1000万円で注文住宅は可能?120平米2階建ての実質費用と賢い建て方

1000万円で注文建築ができるといった広告をよく見ます。本当でしょうか? 120平米の2階建てなら、実質いくら位かかるのでしょうか? 設備は標準でよいと考えています。 よろしくお願いします。

「1000万円で注文住宅」という広告、魅力的ですよね。しかし、その金額だけで本当に理想のマイホームが建てられるのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。今回は、120平米の2階建て注文住宅を建てる場合の実質費用について、詳しく解説します。設備は標準仕様を前提に、費用を抑えつつ満足度の高い家づくりを実現するためのポイントもご紹介します。

1000万円で注文住宅は可能?現実的な費用を把握しよう

結論から言うと、1000万円で120平米の2階建て注文住宅を建てるのは、非常に難しいと言えます。広告に記載されている金額は、あくまで最低価格であり、土地代や諸費用が含まれていないケースが多いからです。

土地代と諸費用を考慮する

注文住宅の費用は、大きく分けて「建築費用」と「土地費用」、「諸費用」の3つに分けられます。

* **建築費用**: 建物本体の建設費用。広告で謳われている金額は、多くの場合、この建築費用のみを指しています。
* **土地費用**: 土地を購入する場合の費用。土地の価格や立地によって大きく変動します。
* **諸費用**: 設計費用、地盤調査費用、外構工事費用、登記費用、融資手数料など、建築にかかわる様々な費用。これらは建築費用とは別に必要になります。

120平米の2階建て住宅を建てる場合、建築費用だけで1000万円を下回ることは稀です。土地代や諸費用を加えると、総額は大きく膨らみます。都市部では土地代が高騰しているため、特に費用が高額になります。地方都市でも、土地の条件や立地によって価格は大きく異なります。

120平米2階建ての現実的な費用は?

では、120平米の2階建て住宅を建てるには、一体いくら必要なのでしょうか? 地域や仕様、デザインによって大きく異なりますが、最低でも1500万円~2000万円は必要と考えるべきです。場合によっては、3000万円を超えることもあります。

費用内訳の例

以下は、120平米の2階建て住宅を建てる際の費用内訳の例です。あくまで目安として参考にしてください。

* **土地費用**: 800万円~2000万円以上 (地域によって大きく変動)
* **建築費用**: 1000万円~1500万円 (仕様やデザインによって変動)
* **諸費用**: 100万円~300万円 (内容によって変動)

合計:2000万円~3800万円以上

費用を抑えるための賢い家づくり

予算を抑えながら理想のマイホームを建てるためには、いくつかの工夫が必要です。

1. 建築面積を小さくする

建築面積を小さくすることで、建築費用を削減できます。必要最低限の広さを確保し、無駄なスペースをなくすことを心がけましょう。

2. シンプルなデザインにする

複雑なデザインや装飾は、建築費用を増加させます。シンプルなデザインにすることで、コストを抑えることができます。

3. 標準仕様で十分な設備を選ぶ

高級な設備やオプションは、費用を大幅に増加させます。標準仕様で十分な機能を持つ設備を選ぶことで、コストを抑えられます。

4. 自力でできる作業は行う

庭の植栽や内装の一部などを自分自身で行うことで、人件費を削減できます。ただし、安全に作業できる範囲で行いましょう。

5. 住宅ローンの金利を比較する

住宅ローンの金利は、返済額に大きく影響します。複数の金融機関の金利を比較し、最も有利な条件を選ぶことが重要です。

6. 優良な工務店やハウスメーカーを選ぶ

信頼できる工務店やハウスメーカーを選ぶことは、コストパフォーマンスの良い家づくりに繋がります。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討しましょう。

専門家のアドバイス:建築士の視点から

建築士の視点から見ると、1000万円で注文住宅を建てることは、非常に難しいと言えます。しかし、工夫次第で費用を抑えることは可能です。例えば、建材の選定や間取りの工夫、省エネルギー設計などを検討することで、コスト削減を実現できます。また、地元の工務店を活用することで、コストパフォーマンスの良い家づくりにつながる可能性があります。

まとめ:現実的な予算設定と綿密な計画が重要

1000万円で注文住宅を建てることは、現実的には難しいです。120平米の2階建てを建てるには、土地代や諸費用を含めると、最低でも1500万円~2000万円、場合によってはそれ以上の費用が必要となるでしょう。しかし、適切な計画と工夫によって、予算を抑えながら理想のマイホームを建てることは可能です。綿密な計画と、信頼できる業者選びを心がけ、後悔のない家づくりを実現してください。

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