療を受けましょう。 認知症の猫には、特別なケアが必要となる場合があります。
* 日中の活動量を増やす:認知症の猫は、日中の活動量が減ることがあります。 日中も猫と積極的に関わり、遊びやブラッシングなどで刺激を与えましょう。
* ルーティンを作る:認知症の猫は、ルーティンに沿って生活することで安心感を覚えます。 食事の時間、睡眠時間、トイレの時間などをできるだけ一定に保ちましょう。
* 安全な環境を作る:認知症の猫は、転倒や迷子などの危険性があります。 家具の配置を工夫したり、階段にゲートを設置したりするなど、安全な環境を整えましょう。

3. 健康問題への対応:獣医による検査と治療

* 甲状腺機能検査:獣医さんに相談し、甲状腺機能の検査を受けましょう。 甲状腺機能亢進症が疑われる場合は、適切な治療が必要です。
* 定期的な健康診断:高齢猫は、定期的な健康診断が重要です。 早期に病気を発見することで、治療効果を高めることができます。

4. 環境の見直し:ストレス要因の排除

* 騒音対策:猫は、騒音に敏感です。 騒音源を特定し、対策を講じましょう。
* 光と温度:猫は、光と温度の変化にも敏感です。 快適な温度と明るさを保つように心がけましょう。

専門家の意見:動物行動学者の視点

動物行動学者の視点から見ると、Kくんの無駄鳴きは、複数の要因が複雑に絡み合っている可能性があります。 単に同居猫との関係性だけでなく、高齢による認知機能の低下や、潜在的な健康問題、そして過去の野良時代の経験なども影響していると考えられます。 そのため、総合的なアプローチで問題解決に取り組むことが重要です。 獣医さんとの連携を密にし、猫の行動を観察しながら、適切な対策を講じる必要があります。 また、猫の性格や個性を理解し、ストレスを軽減する環境づくりに重点を置くことが大切です。

まとめ:猫との信頼関係を築き、穏やかな生活を

Kくんの無駄鳴きは、彼なりのSOSかもしれません。 原因を特定し、適切な対策を講じることで、彼と家族の穏やかな生活を取り戻せるはずです。 焦らず、根気強く、猫と向き合っていくことが重要です。 そして、獣医さんや動物行動学者の専門家のアドバイスを参考にしながら、猫にとって快適な環境を整えてあげましょう。 猫との信頼関係を築くことが、解決への近道です。

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